お洒落な街青山に、これまた洒落た根津美術館。

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スティーヴン・ムシン展を見た後、さらに根津美術館に足を延ばしました。
実は、根津美術館は一度も訪れたことがありませんでした。よく建物前を通りすがっていたのですが...残念ながら展覧会自体には縁がなく...。

数年前にリニューアルをしてとても素敵な空間になったと人伝に聞いてはいましたが、本当に魅力的な美術館にリニューアルしていました。同行してくださった方も、その昔ここを訪れたことがあったそうですが、その時の印象とはうってかわった様子に驚いていました。

建物が立派なだけではなくて、色々なところに工夫やお洒落な心配りがあって、本当に素敵です。
まず観覧チケットがすごく可愛い!
「双羊尊」がこちらの美術館のキャラクター?のようで、その絵柄の形になっています。
しおりにして使いたくなるような凝ったデザインです。
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開催中の展覧会は、コレクションを中心とした展示内容でした。
「涼風献上」と銘打たれた展覧会のフライヤーがとっても涼しげで、思わず手にしたくなる美しいデザインです。

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故宮博物院に続いて、こちらでも中国、日本、朝鮮半島の古美術の名品に触れることができました。
景徳鎮窯の青花や殷の時代の青銅器など拝見。
テーマ毎に区切られた展示室も、一つ一つがさほど広くなく、疲れないで鑑賞できるのが何より嬉しいです。
椅子があちこち多いのもいいです。

せっかくなので、庭園も散歩です。

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なんとお茶室が4つもあるのです。
弘仁亭・無事庵
閑中庵・牛部屋
披錦斎・一樹庵
斑鳩庵・清渓亭

途中でどこを歩いているのか分らなくなってしまいます。

庭園にある茶室「弘仁亭」の前の池には、毎年4月下旬になるとカキツバタの花が見事に咲き誇るそうです。
根津美術館はあの尾形光琳の「国宝 燕子花図屏風」を所蔵していることでも有名です。(ちなみに「国宝 燕子花図屏風」は常設されておりません。)今年の4月から5月にかけて、お庭のカキツバタ(燕子花)の開花とあわせて光琳の「燕子花図屏風」も公開という、粋な展覧会が催されたそうです。
ただ、温暖化の影響でしょうか?庭園の燕子花は展覧会当初一輪も咲かず、開花が遅かったようです...。
来年は5月のゴールデンウィーク頃が見頃かもしれませんね。
もしかしたら、それにあわせて「国宝 燕子花図屏風」も見られるかもしれません。

私は大丈夫だったのですが、友人は庭園散策中に蚊に刺された...と言っていて、翌日ぐらいにデング熱のニュース。心配になってしまいました。
代々木公園だけとは限りませんからね。
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庭園内にある喫茶室「NEZU CAFE」。ガラス張りで、お庭の景色を楽しみながらゆったりお茶ができる贅沢な空間です。ほぼ満席状態で、今日は中に入ることができませんでした。

あと、ミュージアムショップで扱っている商品が魅力的なのに驚きます。陶器のマウスパッドなどちょっと面白い品が並んでいます。


後から知ったのですが、今年で新創開館5周を迎えるそうです。
それを記念した特別展「名画を切り、名器を継ぐ -美術に見る愛蔵のかたち-」が今秋開催されるとのこと。

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「国宝 瀟湘八景図 漁村夕照 牧谿筆」が展示されるようです。

== 根津美術館 概要 ==
公式サイト:http://www.nezu-muse.or.jp/
住所:港区南青山6-5-1 TEL 03-3400-2536
休館日:月曜日
開館時間:午前10時‐午後5時(入館は午後4時30分まで)
入場料:一般1000円、学生[高校生以上]800円 *中学生以下は無料

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このページは、Nancyが2014年8月29日 17:40に書いたブログ記事です。

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