2014年11月アーカイブ

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2014.11.27 Sachiさん1st Mixi Single "FAITH" 
CDリリース・アニバーサリー・ライブが汐留のBLUE MOODでありました。

今回JacketやPosterを私Nancyが手がけさせていただきました。
いつもと違ったのは、アーティストさんの音源を事前に聞かせていただき
イメージを膨らませてデザインに望むのですが、Sachiさんの場合にはなぜか
音源をいただけず・・・
どんなジャンルなのか、とか歌声とか、サウンドの部分が白紙の状態で挑みました。

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ご本人と打ち合わせをかねてお目にかかったファーストインプレッションは、
色が白くて、驚くほど綺麗なお肌の方で、しかも可愛いくて、実に都会的なお嬢さん。
話し合うかな〜。結構デザインとか好みうるさい方なのかな〜。
少々不安がよぎりました。

でも、一度話し出すと、明らかに東京人ではないイントネーションというか・・・
とても温かい素朴な語り口に、あっという間に場は和み、打ち解けた雰囲気になりました。
聞くと、ご出身は那須塩原とのことで、とても誇りに思っていらっしゃることが伝わってきました。
観光地として有名な那須塩原を、皆さんに知ってもらいたい・・・
アルバム作りに活かしたいとおっしゃっていました。
というわけで、jacket写真の撮影はすべて地元、那須塩原に行って行ったほどのこだわりよう。
本人のたっての希望で、ブックの中面に自分の写真は一切使わず、
卒業した学校や、思い出の場所などの写真をちりばめました。
ご当地への温かな思いが伝わる素敵なアルバムになったと思います。

さて、ライブは3部構成で、1部は邦楽・洋楽をとりまぜカバー曲を中心に
Sachiさんが歌いました。
初めて聞いた彼女の歌声には驚きました。特に高音部のノビの力強さは凄い。
ホイットニー・ヒューストンの"I Will Always Love You"を歌ってくれたのですが、
この曲を堂々と歌いこなす実力は相当なものだと思います。

2部はSachiさんと親しくしているミュージシャンのMusic Element(ME)さんの
ステージ。MEさんは、渋谷を中心に活動していらっしゃる男性ユニットグループだそうです。

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第2部のME(左がKinYaさん、右がUTAさん)のステージ。
素敵な歌声とサウンドで、客席には熱狂的なファンの姿も・・・
MCがとても面白かったです。
Youtubeにアップした自分たちのPV動画が10,000回再生されたら
UTAさんは髭を剃るとライブで宣言(そんなことはそうそう実現しないことを想定して)
したところ、なんとそれほど日が経たずに突破。
約束通り髭を剃ったところ、なんとも間が抜けた顔になってしまい・・・
再び延びるまで、「まるで裸で外を歩いているような気分だった」という話で大爆笑。
観客席から「20,000回突破したら裸で歩いたら?」なんて冗談も飛び交って、
楽しい一幕も!そのPVは、こちら↓


なかなかいいでしょ?彼らの歌声。

そして、3部は再びSachiさんで、今回発売になったCD収録曲を中心にしたステージです。

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今回Sachiさんに楽曲提供したZさんが、ちょうど私のテーブルの後ろに座っていらして、
終了後ちょっと言葉を交わした時に
「自分の曲が流れて来たときは、思わず胸が熱くなった・・」
とはにかみながら笑っていらしたのが印象的でした。

裏方同士、こういう時って支え合うファミリーのような気持ちになるんですよね。
私も、出来上がりのCDが販売されている様子や会場に貼られたposterを見て
しみじみとした思いがしますもの。

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ラストはSachiさんとMEのお二人が
アンコールを熱唱。

BLUE MOODの客席がほぼ満席となった今日のライブ。
Sachiさんを応援する仲間たちが大勢集まった、温かなライブでした。
実力派の歌手として、これからの活躍が楽しみです。
那須塩原の希望になることを願って。

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このposterは、結構自分でもいい仕事したな感があってとても気に入っています。

ポスターはいただけなかったけれど、お土産にステージ前方に飾られていた
真っ赤なポインセチアをいただきました。
お家に飾るのが楽しみです。

ライブハウスをでて新橋方向に歩いていくと、
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カレッタ汐留にきました。
毎年、見事なイルミネーションで知られるこちらの場所。
今年も華麗な光の世界が繰り広げられていました。

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今日のプライベートタイムは"BLUE MOOD"ではじまり、
最後は青のまばゆい光の世界にたどり着き・・・

