来年4月の演奏会に向けて、頑張っています!

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11月の終わりから先週まで、とにかくせわしなくて、ずいぶん久しぶりの更新になりました。
ざっと振り返ると、Sachiさんのライブ以降イベントが盛りだくさんでした。
11月29日は小山実稚恵さんのオーチャードでの演奏会があり、30日は恩師の田村先生と久しぶりにお会いして、来年4月の演奏会のお打ち合わせとレッスン。
12月3日は今秋デザインを手がけた東潤子ちゃんのCDがリリースされ、その記念のライブ。←宇多田ヒカルを思わせるエネルギッシュな歌声で、また一人好きなアーティストさんが増えました(^o^)
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12月3日リリースされたCD「emotion」です。

それから、12月4日はおおばせいこちゃんの今年最後のライブイベントがあり、
とにかく怒涛のように過ぎた約2週間でした。
そんな合間を縫って、自分に挑戦しはじめたことがあります。
それはピアノです。
もう、人前で最期に弾いたのは知人の結婚式でかれこれ20年以上前のこと。
ここ数十年、まともに練習もしていない私に・・
(なんと!)恩師の先生より「来年4月にピアノの発表会に出てみませんか?」と
素敵なご提案をいただきました。

とても人様の前で演奏できるとも思えないのでお断わりすることも考えたのですが、
私という人間は目の前の山は登りたくなるタイプのようです。
そして、ある理由から出演させていただくことを決意しました。
それは、亡くなった母の遺言のようなものがほんの数年前に発見されまして、、、
「演奏会で身につけてください」と包みに手書きで書かれているものが、遺品のなかから出てきたのです。
箱を開けると素敵なネックレスが入っていました。
これを母が購入したとおぼしき頃、私は音楽学校に通う高校生でした。
将来大人になって演奏会でステージに立った時に、娘が恥ずかしい思いをしないように、と密かに準備してくれていたに違いありません。
「大人になってもピアノを続けてほしい」という、母の願いもこもっていたと思います。

そんな品の存在は露知らず、、、私はすっかり大人になりました(笑)。
亡母の思惑とはちがい、美術の世界に飛び込んで、好きなことをまっとうしてきました。
そのことに一分の迷いもないのですが、これを発見してからは、
正直「弱ったなあ」という感じ。
「演奏会で」という前置きがある以上、それ以外の場で身につけるのもどうかという気がするし、
ピアノは30年近く弾いていないし。
演奏会はしょっちゅう聴きにいくけれど、
自分が演奏するなんてまるで想像もできない、、、
悲しいかな一度も身につけられることのないまま運命を終えるのか!?
と時々眺めては諦めていました。
当然ですが、そんな物語があることを先生はご存知のはずはありません。
ですから、先生の「発表会で弾いてみませんか?」の一言は
まさに奇跡のような、信じられないお誘いだったわけです。
長年の心のつかえが取れる思いがしたのです。
死ぬまでにしたい10の事の一つ、いえ5つのうちの一つと言ってもいいほど重大な
私のミッションです。"ネックレスを成仏させねば!"
とはいえ、30年ぶりなので、とても昔のようには指が動きません。
ハノンを弾くと知らず知らずに腕に力が入り、腱鞘炎になりそうです。
苦労しています。
でも、とても楽しいです。
ワクワクした新鮮な気持ちで、この師走に週何日かピアノに向かっています。
4月18日(土)日比谷の松尾ホールであのSTEINWAY & SONSのフルグランドピアノD-274で演奏させていただきます。
これが最初で最期かもしれませんので、ぜひお時間があったら聴きに来てください!
先生と連弾で、あのラヴェルの名曲「マ・メール・ロア」を演奏予定です!
こんな曲です。

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このページは、Nancyが2014年12月12日 11:23に書いたブログ記事です。

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