1月20日から始まった、モニカ・ソスノフスカの国内初となる展覧会が銀座メゾン・エルメス フォラームで開催されています。いつも、会期の終わり頃に行くことが多く、ブログにアップする頃にはもう展覧会が終了していたので、今回は珍しく早い段階で見てまいりました。
Gate 1〜4まで4点の巨大なスティール作品が天井から吊り下げられた展示構成で、それぞれ、ぐにゃっと曲げられた現物と同じサイズの門です。
モダニズムを代表する建築や社会主義時代の公共建築などから壁やファサード、窓、廊下などを断片的に取り出し別な言葉へと置き換えていきます。
今回の展示の「Gate(門)」は、現存する門(上写真2点)をMonika自身が新たに作り、それを自由な形に歪めることで、新たな開放への象徴ーユートピアへ続くという、肯定的な作品です。
ゆがんだ巨大な金属彫刻は、一見すると「暴力」や、「破壊」といった負のイメージを抱かせます。
社会主義の崩壊と結びつけてしまいがちですが、作者の意図するところはそうではなく、開放という未来に向けられています。
会場にいらした学芸員の方のお話しを伺うことができて、本当に良かったと思いました。
力強い作品に触れ、風邪ぎみの身体に喝が入った気がします。
Monika Sosnowska/モニカ・ソスノフスカ
1972年、ポーランド生まれ。ワルシャワ在住。
1972年生まれなので、(おそらく)現在43才。
なんと、2011年の第54回ヴェネツィア・ビエンナーレにも出展していたとのことなので、縁のある作家さんでした。でも残念ながら作品の写真を見ても、記憶にないのです・・・(´Д`。)
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