2014年5月アーカイブ

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昨夜は、日頃仲良くしているミュージシャン仲間が集まるライブに出かけてきました。
3人のシンガーソングライターが、交替でステージを盛り上げます。

トップバッターの藤原ゆかちゃん。
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すごくチャーミングな彼女が私は大好きで、いつも"ゆかちゃん"と(親しげに)呼んでしまいます。ビジュアルは仲間由紀恵よりずっと美人だと思うけど、「私、岡山出身で...」という何とも素朴なところがいい。
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澄んだ歌声と、ピュアな心が伝わる詞とサウンドが持ち味です。オリジナル曲を中心にきかせてくれました。

2ndアルバム「Home Sweet Home」が再来月の7月4日に全国のタワーレコードやHMVで発売開始になります。実は、このアルバムの制作をお手伝いさせていただきました。ぜひ、機会があればお手にとってみてください。
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第2ステージのatsukoさん。残念ながら面識がないので、Profileは存じ上げませんが、エネルギッシュな大人のサウンドで魅せてくれました。オリジナル、カバー曲織り交ぜて、バラエティに富んでいました。
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ピアノを弾きながらの演奏スタイルで、ほとんど姿が見えなかったのはちょっぴり残念。
それでもatsukoさんを応援する方が会場に多数いらしていて、場内の雰囲気はとても温かで盛りあがっていました。

最後、21時半をまわってから第3ステージの小林クレアさん登場。
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クレアさんの生演奏を久しぶりに聴いて、元気もらいました。
もともとジャズを歌っていただけあって、色気と力強さのあるサウンドが魅力。
MCで、オリジナル曲「ノクターン」は魂を削って作った曲...と紹介。本当に魂をゆさぶられるような曲でした。
クレアさんを見ていると、愛と狂気の狭間を生きているような、強いけど硝子のように危うい面を持つ、人間(女性)の深層に迫るアーティストだと思います。これからどんな風に成長していくのかすごく楽しみにしています。

彼女もゆかさん同様、今年の夏にニューアルバムを発表します。
今、そのCDのデザインを彼女と一緒に進めています。自分を深く見つめる作品になりそうです。
クレアさんファンには乞うご期待!


それにしても、ギターの後藤綾太さん、サックスの安川信彦さんは凄い!
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技術もぴか一だけど、音のもつパワーに圧倒されました。
後藤さんは、昨年ロイヤルアルバートホールでR&B Soul LEGEND、ボビー・ウーマックのワールドツアーにも参加したすごいギタリストなのです。

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最後は3人の歌姫によるデュエットで、会場は最高潮に...

お隣にクレアさんの大ファンと仰る方がいらして、
今日の「音の葉 言の葉ライブ」をイメージして作ったという
お店のオリジナルカクテル(名前忘れっちゃいました。たしかモヒートをベースにしていたかと...)を一緒にいただきました。
音楽を心から愛する方達と、とても楽しいひとときを過ごさせて頂きました。

帰りは、saYuriさんと一緒に、ライブ会場から新橋駅に向かって歩くこと10分。
「潮騒のハーモニー」のタイトルそのままに、浜離宮の方から潮の香りがしてきて、夜の散歩がなんと楽しかったことか...

== INFORMATION ==
・藤原ゆか 2ndアルバム「Home Sweet Home」リリース記念ライブ
2014年7月14日(月)会場:汐留Blue Moodにて
藤原ゆか オフィシャルブログ→ http://ameblo.jp/yun0202fuji/

・小林クレア 2ndアルバム「mySelf」リリース記念ライブ
2014年7月12日(土)19:30〜 会場:ラドンナ原宿
小林クレア オフィシャルブログ→ http://ameblo.jp/clairekobayashi/

一昨日の21日、おおばせいこちゃんの「千夜一夜 第23話」が無事終了いたしました。今回は、大倉山記念館という初めての会場での開催で、まったく違った大変さがありました。
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今まではライブハウスだったので、音響や照明、受付業務などもほとんどプロやお店にお任せで、こちらがあまり心配することはなかったのですが、今回はアーティスト、ミュージシャン、プロデューサー、お手伝いくださった数名の方たちで、機材搬入、会場のセッティング、PAやら何やらすべてこなさなくてはならず、これは思っていた以上に大変でした。
アーティストさん達には相当負担があったようで、らしくないミスがあったりして、いつもの何倍も緊張していたみたいです。
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いろいろ反省あり、今後に向けて課題ありですが、いい意味で精一杯やった感はあります。

そして何より嬉しかったのが、大勢の方にお越しいただいたこと。
雨が降って足もとの悪い中お運びいただき、心から感謝、感謝です。
実は、予想を上回るご来場で、途中から立ち見の方もいらっしゃって...
至らない点も多々あったと思うと、申し訳ないやら、有難いやら...です。