なんだか憂鬱ではないBLUEな1日。

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昨日は、テノールの迫力ある歌声を楽しみました。

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小栗慎介さんの「まちなかコンサート 〜音楽は風にのって〜」
フライヤーのデザインをお手伝いさせていただき、
ぜひご本人の演奏を聴きしたくて、二子玉川ライズに足を運びました。

なんとか15時の回に間に合いました。
半屋外の広場に響き渡る声は、本当に素敵でした。

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バギーを押すお母さんが足を止めて...
買い物の途中でご年配のご婦人が腰かけて...
上の渡り廊下でも人が立ち止まって下を覗き込みながら
聴き入る様子が下からも見えて...
ステージ前だけでなく、本当に大勢の方が楽しんでいました。
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日本の童謡「故郷(ふるさと)」や「赤とんぼ」、
サイモン&ガーファンクルの名曲「明日に架ける橋」、
クリスマスソングなども交え、30分のステージはあっという間。
MCも上手で、小栗さんは実に魅力的な方。
Bigに化けそうな素質を秘めています。
藝大の声楽科を卒業されているので、オペラも聴いてみたいなあ〜!

リクエストには、フランクシナトラで有名な「My way」か
アンドレア・ボチェッリの「Time to say goodbye」の2曲のうち
どちらかを観客の拍手の大きさで選ぶという、楽しい提案が!

どちらも好きだけれど、やはり「Time to say goodbye」が聴きたい!
というわけで一生懸命拍手をしたところ、やはりそう思った皆さんが大勢で、
結果この曲をラストに聴くことができました。
「ポル・ティ・ヴォラーレ(西: Por ti volaré)」
スペイン語の歌詞でこの曲を聴いたのは初めてです。


そういえば、二子玉川に来たのはいつだったかなあ ・・・
大井町線に乗ったのは、たぶん多摩美の受験(「上野毛」だったので)の時以来だと思います。
素敵なコンサートの後、なかなかこちらに来ることがないので、
せっかくなので等々力駅で途中下車して「等々力渓谷」に寄ることにしました。
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都内唯一の渓谷ですよ!
こんな自然が区内に残っています。
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赤い橋桁がゴルフ橋

川沿いを歩いたのですが、歩道が結構狭く柵がないので、
雨で地面が濡れていることもあり、厚底靴がすべって
何度か川に落ちそうになって怖かったです。

小雨が降ったり止んだり..ちょっと楽しむには生憎のお天気。
今度はお天気の良い日に来たい所です。

小腹も空いて、最後は恵比寿の「キッチン・ボン」へ。
一度行きたいお店だった老舗洋食屋さんです。
(来年で60周年を迎えるそうです。)

ここのボルシチは最高!
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美空ひばりや長嶋茂雄が愛した、こちらのお店のボルシチはとても有名ですが、本当に絶品です。

50年以上継ぎ足し調理されている、特別な一品。
コクはあるのに、味はけっして濃くはありません。
使われているのは、サワークリームではなく生クリーム。
牛肉は5日間煮込まれてトロトロです。
細かいにんにくが底のほうに沈んでいて、
スープと一緒にシャリシャリしたにんにくをいただくと、
口の中で食をそそる香りが膨らんで、違った味わい。
レモンを潰すと酸味が増し、爽やかな味になります。

ちょっとご年輩の素敵な女将さんが、一人でホールを切り盛りしていらして、
このボルシチにあう黒パンを薦めてくださいました。
そのパンも自家製らしく、ボルシチにあうよう酸味を抑えたものになっているようです。

今日の歌声にちなんで・・・
「シャリアピン・ステーキ」も頼んじゃいました。
あまりに巨大なのでびっくり!
(どうみても2人前。お値段もちょっとBIGです。)
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来日したオペラ歌手シャリアピンのために帝国ホテルの料理長が作ったのが
はじまりという「シャリアピン・ステーキ」です。
本当に柔らかいお肉で、こちらも絶品でした。

機会があったら、ぜひ味わってみてください。
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キッチン・ボン
東京都渋谷区恵比寿西1-3-11 オクタゴンビル1F
電話:03-3461-8538
営業日:12:05~13:30/18:05~20:15
ランチ営業、日曜営業
定休日:水曜・第3木曜

なぜベートーヴェンなのだろう?

