金沢の旅 其の四

| コメント(0) | トラックバック(0)

金沢21世紀美術館、すごくいいなと思った点がたくさんありました。

一つは、同日であれば何度でも展覧会が鑑賞できること。一旦会場を離れると再入場出来ない展覧会が一般的ですが、こちらは同じ日であれば何度でも入退場が可能なのです。午前中鑑賞して、お昼をどこか外でいただいてからまた再び続きを見ることができるし、人気の展覧会だったら混雑の状況を見てちょっと時間をずらしたりも出来るわけで、作品とじっくり向き合える鑑賞者に優しい美術館だなと思いました。

DSC06670.jpg

それから、美術館が町の人たちに非常に愛されていること。作品を見るスペースとしてだけでなく、町の人がちょっと休憩に来るスペースであり、子供達が遊ぶスペースでもあります。

DSC06663.jpg
ふと周りを観察していると、企画展ではなく、屋外の芝生に遊びに来るご家族の姿もちらほら見られます。有料の企画展以外の展示室以外の場所が沢山あり、そこは自由に出入りのできる空間で、あまり美術館に来る雰囲気ではない人ですらも椅子やソファーで寛いでいる風景がありました。 DSC06661.jpg

DSC06662.jpg

そして、感心したのがお母さんに優しい施設になっていること。美術館内にバギーが用意されているし、小さな子供を預けられる託児所もあります。子育て世代に優しい町づくりーそれは、美術館に限らず、金沢を訪れてみてすごく感じたことでもあります。しいのき迎賓館など、人が集まる場所には必ずといっていいほど小さなお子さん向けの気配りを感じました。お手洗いの個室に子供用の足台がそっと置かれていたり、イベントの一角に子供が遊べるスペースが作られていたり...。町づくりのヒントが、あちこちにあるのにすっかり感心しました。

それから、美術館の油圧式のエレベータは興味深かったです。気付いた人はそう多くないかもしれないですが、何気にすごい。ガラスの箱を下から持ち上がるエレベータなのです。写真をご覧になればお分かりのように、上から吊っているワイヤーやロープは一切ありません。乗り心地は実にゆっくりしたものです。エレベータの天井を見ると不思議な気持ちになりますよ。

DSC06673.jpg

DSC06674.jpg

DSC06675.jpg

DSC06676.jpg

とにかく、噂に違わず素敵な美術館でした。

そして、来年の春からは、東京から新幹線で2時間半で行ける金沢。もっともっと探究したいところです。

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.r-deux.com/mooblog/mt-tb.cgi/226

コメントする

このブログ記事について

このページは、Nancyが2014年7月22日 09:18に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「金沢の旅 其の三」です。

次のブログ記事は「金沢の旅 其の五」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。