2013年4月アーカイブ

度肝を抜かれたYuja Wang のPiano Recital

昨年の11月18日、
急遽お誘い頂いたサントリーホールでのコンサート。
それが、マイケル・ティルソン・トーマスが指揮するサンフランシスコ交響楽団と
ユジャ・ワンのピアノによるラフマニノフの「パガニーニの主題による狂詩曲」でした。

小柄でキュートな笑顔の彼女が奏でる調べは、 恐ろしいほど繊細で
エネルギッシュで、それは見事なテクニックに裏打ちされた演奏でした。
以来、彼女のソロリサイタルにぜひとも行きたいと思っていました。

年明け早々チケットを購入して、今日を楽しみに。
彩の国さいたま芸術劇場で行われた「ピアノ・エトワール・シリーズ Vol.21」。
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彩の国さいたま芸術劇場を初めて訪れました。
音楽ホールはこじんまりとしているけれど、とても感じのいいホール。
1階と2階をあわせて、604席。チケットは完売で、ほぼ満席でした。

曲の構成は以下のとおり。
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スクリャービン:ピアノ・ソナタ第2番 作品19「幻想ソナタ」
スクリャービン:ピアノ・ソナタ第6番 作品62
ラヴェル:ラ・ヴァルス
<休憩>
リーバーマン:ガーゴイル 作品29
ラフマニノフ:ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調 作品36(1931年改訂版)
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まずステージに登場した彼女にドッキドキ!です。
まるで、「007」に出てくる、セクシースナイパーのよう...
片側ストラップのブラックのピタッとしたミニのワンピースから
黒のストッキングに包まれた脚がスラッと伸びて、
10cm以上はまちがいなくあるピンヒールの靴を履いて 登場です。

このスタイルで弾くのは、相当自信がなければ出来ないと思います。
それ以上に、プログラムの曲がどれもすごい難曲ばかり。
リーバーマンは全然知らなかったので、前日予習がてらYou Tubeで聴いてみたのですが、
小曲ながらテクニックを要する曲。
それを、実に完璧に軽々と、そして美しい姿勢で弾き、観客を魅了してくれました。

前半、最後の「ラ・ヴァルス」が終わった瞬間、 「ブラボー」の声もあがり、鳴り止まぬ拍手。
ワシントン・ポスト紙が彼女の演奏を評して「あいた口が塞がらない」と言ったというけれど、
私も正直度肝を抜かれました。
休憩時間、この演奏会を記念する意味で "La Valse"の入ったCDを買いました。

後半、ラフマニノフのピアノ・ソナタも良かった。
(スクリャービンのPS2番といい、ラフマニノフのPS2番といい、
私の好きな曲だったことも実に嬉しいです。)

帰り道、一緒に楽しんだ友人が 「ラフマニノフが生きてこの演奏を聞いたなら、きっと驚いたと思うよ」
と言って楽しませてくれましたが、本当にそう思います。
Yuja Wangのような小柄な(おそらく手だってすごく小さい)女性が、華麗に演奏する姿に、
ラフマニノフもスクリャービンもわが目と耳を疑うに違いない...
なんだか想像するだけで、可笑しくなっちゃいます。

余談ですが、スクリャービンのピアノ・ソナタ第6番はスクリャービン自身が演奏しようとしなかった
数少ない作品の一つなのだそうです。
その理由は定かではないようですが、wikiによると...
"作品の暗く不吉な性格をスクリャービンが恐れたとの説を唱えているが、一方では、
大きな手を要求するパッセージが続出することため、単に技巧上の理由から、
手の小さなスクリャービンは弾こうとしても弾けなかったのではないかとも言われている。"

アンコールは下記の4曲。

DSC05534.jpg

なかでも、「カルメンのテーマによる変奏曲」で、またしても度肝を抜かれ...

あまりに衝撃的な演奏会に、ちょっと私のテンションは興奮気味。
気づくとお腹も空いてまいりました。



2008年のVerbier FestivalでのLa Valseの演奏です。
前半の叙情的で美しいワルツのメロディーと情熱的でスピード感溢れるフィナーレ。
これをYuja Wangが若々しく弾いています。後半に出て来るグリッサンドは信じられない美しさ。生で聞くと、本当に息をのむ演奏です。


こちらはホロヴィッツ編曲による「カルメンのテーマによる変奏曲」。 アンコールでよく弾く曲のようですね。

フラッシュモブに遭遇するには?

突然、街中で
自分以外の周りの人たちがダンスを踊りだしたり、
音楽を演奏し始めたりしたら...

びっくりしますよね。

ネット動画でそんなのを見たことがあるのですが、
どっきりカメラかなんかだと思っていました。

こういうびっくりパフォーマンスをフラッシュモブ(Flash mob)と呼び、にわかに
日本でもブームになっているとは!

つい最近知りました。

東村山市では、住民でこのフラッシュモブに取組んでいるとか。

この動画はコペンハーゲンの列車の中でのひとこま。

私もこんな場面に遭遇してみたいです。

みんながほっこり笑顔になれるパフォーマンスって

いいなあって思います。

多摩都市モノレールとか、ゆりかもめとか...

平日の昼間やってみたら、いいPRになるのでは?


それにしても、フラッシュモブに偶然にも(?)遭遇できた方はラッキーですね。

やってる方たちは、視聴者のビックリする様子がきっと楽しいに違いありませんね。

実にやってみたいです。

面白いフラッシュモブ動画があったらぜひ教えてください。

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