2011年5月アーカイブ

バードアイランド三宅島

5月17日から三宅島に出かけてきました。
2年前のこの時期に初めて訪れて以来のことです。

17日夜半、竹芝からサルビア丸に乗船して
18日明け方5時に三池港(三宅島)に到着しました。
三宅島には、島の東側阿古地区にある錆が浜港と
西側の坪田地区にある三池港があります。
その日の風向きで寄港する港が決まります。

「ナライ」という言葉ご存知ですか。
北東の風のことを指します。島の生活で風向きは
お天気以上に重要な情報なのです。ちなみに西風は
「ニシ」。こちらは普通の呼び方です。

三宅島の後は御蔵島に船は向かいますが、
この日の御蔵への寄港は条件付で、三宅を出てもまだはっきりとしたことは
分からないという状況でした。御蔵に行くのはけっこう大変ですね。
もし寄港できなければ八丈島まで行ってしまうのですから。

三宅島到着まで時間にしてあと20分くらいの地点にさしかかったあたりで、
客室に居てもわかるほどの硫黄臭が漂ってきました。
三池港は高濃度地区にあるのです。

2年前に比べて緑が増えているという印象でした。
2000年の噴火から11年。
ガスの影響でめっきり減ってしまっていた野鳥も、今年は随分戻ってきているとのこと。
かつて"バードアイランド"と呼ばれ、珍しい鳥が生息していた三宅島。
少しずつかつての島の姿に戻りかけていますが、噴火は20年ごとに繰り返すとも
言われ、先の不安を抱きながらもけんめいに頑張っている島民の方々の様子が
タクシーの運転手さんのお話から伝わってきました。


5月はバードウォッチングにもってこいの季節だと地元の方から教えられ、
仕事を済ませた帰り、アカコッコ館によることにしました。
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運がよければ実際のアカコッコを見ることができるかも...。

国の天然記念物アカコッコは、地中の虫をついばむそうで、
最大の天敵である蛇のいない三宅島には、ことに多く生息しているそうです。

双眼鏡を手に15分くらい沼のほうを眺めていましたが、
残念ながら、姿を見ることはできませんでした。
そのかわり、独特の泣き声「きゅるる...ちっ」は間近から聞こえてきたので、
観察コーナーのすぐ近くにいたようです。

それからオーストンヤマガラがよく観察できました。

このアカコッコ館、5月はなんと朝5時から開館しているそうで、
朝早い時間のほうが、よく観察できるそうです。

アカコッコ館から空港、三池港のある坪田地区に向かう途中の景色です。

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ガスが通った跡がくっきりと残っている山肌。
一筋の道のように見事に白い枯木となっています。

飛行機はこの日西風で飛ばず、船で竹芝に戻ることになりました。
地元の方の話では、飛行機の就航率は非常に悪いそうです。
昼間の往復1便しか1日に飛ばず、しかも当日の11時にならないと就航するか
分からないという状況。なかなか足として機能していません。

6月20日から8日間、東海汽船がジェット船の試験運転を行ないます。

本土と島を結ぶ足はこれからの課題でしょう。

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サルビア丸が出港し、デッキから島を眺めていました。

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海の色がなんてきれい。鮮やかなライトブルー。
東京湾の色とはまったく違います。

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三宅島の雄山。

飛魚が海面を飛び跳ね、きらめく海面に、
しばし仕事のことも忘れて...

7月23日から映画「ロック ~わんこの島~」がロードショーになります。

三宅島の噴火を題材にした犬と少年の心温まる物語です。
「東北の方たちに是非見ていただきたい」、と三宅村の平野村長さんは
おっしゃっていました。

復興までの道のりは遠いかもしれませんが、ぜったい諦めてはいけないし、
直接大きな被害を受けていない私たちも、ぜったい忘れてはいけないです。

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