ピアノで綴るロマンの旅「小山実稚恵の世界」

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11月16日(土)とても気持ちのいいお天気。
この日、私の尊敬するピアノの恩師からお誘いをいただき、小山実稚恵さんのリサイタルにご一緒させていただきました。
小山実稚恵さんと言えば、あの有名なチャイコフスキーコンクールで第3位、
ショパンコンクールで第4位に入賞されるという快挙を成し遂げて、
クラシック界では知らない人のいないピアニストです。
当然お名前はよく知っていましたが、なかなか生の演奏をお聞きする機会は
なく、今回初めての演奏会。お誘いいただき、超ハッピーです。

小山さんのこのリサイタルはお聞きしたところ、すごくユニークなものなのだとか。
2006年からBunkamuraオーチャードホールにて春と秋の年2回
2017年までの12年間行うという壮大な演奏活動を計画、実行されているとのこと。

なんでも、計24回の演奏会の演奏曲はすでに、このプロジェクト開始の時点で
すべてご本人によって決められていて、中にはこれから勉強する曲も含まれているとか。
すごいですよね。

そして、何より聴衆を楽しませてくれたのは、演奏会に「テーマ色(カラー)」があるところ。
今回は「麦の色:麦秋・実りの香・日差し」。
20131116.png
ポスターやフライヤーも黄金色を中心にした印象派の絵画のようなデザインになっています。

そして、舞台上には「麦の色」を中心に巨大な(お花や木の実などでできた)
アレンジメントが飾られています。
当然お衣装も黄金(こがね)色。
とても素敵な演出は、ピアノ演奏をさらに盛り上げてくれます。

そして、この日のプログラムは
牧歌的な田園風景を思いおこさせる曲で構成されています。

=== 今日の演奏曲 ===
・ベートーヴェン=リスト:交響曲 第6番 ヘ長調 作品68「田園」
<休憩>
・ショパン:アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ 変ホ長調 作品22
・ショパン:ポロネーズ 第2番 変ホ短調 作品26-2
・ショパン:ポロネーズ 第5番 嬰へ短調 作品44
・シャブリエ 絵画風の小曲集より 第6曲「牧歌」
・ヴェルディ=リスト:リゴレット(演奏会用パラフレーズ)

さすが、ショパンの作品22は聞き応えがありました。
小山さんの演奏はしなやかで女性らしい美しさがありますね。
1曲演奏を終了し終えた時の、手と身体で空気や時間をとめてしまうような独特な表現。
とても素敵な演奏会でした。

<アンコール曲>
・チャイコフスキー:四季より 10月秋のうた
・シューベルト:即興曲 作品142-1
・ショパン:英雄ポロネーズ 作品53

実は、久しぶりにちょこっと鳥肌体験しました。
3回目のアンコールで舞台袖から出てこられた瞬間、
この曲の英雄ポロネーズ出だしメロディーが頭の中でなりだして...
(私はSPEC所持者ではけっしてありませんので。)
正直、驚きました。

演奏会後はご一緒させていただいた恩師の先生と
楽しい演奏会談義に花が咲き、美味しい季節の食材のディナーと続き...
とても楽しく、実りある秋の1日となりました。

田村先生本当にどうもありがとうございました。(^-^)/

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このページは、Nancyが2013年11月18日 09:59に書いたブログ記事です。

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