田村七重先生のピアノリサイタル

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今年いただいた年賀状で一番印象的だったのが、
恩師であり、またピアニストでもある
田村七重先生からのものでした。

例年いただくシンプルな年賀状とはうってかわり、
ピアノを前に撮影された先生のお写真と
リサイタルの告知が書かれたものでした。

先生のリサイタルに向けての意気込みが伝わってくる
お年賀状を手にし、私はなんだかとても嬉しくなりました。

私が先生のもとでピアノのレッスンを受けていたのは、
中学から高校の頃の話。
先生はかの有名なパリのコンセルヴァトワールを優秀な成績で卒業し、
帰国されてまだ間もない頃だったと思います。
あまりピアノに情熱を注げない少女だった私には、
あまりにも、もったいない先生でした。
申し訳なかったなあという気持ちもあり、
あの頃のことは(実は)ちょっと苦い思い出でもあります。

本格的にリサイタルをされるのは久しぶりではないかと思います。
今回の曲目にラヴェルではなく、ベートーヴェンのピアノソナタが入っていたのは
少々意外で、そのことを先生にお伝えしたところ、フランスに居る頃から弾きたかった
先生にとっての憧れの曲なのだとお返事がありました。

どんな素敵な演奏を聞かせていただけるのか、今から楽しみです。

20130316As.jpg
※クリックするとサントリーホールのHPに移動します。

田村七重先生のプロフィール(フライヤー裏に記載)を
転載させていただきます。
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東京生まれ。5才よりピアノを西ドイツのデュッセルドルフにおいてB・ケーニッヒのもとで始める。西ドイツより帰国後、卜部文子氏に師事。読売新聞社、コンセール・アミ主催のジュニアオーディション、ピアノの部奨励賞。成蹊学園中学校在学中に、13才で父親の転勤に伴い渡仏して翌年パリ国立高等音楽院ピアノ科予備科へ入学。一等メダルを得て、卒業後、高等科へ入学。1977年、パリ国立高等音楽院ピアノ科を審査員全員一致の一等賞を得て卒業。同音楽院室内学科一等賞。在学中ピアノをリュセット・デカーヴ、レーヌ・ジャノリ、ルイーズ・クラビュース(作曲家トニー・オーバン夫人)、ジャック・タディに、室内楽をモーリス・クリュットの各氏に師事。
1980年、東京イイノホールに於いてバッハ、ショパン、フォーレ、ラヴェルのプログラムでデビューリサイタルを開催。
1981年、クロード・カーン国際ピアノコンクール第3位入賞。
1983年、東京虎ノ門ホールに於いて東京シティフィルハーモニック管弦楽団とラヴェルのピアノ協奏曲ト長調を共演。
その後、東京日仏学院(現アンスティチュ・フランセ東京)で開催された第1回目の「FETE DE LA MUSIQUE」、山梨日仏協会主催のレクチャーコンサート、サントリー小ホールでのジョイントコンサート等に出演。
1984年から1990年まで、藤田現代音楽資料センターに勤務。
2010年より、東京、埼玉で演奏を再開する。

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このページは、Nancyが2013年1月22日 11:12に書いたブログ記事です。

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