22日の夜、親しい方と恵比寿にある蕎麦会席のお店「翁」で忘年会。 私は蕎麦の系統はほとんどよく知らないのですが、永坂更科の宗家の方がひらいたお店だそうで、ミシュランの1つ星も獲得しているのだとか。夜のコース(15,000円〜)のみの営業なので、ちょっと敷居の高いお店ですが、お料理はどれも素晴らしかったです。
白菜茎酢醤油漬け
こんなキャビアは初めて体験。濃厚な味わいとイクラのような食感で、贅沢な酒の肴。
五点盛り:(中央)白烏賊、(右上)鱈の白子(雲子と言うそうです)
(右手前)牡蠣、(左手前)鮪赤身の炙り、(左上)鯵の炙り 以上すべてかえしで味付けされています。
ふぐのお刺身
トロとねぎの串焼き
芋茎(ずいき)の煮浸し
なすのようにも感じるとろけるようなやわらかな食感があり、教えてもらわなければとても芋茎とは思えない一品。実に美味しかったです。
鯛と蕎麦の実の椀物
〆の蕎麦は更科。白い蕎麦が朱塗りの器に映え、とても色彩的に美しいです。
そばつゆは甘めながら深い味わいがあり、蕎麦につけていただくと絶品です。
計算された美味しさ。つゆは蕎麦湯で1滴も残さずいただきました。
やはりこちらのお店でも、蕎麦の前に新しい箸にかえてくださいました。
蕎麦にいたるまでの物語(プロセス)は、非常によく考えられているのだと思います。
店の内装や雰囲気はそんな高級感が漂う威丈高な感じはないのですが、お料理は本当に贅沢なものばかり。帰り際に入ったお手洗いで、な、な、なんとHERMÈSのハンドソープが置いてあるではありませんか!?
ありがたく使わせていただきました。
洗い流した後もうっとりするようなフレグランスが残る、魅力的なソープでした。
翌日、銀座のショップに行ってこの商品のことをお尋ねしたら、今年一度入荷したところあっという間に完売してしまった人気商品だそうで、今後入荷の予定はないとのこと。HERMÈSのショップの方に「滅多にない商品をどちらで試されたのですか?」と逆に聞かれるほどでした。 そんな貴重なハンドソープを、惜しげもなく店のパウダールームに置いているところに、このお店のおもてなしの心意気を感じた次第。
今写真を見て気づいたのですが、敷物もエルメスだったかも?です。
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