言葉を大事にしたいですね

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以前お仕事をさせていただき7年以上ご無沙汰していた方から、久しぶりにご連絡をいただきました。
その内容は、「チラシのデザインをお願いできませんか?」という仕事依頼でした。ご自身がイラストレーターを駆使してお作りになったラフ原稿をみせていただき、それを元に私のほうで新たにA4両面のチラシを作らせていただきました。それが先週出来上がり、ご依頼主の方も驚くほど反響がいいとのこと。ポスティングで配布した部数からは考えられないほど問合せが殺到している、と嬉しいお言葉をいただきました。その裏には"言葉の力"があったのではないかと分析しています。

"デザインの依頼"でお打ち合わせをしている時よく感じるのが、色彩や写真、レイアウトなど、視覚の印象(ぱっと見)を重要視されるお客様がとても多いということです。そういった面にとらわれるあまり、なかにはキャッチコピーやリード文、商品やサービスの内容そのものの説明がおざなりに考えられていたり、情報不足(他社と比較する内容を盛り込めばもっと読者が興味を持つのでは?)と思うケースがあります。

私がチラシやホームページで一番神経を遣うのが、実は言葉です。
というのは、伝えたい内容が読み手にきちんと伝わる...
しごく当たり前のことなのですが、その有無が備わっているかどうかが重要な鍵を占めると思っているからです。いくら美しくて目を引くチラシであっても、訴求内容が曖昧だったり、相手に伝わらなくては意味がないと思うからです。色や形ももちろん大事ですが、タイトルやキャッチコピー、どんな言葉をつかうかがとても重要なのです。

また、読み手の心をゆさぶる言葉というものも厳然とあります。
やはり秀逸なデザインと呼ばれるチラシには、言葉で人を惹き付ける魅力を持っているものです。
何を言いたかったかと言いますと、言葉をないがしろにしてはいけないということです。
そして美しい日本語を、ぜひとも心がけていきたいと自身思っていることです。

昨今、某都議会議員のセクハラ発言や環境大臣の失言について取り沙汰されていますが、人の言葉というのはその人の心を映し出しているものだということを忘れてはいけないと思います。そういう意味で、実に残念なご発言だったなと思うのです。
政治家の方々のように、言葉を武器にお仕事をされている方は、結局それで身を滅ぼすわけですから...
なかなか心を磨く訓練は難しいですが、少しでも心がけていきたいですね。

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このブログ記事について

このページは、Nancyが2014年6月27日 07:27に書いたブログ記事です。

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