2013年9月アーカイブ

各地で大変な被害を出した台風18号が日本列島を通過して、
今日はとても爽やかな陽気になりましたね。
そんな気分のよい1日の締めくくりに、これまた美味しいディナーをいただき、
とても上機嫌でございます。

今日はそのお店をご紹介したいと思います。
今年の7月に、JR駒込駅東口からすぐ近くにオープンした、
"レザントレ コウジイガラシ オゥ レギューム(Les entrees Koji Igarashi aux legumes)"
というフレンチレストランです。

実は家からすぐ近くで、内装工事をしている頃から、どんなお店か楽しみにしておりました。
オープン当初は貸し切りの日も多く、予約してからでないと難しそうだったので、友人と計画し、8月中にこの日の予約を入れました。

実はここ数週間、夏バテか?食欲もわかず、胃腸の調子もあまり良くなくて、
いまいちパワーの出ない日が続いておりました。
こちらのお店は、野菜を中心にした創作フレンチを出すお店として、
赤坂でもちょっと知られたお店だったようです。
ご主人のご実家がこのあたりらしく、赤坂からここ駒込にお店を移されたとのこと。
そんなわけで、疲れた私の身体にも優しく、とっても食欲をそそる
お野菜料理の数々を堪能させていただき、とても幸せな気分です。

本日のディナーコースは次のようなものです。

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【アミューズ】 グリーンスムージーとブチレギューム
右は小松菜やバナナなどを飲みやすくブレンドしたグリーンスムージ。
クセはなく、小さなお子さんでも飲めるようなまろやかな味です。パプリカやキュウリ、人参、ビーツをアンチョビのソースをつけながらいただきます。
バーニャカウダに似ているかな?

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自家製の全粒粉のパンとオリーブオイル
実に素朴な味わいのあるパン。ふっくらやわらかくて美味しい。
ワインを飲みながらペロっと食べてしまいました。

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【冷たい前菜】野菜のブレッセ 2色の野菜のソース
見た目も爽やかで美しい一品。
ごぼう、さつまいも、おくら、ズッキーニ、ベビーコーンetc ...
何種類の野菜が入っているか分からないほど沢山の野菜からなるテリーヌ。
トマトのソースとビーツの甘いソースをからませながらいただきます。
野菜ひとつひとつの素材の美味しさを引き出しす見事なお料理でした。

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【温かい前菜】 白インゲン豆とたっぷり野菜のミネストローネ
(野菜と水と塩のみで作るノンアニマルの食べるスープだそうです。塩糀入り)
上に乗っているのはチーズのおせんべい。その下に具沢山の野菜スープが盛られています。
ヘルシーで素朴な味は身体に染み込む感じ。
これも野菜の美味しさが封じ込められたお料理です。

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【お魚料理】本日のお魚(カツオのグリル)ときのこのフリカッセ
意外性のあったお料理。カツオの上にはトリュフとポルチーニ。
しっかり火を通しているにもかかわらず、ジューシーさを失っていないカツオとの
コラボは、非常に面白いです。シェフに拍手の一品です。

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【お肉料理】大山地鶏と鴨と野菜のグリル
当初、黄金豚のローストとお聞きしていましたが、本日は
大山地鶏のいい素材があるとのことで、鶏のグリルをいただきました。
トウモロコシが甘くて美味しかったなあ〜。

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【デザート】カボチャのプディング ごぼうのアイス
左は、ざくろ、巨峰、パイナップルのコンポートの上にごぼうのアイスが
トッピング。
ごぼうのアイスは、ごぼうの香りが口の中に広がるすごく不思議なアイスです。
でも実に美味しくてもっと食べたいくらい。
右は、焼き菓子とカボチャのプリン。上からパッションフルーツのソースが
かけられていています。

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ご主人が厨房、奥様がホールを切り盛りしています。
奥様の人柄が明るく、チャーミングな方で、すっかり寛いだ気分で
お食事できました。
お料理もそうだけれど、ワインなどの飲み物も、身体にいいものを
お出ししたい...という気持ちが伝わってくるようなメニューでした。
私たちがお料理にあわせていただいたワインは
Vin de Pays du Var Blanc - Domaine Pinchinat」という
プロヴァンス地方の比較的重めの白ワインで完全オーガニック。

10人も入ればいっぱいのこじんまりしたお店で、アラカルトのお料理の品数も
それほど多いとは言えませんが、非常にクオリティの高い
お料理を提供していることが分かりました。
地元で良いお店があるのは、とても嬉しいですね。

