NHK音楽祭2011 パリ管弦楽団/ダン・タイ・ソン

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今日はあいにくのお天気。
吹き付ける風雨で、レインコートとブーツに守られていない膝小僧が
びっしょりになりながら、原宿からNHKホールに向かいました。

今年で第9回目を迎えたNHK音楽祭2011の
本日は最終日。
パーヴォ・ヤルヴィ指揮、パリ管弦楽団とダン・タイ・ソンによる
シューマンのピアノコンチェルトを中心としたプログラムです。

=== プログラム ===
メシアン:忘れられたささげもの
シューマン:ピアノ協奏曲 イ短調 作品54

【アンコール曲 ダン・タイ・ソン演奏 】
ショパン:マズルカ 第17番  変ロ短調 ( Op.24-4)
---- 休 憩 -----
ストラヴィンスキー:バレエ音楽 「ペトルーシカ」
【アンコール曲】
ビゼー:小組曲「こどもの遊び」から「舞踏会」

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パリ管弦楽団は団員一人一人がまさに個性的なアーティスト。
エスプリのお国柄でしょうか?どこか粋で遊び心を感じる演奏に思えました。
それを一つにまとめるのは、指揮者の力量にかかっているのでしょうね。
いずれにしても、パリ管が一流の演奏家集団であることは間違いありません。

ストラヴィンスキーの「ペトルーシカ」は友人も絶賛していて異論のないところだと
思いますが、私は逆に、メシアンの「忘れられたささげもの」が、こんな素晴らしい曲
だったかな?って今日の演奏で思ったくらいです。
ピアニッシモの音の美しさは見事。
例えば、第一ヴァイオリンだけでも何人もいるのに、
音がまったくぶれず、一つになって客席に聞こえてくるのですから...

パリ管弦楽団の演奏についてはさておき、
今日の注目はピアニストのダン・タイ・ソンです。

今年のNHK音楽祭は「華麗なるピアニストたちの競演」。
ボリス・ベレゾフスキー、シプリアン・カツァリス、エフゲニー・キーシンといった
そうそうたるピアニストを主役にプログラムが組まれています。
その最後を飾るのが、ダン・タイ・ソン。
彼はアジア人で初めてショパンコンクールに優勝した
ピアニストとしてながいこと世界中で演奏活動を行っています。
実はあまり詳しいプロフィールは知らないのですが、
1987〜90年国立音大の客員教授もされていたとか。
もし、私もそのまま音大に行っていたら(時期的にも)接点があったかも...
なんてね。

シューマンのピアノコンチェルト。数々のピアノ曲を作曲したシューマンですが、
完成したピアノコンチェルトは1曲しかありません。
私の大好きな協奏曲の一つです。

ちょっと個性的なパリ管に負けないくらい、彼らしい演奏だったと思います。
シューマンのピアノコンチェルトはけっこうよく聞く曲なので、
自分の中では口ずさめるくらいインプットされているにもかかわらず、
「え?」と思わせられる、ハッとする箇所がところどころにあって、
いい意味での緊張感のようなものがあったように思います。
やはり生で聴く音楽は、いい!

演奏会の帰り、友人と食事に行ったのはパルコにある
ベトナム料理 Nha Viet Namというお店。
"バイン・セオ"という屋台の名物料理をいただきながら、
演奏会の話に花が咲いた1日でした。

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このページは、Nancyが2011年11月19日 23:52に書いたブログ記事です。

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