11月6日(木)サントリーホールにて、ユンディ・リのリサイタルが開催されました。

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"昨年のリベンジとなるか?"
これは、去年のオペラシティでのユンディ・リの演奏会を聴いた
知人達の間での関心事でした。

今年もベートーヴェンのピアノソナタ「月光」「熱情」を組み込んでの再挑戦。
あれから1年間、さらに弾きこんだ2曲の演奏はいかほどのものか
期待半分、不安半分といったところ。
どちらかといえば、シューマンの幻想曲ハ短調(Op.17)が組まれているのが
とても嬉しく、また大いなる楽しみでした。

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知人にチケットをお願いしたところ、P席の2列目でした。
この位置からだと、お顔がよく見えますね〜ウフ。

開始直前、場内アナウンスで演奏曲順の変更が発表されました。
当初予定では、前半がショパンの「ノクターン」2曲。続いてシューマンの「幻想曲」があり、後半がベートヴェンのピアノソナタ「熱情」「月光」と発表されていました。アナウンスによると、前半と後半がそっくり入れ替わり、ピアノソナタも「月光」が先に演奏されるとのこと。
大丈夫かなあ〜?なんとなく緊張が走ります。
悪い予感が当たらなければよいのだけれど・・・

定刻通り、颯爽とした様子でステージに登場したYundi。
ベートヴェン ピアノソナタ第14番「月光」。
1楽章を弾き終えるたびに、ハンカチで汗を拭う様子に、なんだかちょっと辛そう・・
続く、ピアノソナタ第23番「熱情」。
弾き終えた後は、今日最大の難所をくぐり抜けたような表情というか、
まるで修行明けの僧侶みたいに見えました。

彼は、なぜそこまでベートヴェンにこだわるのか?
何か特別な思いがあるのでしょうか?

生意気なことをあえて言わせてもらえれば、
彼の持ち味を存分に発揮する選曲ではないのではないか?というのが感想なのです。
それでも、あえてこの選択肢にチャレンジし続けることに、
彼にとっての大きな意味があるのでしょうね。

アーティストが聴かせたい音楽と、聴衆の聴きたい音楽とのギャップがあるように思います。
私たち聴衆側にすれば、Yundiに求めるのはロマンティックな音楽を
活き活きと演奏する姿が見たいのに・・・。

後半のショパンとシューマンに嫌でも期待がシフトします。
ノクターンは彼の最も得意とするところ。
とてもリラックスしていて、伸びやかな演奏。
観客も敏感に察してか、拍手の大きさや勢いが前半と違います。

シューマンはさらに素晴らしく、美しい高音部の音色にピアノの貴公子Yundi復活です。
こういう演奏を待っていたんですよ!

大きな拍手に応えるように、アンコールを4曲披露。
アンコール2曲目にここでもまた、ベートーヴェンのピアノソナタ「悲愴」の2楽章が演奏され、
やっぱり彼のベートーヴェンへのひとかたならぬ思いがひしひしと伝わってきます。

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てっきり3曲目で終わるもの、と思っていたら突然
「ラスト1です」という人差指でジェスチャーをして
弾き始めたのがリストの「タランテラ」。
アンコールで4曲も弾くというのは珍しい・・と友人は驚いていましたが、
それ以上にアンコールで弾く曲にしては大曲なのに私はビックリしました。

よほど調子がよかったのでしょね。
ノリノリで、ちょっと気取った手のポーズを入れながら演奏をしていました。

聴いている私たちも、気持ちいいです。
こういう高揚感が味わえる演奏会はいいですね。終わりよければすべて良し。
私の中では、昨年の消化不良をしっかりリベンジしましたよ!

=== 本日の演奏曲 ===
・Beethoven: Piano Sonata No.14 in C-sharp minor OP.27-2 "Moonlight"
・Beethoven: Piano Sonata No.23 in F minor Op.57 "Appasionata"
    --  休憩  --
・Chopin: Nocturn No.1 in B-flat minor Op.9-1
・Chopin: Nocturn No.2 in E-flat major Op.9-2
・Schumann: Fantasy in C major Op.17

【アンコール曲】4曲
・任光:彩雲追月
・Beethoven: Piano Sonata No.8 "悲愴" 2楽章
・青海民謡:遥か遠くのそのまた彼方
・Liszt: Tarantella
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フライヤーの写真、みなさんはどう思います?
友人は「絶対整形している!」と主張するのですが・・
私は(職業柄この手の画像処理はよく知るところなので)
「写真加工(のお陰)で若く見えるようにしているんじゃない?」と言ったのですが!?
本当のところはどうなのでしょうね。

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