昭和・メモリアル 与勇輝展

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今日、銀座松屋の与勇輝展に行って参りました。
最近の松屋の企画展はいいものが多いです。

この展覧会の作品はすべて人形です。
作品は子供をテーマにしたものが多いです。
ちょっと懐かしい感じの子供たち。
表情が一人一人みんな違っていて、
それぞれ物語があります。

「シューシャインボーイ」という作品があるのですが、
昭和の貧しい時代、靴磨きを生業にしている少年を題材に
製作されています。その少年の目がいいんです。
将来に夢を持っている目をしているんです。
もっとも好きな作品の一つです。

ataeyuki1.jpg

「うたた寝」無邪気に眠る子供たちの顔、いいでしょう。
「夏の日」も好き。
少女の頃の美空ひばりをイメージしながら作ったそうです。

ataeyuki2.jpg

昭和12年生まれの与氏は、今まで戦争のことをあまり語りたくなかったと
インタビューでおっしゃっていました。今回、そんな体験を次世代に伝えたい
いう想いで「昭和・メモリアル」の作品を多数製作されたとのこと。

さて、作品ですごいと思ったのが、2本の脚で立っていること。
人間と同じように2本の脚だけで立っているのです。
「ヤンキーボーイ」という作品があるのですが、2歯下駄をはいて、
ヤンキー座りのポーズをしているんですが、人間ならなんなくできる姿勢でも
人形では支えがないと難しいポーズのはず。
だから、本当に生きているみたい。

予期せず、サイン会に居合わせられて、握手をしていただきました。
思った通り優しい手でした。

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このページは、Nancyが2010年9月20日 20:43に書いたブログ記事です。

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