すっぽん料理 大市(だいち)

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今回の京都訪問のメインは、
大市のすっぽん料理です。

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元禄年間創業のすっぽん料理専門店「大市」。
当時のままの店舗だそうです。

志賀直哉の「暗夜行路」、川端康成の「古都」、瀬戸内晴美の「京まんだら」など
数かずの小説や随筆に登場する「大市」。
300年以上もの歴史を持つ老舗の風格は違います。

ご案内されたのは小さな個室。
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石灯籠が窓から見え隠れする、風情のある個室。

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席につくと、かなり低めのテーブルにふきんがかけてあり、
器がセッティングされています。
このガーゼのふきんはお土産にお持ち帰りできます。

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先付 「すっぽんのしぐれ煮」

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すっぽん鍋(○鍋)からよそったお料理
部位によってまったく異なった食感とお味。
身もコラーゲンたっぷりのゼラチン質のところも美味しいけれど、
スープがこれまたいいお味です。

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すっぽんのスープでいただく雑炊が運ばれてきたところ。
信楽焼きの分厚い土鍋が、テーブルの上でまだぐつぐつ沸騰しています。

お餅と卵でとじた雑炊は美味しくて、身体にも美容にもよさそう。
ここでいただいた千枚漬けは私好み。甘さと酸味のバランスが好きですね。


それにしても、このすっぽん料理で300年以上もかわらず営業を続けている
というのは、なんとも素晴らしい話しです。
建造物や芸術作品、人間には国宝といった指定がありますが、
食文化にもそういったのがあってもいいのではないでしょうか。
「大市」はそれに匹敵するものだと思います。

改めて日本人に生まれてよかった...と思えたひとときでした。

すっぽん料理 大市
京都市上京区下町者町通千本西入六番町
http://www.suppon-daiichi.com/

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このページは、Nancyが2012年3月22日 13:50に書いたブログ記事です。

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