ヨコハマトリエンナーレ2014 ー第10〜11話ー

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ところ変わって、横浜美術館から新港ピアに移動。トリエンナーレ開催中は、無料シャトルバスが走っています。

会場に入るとすぐにグッズの販売店があり、こんな面白いトリバッチが売られていました。
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すべて手作りの1点もの。スタッフの方も身につけていますよ。

第10話 洪水のあと

第11話 忘却の海に漂う

出展作家:
やなぎみわ YANAGI Miwa
土田ヒロミ TSUCHIDA Hiromi
殿敷 侃 TONOSHIKI Tadashi
メルヴィン・モティ Melvin MOTI
バス・ヤン・アデル Bas Jan ADER
ジャック・ゴールドスタイン Jack GOLDSTEIN
アナ・メンディエータ Ana MENDIETA
アクラム・ザタリ Akram ZAATARI
イライアス・ハンセン Elias HANSEN
ヤン・ヴォー Danh VO
笠原恵実子 KASAHARA Emiko
葛西絵里香 KASAI Erika
キム・ヨンイク KIM Yongik
松澤 宥 MATSUZAWA Yutaka
大竹伸朗 OHTAKE Shinro
日埜直彦 HINO Naohiko


やなぎみわ
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やなぎみわ「演劇公演『日輪の翼』のための移動台車」(2014)
新興ピア会場入口に展示された巨大なトラック。これは、移動舞台車です。「日輪の翼」(原作:中上健次)をこの"劇場"で公演しりょうと試みようというプロジェクトです。やなぎみわがデザインし、台湾で製作されています。
・やなぎみわホームページ http://www.yanagimiwa.net/


 土田ヒロミは、1960年代から写真家として活動。そのライフワークというべき「ヒロシマ」をめぐる3つのシリーズ(『原爆の子』のその後を追った「ヒロシマ1945-1979 / 2005」、広島市内を40年にわたり定点観測した「ヒロシマ・モニュメント」、広島平和記念資料館の収蔵資料を写した「ヒロシマ・コレクション」)から写真を展示。
作家のホームページ上で作品を見ることが可能です。
・土田ヒロミホームページ http://www.hiromi-t.com/


葛西絵里香
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壁にランダムに貼られたモノクロ写真?と思って近づくと、写真とはひと味違うリトグラフのようなタッチのポストカードサイズの絵の数々。壁の裏側に廻ると、なんと版元が貼られたいました。リノカットと呼ばれる合成樹脂を彫る版画技法で作られた版画作品が壁一杯貼り出されています。
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葛西絵里香「憂き世」(2014) リノカット、インク、紙、カッティングシート

「彫る」というシンプルな行為から生まれる表現の可能性を追求し、微細な線や網点を彫り込んだ版やハンコによる作品を制作しています。今回のメインビジュアルイメージ「華氏451の芸術:世界の中心には忘却の海がある」は、有山達也氏のデザインを彼女が彫ったものです。

・葛西絵里香ホームページ:http://www.kasai-stamplab.com/


笠原恵実子
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笠原恵実子の「OFFERING」と題された写真展示。女性と社会との関係性を問う初期の彫刻作品から、近年は性別や宗教など社会を規定する制度について考察するインスタレーションを制作。本展では、10年間 に渡り世界各地の教会の献金箱を撮影した写真と、そのフィールドリサーチを元に自ら創り出した彫刻作品で構成されるインスタレーション「オファリング」を展示しています。

ヤン・ヴォー
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ヤン・ヴォーの作品「我ら人民は」。1979年、一家でベトナムを離れ、デンマークに移住。コペンハーゲンの王立美術学校とフランクフルトのシュテーデル美術学校で学びました。自身の生い立ち=個人史と世界の史実を併置させたコンセプチュアルな作品で知られます。代表作「我ら人民は」は、自由の女神像を原寸大で型取り、各パーツをそのまま見せるシリーズ。本展ではそのうちの2つのパーツを見ることができます。

イライアス・ハンセン
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イライアス・ハンセン「そんなこと気にしない」
Elias HANSEN "I wouldn't worry about it "(2012)
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イライアス・ハンセン「見かけとは違う」(2012) 
電球型蛍光灯、ファウンド・オブジェクト、ガラス、鋼鉄、ビニール、電線、結束バンド
Elias HANSEN "It ain't what it seem"(2012)
イライアス・ハンセンは、ガラス工芸の盛んなアメリカ北西部のタコマに生まれ、ロサンゼルスの専門学校で吹きガラスの技術を習得した後、作家活動を開始しました。フラスコなど実験器具のような手製のガラスの器に、木や金属、ビニールなど異素材の既製品を組み合わせたオブジェは、繊細かつ素朴、理知的だが即興的でもある。

キム・ヨンイク
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大竹伸朗
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写真、印刷物、廃品など、様々なものでコラージュされた車のような小屋。6つの窓のうち右の中央とその下は小屋の中を覗けるようになっています。
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赤いボートが背表紙になって、まるで本のよう。
大竹伸朗「網膜屋/記憶濾過小屋」(2014)


日埜直彦
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建築家日埜直彦氏がデザインした「カフェ・オブリビオン」。新港ピア会場の一番奥につくられた、憩いのスペースです。
ここで海を見ながら遅めのランチをしました。
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この写真は、カフェの外の景色。ギムホンソック「8つの息(MATERIAL)」(2014)が静かに展示のエンディングを伝えます。


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このページは、Nancyが2014年9月17日 22:53に書いたブログ記事です。

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