4大ピアノコンチェルト 実に贅沢で楽しい時間

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昨日は、横山幸雄さんが4大ピアノコンチェルトをたて続けに弾くという、
すごいプログラムの演奏会に出掛けてまいりました。
ベートーヴェンのピアノコンチェルト(略して以下PC)5番、ショパンPC1番、チャイコフスキーPC1番、最後はラフマニノフPC2番。
大抵の日本人なら、さびの部分のメロディーを聴けば「ああ、あの曲ね〜」というであろう名曲達です。それを一度に聴かせようという、こんな欲張りなコンサートはほかに聴いたことがありません。そこは横山大先生の考えること。ショパンの全212曲のピアノ曲(18時間におよぶ)演奏会でギネスブックにも載っている方ですから、普通ありえないプログラムも、前人未到の挑戦を続ける先生には造作もないことのようです。どちらかというと、オケの方が大変そうでした。
と同時に、聴く側の体力も試されそうな内容です。

昨年の秋に親友がチケットを取ってくださり、すごく楽しみにしていた演奏会です。

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ピアノはどれもゆるぎのない安定感のある演奏だったので、つい目が楽団員の方にばかりいってしまいました。一人一人を観察していると、実に面白いのです。

たとえば、ホルンの水抜きの様子とか(演奏中、出番のない時に楽器をくるくる回していたり)、クラリネットが管の中に布を通して掃除をしていたりします。

微笑ましかったのが、オーボエの方。(ショパンのピアノコンチェルトがきっと好きなんだろうな〜とはたで見ていて判るくらい)表情や仕草が曲によって違っていたこと。
手がリズムを刻んでいたりして、曲の世界に入りこんでいて実に楽しそうなのです。
楽団員も人間だから、きっと曲に好き嫌いや、得意苦手とかあるんだろうなあ〜、なんて思えると、急に親近感を感じます。

友人は「ファゴットはきっと花粉症に違いない...」と言っていましたが、私はそこまで耳が良くないのでわかりませんでした。本当のところはどうでしょうか?
最後の曲でシンバルと大太鼓、チューバが登場。この1曲のためにスタンバッている団員もいるわけです。
曲毎の楽器編成の変化も大変勉強になりました。

指揮にも、オケにも最後までよく頑張った!とエールを贈ってあげたいです。


それにしても、横山さんはすごいです。
開演13時で終了16時10分。途中20分の休憩をはさんで、正味約2時間50分。
そして4曲すべて暗譜です。
かたや私は、たかだか1分半の曲ですら暗譜ができない(´Д`;)

4曲弾き終えても、疲れの片鱗も見えない!驚異的持久力。
アンコールも難なく弾けそうな様子だったけれど、流石にありませんでした。
きっとこの後は、演奏会の余韻にひたりながら、ワインを片手に美味しいお料理をいただいたに違いありません。

そうそう、パンフレットの巻末に横山さんがプロデュースするレストラン「リストランテ ペガソ」の広告があるのですが、月に2回ランチとディナーでサロンコンサートを行っているそうです。
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なんとこのお店、実家のすぐ近くではありませんか。
色々横山さんも多角的なビジネスで、成功されていますね。

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このページは、Nancyが2015年3月23日 15:34に書いたブログ記事です。

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