第3幕の舞台は「聖アンジェロ城の屋上」です。
<物語>
カヴァラドッシは夜明けに行われる処刑を聖アンジェロ城の牢屋で待っています。彼は司祭との面会を断り、看守に指輪を与えてトスカに伝言を渡すよう頼みます。そしてトスカへに宛てた手紙を書きはじめますが、幸せだった日々を思い出し感極まって泣いてしまいます。(ここで歌われるのがテノールのアリアで有名な「星も光りぬ/E lucevan le stelle」)
<歌詞「星も光りぬ/E lucevan le stelle」>
そこにトスカが現れ、これまでの成り行きを話して聞かせ通行証を見せます。カヴァラドッシは、自分の命を助けるかわりに身体の関係を迫った卑怯なスカルピア男爵をトスカが刺し殺したことを聞き、彼女の手をとり「おおやさしい手よ」とトスカの愛情と勇気をたたえます(「優しく清らかな手」)。時間が迫ったことを告げるトスカに、カヴァラドッシは君ゆえに死にたくなかったと語り、トスカと互いの愛情を歌います(二重唱「新しい希望に魂は勝ち誇って」)。
トスカは、カヴァラドッシにうまく死んだフリをするよう言いいます。並んだ兵士の銃声が鳴り響き、カヴァラドッシは倒れます。トスカは彼の演技が上手だとほめます。兵士たちが去ったのをみてトスカはカヴァラドッシに近づき、逃げようと声を掛けますが彼は動きません。処刑は本物だったのです。トスカは死んで横たわるカヴァラドッシの傍らでスカルピアの計略を悟り、マリオの名を呼んで泣き叫びます。そこに、スカルピア男爵が殺害されたのを知った兵士たちが、トスカを逮捕しようと迫ってきます。トスカは、スカルピア男爵にあの世での復讐を誓い、サンタンジェロ城の屋上から身を投げるのでした。(終)
<物語>
カヴァラドッシは夜明けに行われる処刑を聖アンジェロ城の牢屋で待っています。彼は司祭との面会を断り、看守に指輪を与えてトスカに伝言を渡すよう頼みます。そしてトスカへに宛てた手紙を書きはじめますが、幸せだった日々を思い出し感極まって泣いてしまいます。(ここで歌われるのがテノールのアリアで有名な「星も光りぬ/E lucevan le stelle」)
<歌詞「星も光りぬ/E lucevan le stelle」>
E lucevan le stelle e olezzava la terra, stridea l'uscio dell'orto, e un passo sfiorava la rena. Entrava ella, fragrante, mi cadea fra le braccia. O dolci baci, o languide carezze, mentr'io fremente le belle forme disciogliea dai veli! Svanì per sempre il sogno mio d'amore, l'ora è fuggita e muoio disperato, e muoio disperato! E non ho amato mai tanto la vita, tanto la vita! | 輝く星々 香る大地 きしむ庭の戸 砂を踏む足音 現れた彼女は花のごとく香り 私の腕の中へ ああ 甘い口づけ とめどない愛撫 僕は震えながら まぶしい女体を露わにしていく 永遠に消え去った僕の愛の夢 時は過ぎ 絶望の中で僕は死んでいく。死んでいく。 これほど命を惜しんだことはない、これほど。 |
そこにトスカが現れ、これまでの成り行きを話して聞かせ通行証を見せます。カヴァラドッシは、自分の命を助けるかわりに身体の関係を迫った卑怯なスカルピア男爵をトスカが刺し殺したことを聞き、彼女の手をとり「おおやさしい手よ」とトスカの愛情と勇気をたたえます(「優しく清らかな手」)。時間が迫ったことを告げるトスカに、カヴァラドッシは君ゆえに死にたくなかったと語り、トスカと互いの愛情を歌います(二重唱「新しい希望に魂は勝ち誇って」)。
トスカは、カヴァラドッシにうまく死んだフリをするよう言いいます。並んだ兵士の銃声が鳴り響き、カヴァラドッシは倒れます。トスカは彼の演技が上手だとほめます。兵士たちが去ったのをみてトスカはカヴァラドッシに近づき、逃げようと声を掛けますが彼は動きません。処刑は本物だったのです。トスカは死んで横たわるカヴァラドッシの傍らでスカルピアの計略を悟り、マリオの名を呼んで泣き叫びます。そこに、スカルピア男爵が殺害されたのを知った兵士たちが、トスカを逮捕しようと迫ってきます。トスカは、スカルピア男爵にあの世での復讐を誓い、サンタンジェロ城の屋上から身を投げるのでした。(終)
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