DIALOG IN THE DARK

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目以外の何かで、ものをみようとしたことがありますか?

この言葉ではじまるダイアログ・イン・ザ・ダークの
フライヤー

LLOVE会場でこれを手に取ったことがきっかけで
このプロジェクトを知りました。

このイベントは真っ暗な空間で様々な体験をするという
ちょっと一風変わったエンターテイメントです。
今日、私も初体験しました。


神宮3丁目の交差点からすぐの場所にその会場はあります。

今日はLiteなので、1時間のショートプログラムです。
8名が1組になって、アテンドという視覚障害をお持ちの方の
ナビゲートで暗闇を体験していきます。

ちなみに、怪しい集まりとか、新興宗教とかではまったく
ありませんのでご安心を!

ロビーからちょっと薄暗くなった部屋に案内され、まず
自己紹介から始まりました。
名前とニックネームを一人一人伝えます。
私の参加した回は、男女のカップルが3組
一人で参加している人が私を含めて2人の計8名。
アテンドはトークがとっても楽しいちくわさんです。

暗闇の中ではとにかくニックネームで呼び合います。
そして、様々な体験を手や言葉で伝えながら移動します。

真っ暗な空間を進む恐怖がまず最初に襲います。
ですが、すぐ近くで人の声がするとホットするから不思議です。
8人でわいわいしゃべりながらトンネルをくぐったり、
公園らしき所で枯れ葉の上を歩いたり、小川?の水を触ったり、
ボール遊びをしたり...
匂いや靴底の感触から今ここが公園だと分かります。

アテンドからボール遊びの提案があった時には動揺しましたね。
果たして目を使わず相手にボールを投げることができるとは...
参加者から危険なのでやめましょうという声もあがったりして。

耳を澄まして声のする方向に向かってボールを転がすこの遊び。
自分にちゃんとボールが向かってくるからびっくりです。
そうして実は、全員がキャッチできたのです。
最後はみんな拍手して盛り上がるという実に貴重な体験でした。

その後はティータイム。
是非暗闇で飲み物を飲んでみてください。
味が分からない。
確かにコーヒーの香りがするのに、アメリカンなのか味がいまひとつ
コーヒという気がしないのです。
オレンジージュースを頼んだ男の子は、ネクター?とか言っているし...
ワインを注文した女の子は赤なのか白なのか、味だけでは分からないと
言っています。

味覚に関して言えば、視覚が重要な役割を果たしていると言わざる終えません。
暗闇で美味しい料理をいただく自信は私にはありません。

それにしても、アテンドのちくわさんのトークはユニークで楽しいので
話が盛り上がります。

見えないというだけで、あかの他人だった8人が気軽にニックネームを呼び合い
時には手をつなぎ、手を差し伸べる。ぶつかることもあるし、
思いもかけないところに触れてしまったり...
こんな人との距離感、まず普通の生活ではありえませんよね。
でも、すごく心地良いと思ったのは私だけではないと思います。

お互い助け合っていこうという人間のやさしさで
人と人とが繋がる素敵な体験でもある
ダイアログ・イン・ザ・ダーク。
詳しくはホームページをご覧ください。

見えないことは不自由なこと、だけではないことに
気づいた体験でもありました。
おすすめですコレ。

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このブログ記事について

このページは、Nancyが2010年12月26日 23:32に書いたブログ記事です。

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