お越しいただいた皆様、本当にどうもありがとうございました。

終演後、映像にすごく興味を持ったというご婦人に声をかけていただき、お話しできたのも嬉しかったです。

どうやって作っているのか?
興味を抱いた方もいらっしゃったようなので、少しだけご紹介します。

↓上映したアニメの1つ。(GIFアニメ用に、上映したものよりかなりコマ数を減らしています。)
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シーン2でお箸づかいの下手な僕がお母さんに叱られるシーン。
僕の手のお箸が、葛西選手のジャンプへ...と妄想が広がります。

映像で映したアニメーションは、1つ1つぱらぱらアニメの要領で作っています。
このアニメは全部で42フレームの絵を用意しています。
それを1秒間に4フレーム再生するスピードに設定し映し出しています。

台本をいただき「箸がスキー板に変化するアニメが欲しい」とせいこちゃんから
オーダーいただいた時には、正直想像が膨らまず、実はとても苦労しました(汗)

お気づきですか?ゼッケンの「48」は、ソチでの葛西選手のゼッケン番号なんですよ。
いろいろ、こういう細かい作り込みが、アニメ制作をしていて結構楽しいのです。

次回の千夜一夜は歌の部(うのたべ)だそうなので、プロジェクションマッピングは
お休みです。その間に、色々アニメーションも研究したいと思っています。

久しぶりのオペラ鑑賞。

5月14日に初日を迎えた、新国立劇場での「カヴァレリア・ルスティカーナ」と「道化師」のオペラ公演。この日、ご招待をいただき、楽しんでまいりました。(≧∇≦)

数年前に、同じ新国立劇場で「ラ・ボエーム」を観て以来の本格的オペラです。
しかも、この演目を生で見るのは初めてで、とても楽しみにしていました。

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全1幕の「カヴァレリア・ルスティカーナ」と2幕ものの「道化師」は、どちらも1時間ちょっとの作品なので、よくセットになって公演されます。どちらもヴェリズモオペラの代表作。

今回の見どころは、出演者の方が実力派揃いなことと、ジルベール・デフロによる演出だそうです。

「カヴァレリア・ルスティカーナ」では、ルクレシア・ガルシアが扮するサントゥッツアのアリア
「ママも知るとおり(Voi lo sapete, o mamma)」は迫力ある歌声がとても素晴らしかったです。
ご一緒した方は、「カヴァレリア」のトゥリッドゥ役のヴァルテル・フラッカーロすごく上手かったとおっしゃっていました。数々の舞台をご覧になっている方がそう仰ったので、トゥリッドゥ役の方は相当お上手だったのでしょうね。

「道化師」ではグスターヴォ・ポルタが「衣装をつけろ(Vesti la giubba)」を歌いだすと、会場内の空気がぴーんと張りつめたような感じがしました。
「衣装をつけろ」は、私が大事にしているルチアーノ・パヴァロッティの2枚組ベストアルバムの中にも収録されていて、10代の頃からの憧れの曲。悲哀に満ちていながら、苦悩に打ち勝とうとする力強さを秘めた曲で、何度も勇気をもらいました。私にとって青春の1曲といってもいいような曲。いつも目頭が熱くなります。この曲を、本当のオペラで聴くことがあろうとは思ってもいませんでした。大感激です。


非常によく計算された舞台セットで、円形劇場跡のような背景をうまく使って2作品をまとめています。

「道化師」は通常2幕で上演されますが、今回は休憩なしで、
芝居のなかで大道具を移動させそのまま2幕目に入ります。
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客席の扉から道化師たちが登場したり...
主役のお芝居と同時進行に、舞台上で曲芸を披露する若い男女が何気なくいたり...
と、なかなか面白い演出が盛りだくさん。
あまり書くとネタバレになっちゃうかな。

分りやすいストーリーだし、オペラはちょっと苦手という方にもお勧めです。

ご招待くださったYさんの記念日でもあるこの日、
本当に素敵な夜をどうもありがとうございました。

==== 本日の公演 ===
日時:2014年5月14日(水)19:00〜

指揮:レナート・パルンボ
演出:ジルベール・デフロ
美術・衣装:ウィリアム・オルランディ
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
芸術監督:尾高 忠明

「カヴァレリア・ルスティカーナ」全1幕/イタリア語上演/字幕付き
作曲:ピエトロ・マスカーニ
【出演者】
サントゥッツア:ルクレシア・ガルシア(ソプラノ)
ローラ:谷口睦美(メゾソプラノ)
トゥリッドゥ:ヴァルテル・フラッカーロ(テノール)
アルフィオ:成田博之(バリトン)
ルチア:森山京子(アルト)

==== 休 憩 25分 ===

「道化師」全2幕/イタリア語上演/字幕付き
作曲:ルッジェーロ・レオンカヴァッロ
【出演者】
カニオ:グスターヴォ・ポルタ(テノール)
ネッダ:ラケーレ・スターニシ(ソプラノ)
トニオ:ヴィットリオ・ヴィテッリ(バリトン)
ペッペ:吉田浩之(テノール)
シルヴィオ:与那城 敬(バリトン)

↓おまけ映像

私が心から愛してやまないパヴァ様の「衣装をつけろ」の名演です。

歌詞もおまけ
Recitar! Mentre preso dal delirio,
non so più quel che dico,
e quel che faccio!
Eppur è d'uopo, sforzati!
Bah! sei tu forse un uom?
Tu se' Pagliaccio!