牛田智大くんの東京オペラシティコンサートホールでのピアノリサイタルに行きました。


会場はほぼ満席。小学生ぐらいのお子さんとお母さんといった親子づれの姿が多いのも印象的でした。私の席の近くに居た小学校高学年ぐらいの男の子もピアノを習っているようで、熱心に聞いていました。

牛田智大くんについては、テレビ出演も多いので、彼のプロフィールを今さらあらためて書く必要もないでしょうけれど、現在13歳(中学2年生)。
ステージに出て来ると、あどけい少年の身体つき。でも、お辞儀をしてピアノの前に座ると、年齢をはるかに超えた落ち着きと余裕を放っていました。そして、プロと言って恥ずかしくない実に堂々とした演奏。
聞き応えたっぷりの演奏会でした。

この日の演奏は以下の通り。
<前半>
・ショパン:2つの夜想曲より第8番 変二長調 Op.27-2
・ショパン:ポロネーズ第7番 変イ長調「幻想」Op.61
・ショパン:24の前奏曲第15番 変二長調「雨だれ」Op.28-15
・ショパン:バラード第3番 変イ長調 Op.47
・ショパン:ポロネーズ第6番 変イ長調「英雄」 Op.53
====休憩=====
<後半>
・リスト:パガニーニ大練習曲集より第6番 イ短調「主題と変奏」
・シューベルト/リスト:白鳥の歌より第7曲「セレナーデ」
・シューマン/リスト:献呈
・リスト:巡礼の年第2年<イタリア>より第7曲「ダンテを読んで−ソナタ風幻想曲」
============
私の席は、3階の左ステージ真上。さすが距離が近いだけあって、ピアノの音がクリアに聞こえていいですね。そして、指の動きがよく見えるのなんのって...。
欠点は顔がまったく見えないこと。
後ろに向かってお辞儀をする一瞬だけしか見れませんでした.
演奏中の表情がいいことでも有名なので、これはちょっと残念でした。

前半のプログラムはオールショパン。後で気付いたのですが、変二と変イ長調の曲ばかり。
1曲目の夜想曲。舞台袖から出て正面に向かってお辞儀をし、それから舞台後ろ席に向かっても笑顔できちんと一礼。その一連のしぐさが、なんとも好印象。

ピアノの前に座って、しばらく集中力を高めているようでした。
まったく上がっている様子もなく、弾き始めました。手の動かし方、背中からお尻までとっても綺麗です。
そして演奏は、まるで極上のスイーツのよう。
夢見がちなショパンの調べは清らかで滑らかで、ピアニッシモが美しい音色を奏でます。ミスタッチをするのでは?なんてハラハラとは無縁の演奏。前半最後の「英雄ポロネーズ」では、思わず見事な左手の動きに目は釘付け。こんな細い身体の小さな手でも、ダイナミックな音が出せるのね、とちょっとビックリです。

後半ではお馴染みの「献呈」もふくめ、リストでまとめたプログラム。
最後の「ダンテを読んで」が実に良かったです。
ちょっと癒し系の甘めのプログラムで、酔い気味だった私には、最後のリスト「ダンテを読んで」の演奏で今日のリサイタルの評価はぐっとアップ。こういう選曲が大人の証拠?なんてね。
アンコールも盛大な拍手に応えるように3曲も披露。
(私の予想では、リストの「愛の夢」か「子犬のワルツ」と踏んでいましたが...)

あろうことか(サイン会で)すっかり嬉しくなってしまって、
アンコール曲をメモるのを忘れてしまいました。

記憶を頼りに...
1曲目:シューマン「アヴェ・マリア」だったかと...
2曲目:プーランク「エディット・ピアフを讃えて」
3曲目:ショパン「子犬のワルツ」←やはり18番なので、ラストにもってきましたね。

これから世界に羽ばたく可能性を秘めたピアニスト牛田智大くん。
心身の成長と共に、さらにスケールアップした演奏を期待しています。
20代、30代、40代とどんな人になるのか、演奏会に行くのが楽しみ。
ぜひ、レパートリーを増やして、ラフマニノフを聴かせて下さいね!

なんとサイン会があるということで、
最後に一度ぐらいはお顔を拝そうと長蛇の列に並ぶことにしました。

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こんなキュートな笑顔を向けられては、ひとたまりもありません。
すっかり舞い上がって、アンコール曲のチェックを忘れて家路に...


この日買った「リトル・ピアニスト」にサインしていただきました。
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1人1人に丁寧に描いてくれる可愛いイラスト。
ついつい笑みがこぼれてしまいます。
それにしても、演奏会後のプロモーションも疲れた顔を見せず笑顔でこなすところは
完全に大人。昔の武士の子みたいだな...と思ってしまいました。
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