現在、銀座メゾンエルメス フォーラムで開催中のローラン・グラッソ展。
1972年生まれで、2008年にマルセル・デュシャン賞を受賞するなど、近年注目を集めているアーティストです。日本における初の個展と聞き、時間を作って足を運んだ次第。
Studies into the Past
この3点の絵画は、「Studies into the Past(過去についてのスタディ)」と名付けられた作品で、いずれも450〜500×310〜350mmの小品です。
中世の騎士が彗星に驚いている様子や、不思議な巨大遺跡と赤黒い太陽が描かれたシーン、UFOからレーザー光線を浴びせられている騎士?の3枚がセットになっています。
真ん中の絵画、巨石の描かれた絵は、兵庫県高砂市の生石神社に御神体として祀られている巨大石「生石神社の石宝殿」をモデルに描かれているのだとのこと。幅6.4m、高さ5.7m、奥行き7.2mもある「生石神社の石宝殿」は、明らかに人工的に造られたものでありながら、誰が、いつ、何の目的で作ったかは未だ不明の、謎多き代物だそうです。
そんな日本の題材を取り上げた作品は、今回が初公開。
3曲屏風の空間バランスは、面白いです。
見る人の想像力を掻き立てる作品の数々に出会う展覧会です。
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ソレイユ・ノワール/ローラン・グラッソ
会期:2015.11.11(Wed) - 2016.1.31(Sun) 11:00〜20:00(入場19:30まで)
会場:銀座メゾンエルメス フォーラム (8F)
入場料:無料
公式サイト:http://www.hermes.com
昨年12月に訪れた際のレポートですので、現在の展示と異なっている可能性はございます。あらかじめお含みおきください。