Vesti la giubba,
e la faccia infarina.
La gente paga, e rider vuole qua.
E se Arlecchin t'invola Colombina,
ridi, Pagliaccio, e ognun applaudirà!
Tramuta in lazzi lo spasmo ed il pianto
in una smorfia il singhiozzo e 'l dolor

Ah, ridi, Pagliaccio,
sul tuo amore infranto!
Ridi del duol, che t'avvelena il cor!

円熟したキーシンの演奏に感激

今年のゴールデンウィークはクラシック三昧。
というとちょっと大袈裟ですが、先日のラン・ランに続いて昨日はエフゲニー・キーシンのピアノリサイタルに行くことができて、これほど幸せことはありません。
しかも、思いがけず良い席のチケットをお譲り頂き、3列目という至近距離でその演奏を堪能。
シューベルトにしろ、スクリャービンにしろ、すべてが円熟した演奏で
見事という表現ではもの足りないほど素晴らしかったです。

それにしても、最近は(大物アーティストの場合)プログラムが有料なのは、いかがなものでしょうか?

先日のラン・ランは1部1,000円だったし、昨日は500円。ラン・ランは、ページ数もそれなりにあり(内容はよく分りませんでしたが)値段相応な気もしましたが、昨日のキーシンのプログラムは、表紙は綺麗な写真でしたが、内容は正直ライナーノート程度な感じ?でちょっとお高いような気がしたのですが...。

ビニール入りの山のような演奏会のフライヤーは不要なので、A4のペラ1枚でも構わないので当日のプログラムが欲しいです。

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前半のシューベルトのピアノ・ソナタ第17番は、1曲で30分を超える長大な作品。
特に第2楽章は長いのが特徴で、同じようなフレーズが繰り返され、ややもすると退屈。
でも、微妙な変化を見せるキーシンの演奏に惹き込まれて、長いことさえほとんど感じず。
手と共に口ずさみながらの演奏姿が目に灼きついて離れません。

後半のスクリャービンは、これが聴きたかったという名曲ぞろいで、
私の胸はもう期待にときめいておりました。

まず「幻想ソナタ」。この曲の収録された色々な人のCDを持っていますが、
やはり生の演奏で聴くと、曲の持つ美しさにうっとりしてしまいます。
今日は演奏中思わず天井を仰いでしまいました。

「12の練習曲(エチュード)」Op.8から2、4、5、8、8、11、12番の7曲。
各曲は2〜3分の短い曲ながら、彼がまだ20代前半の若い時の作品で
ロマン派の流れを汲む綺麗な曲が多いです。
旋律の美しい曲や激しい連打のつづく曲などバリエーションに富んでいて、
単体でよく演奏されますが、全部とはいかないまでもチクルス的に聴けたのは嬉しかったです。
息もつかせぬ演奏で、聴きごたえタップリでした。

アンコールの「8つの練習曲」(Op.42)5番も圧巻。

ショパンのアンコールを終えると、会場はほぼ総立ちの拍手。
40代に入って、演奏に深みが増した気がします。
ベートーヴェン、シューマン、ショパン、リスト、レパートリーは非常に幅広いピアニストですが、祖国ロシアの作曲家の作品を積極的に演奏してくれると、個人的には嬉しいですね。

日時:2014年5月1日(木) 19:00 開演
会場:サントリーホール 大ホール

【曲目】
シューベルト:ピアノ・ソナタ 第17番 ニ長調 Op.53 D.850
Schubert: Sonata No.17 in D major Op.53 D.850

=== 休憩 ===

スクリャービン:ピアノ・ソナタ 第2番「幻想ソナタ」嬰ト短調 Op.19
Scriabin: Sonata No.2 "Sonata-Fantasy" in G-sharp minor Op.19

スクリャービン:「12の練習曲」 Op.8より
Scriabin: Etudes Op.8

・第2番 嬰ヘ短調  No.2 in F-sharp minor
・第4番 ロ長調  No.4 in B major
・第5番 ホ長調  No.5 in E major
・第8番 変イ長調  No.8 in A-flat major
・第9番 嬰ト短調  No.9 in G-sharp minor
・第11番 変ロ短調  No.11 in B-flat minor
・第12番 嬰ニ短調「悲愴」 No.12 in D-sharp minor

【アンコール曲】
写真の通り
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キーシンとはちょっと関係ありませんが、
スクリャービンのOp.8-12「悲愴」といえば、
やはりホロヴィッツのこの演奏を聴いてほしいです。
何度見ても、心がふるえます。

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