昨日は、今泉利恵子ちゃんと西日暮里にある"シャレー スイス ミニ"で待ち合わせをしました。
西日暮里駅から道灌山方面に諏訪台通りを歩いて5分くらいのところにある山小屋カフェで、お天気の良い日にこのお店のテラスでいただくお茶はとっても気持ちがよいのです。
待ち合わせたこの日は土曜で、お天気がいまひとつ残念だったかな、、、
今泉利恵子ちゃんとは、昨年CDデザインをさせていただいた東潤子ちゃんの紹介で、ファーストアルバムとなる今回のCD"Honesty"のデザインのお仕事をさせていただきました。
待ちにまったそのCDが、このGW前に完成。
出来立てほやほやのCDを持ってきてくださり、2人で楽しくお茶をしました。
今年2月に初めてお会いした時の第一印象は、"清楚なお嬢さん"。
普段は小さなお子さんを相手にするお仕事とのことで、本人もご家族の愛情に包まれてスクスク育ったということが会話の端々に感じられる、絵に描いたような素直な人柄で、すぐ打ち解けました。ただ、デザインという観点から考えると、どういう方向に持っていこうか?と内心考えこんでしました。
多少個性的でクセがあるぐらいの方が、デザインへのインスピレーションがわきやすいのです。
打ち合わせをしているものの、デザインのヒントとなるものが私の中で掴めないまま、"無難にまとめる"道を探りはじめていました。
とにかく素材(写真やアルバムタイトル、楽曲などの情報)をその場で出していただくことにしました。
ジャケットに使う写真は、ご本人がアップで写っているものを4種類ほどチョイス済みで、この中から最終的にどれかに決めたいとのことでした。
顔の表情は伏し目がちだったり、カメラ目線だったり、と4枚とも違うのですが、基本的にはどれも同じポーズ。でも、顔の表情以上に私の目を惹きつけたのが、キッチュなデザインのクラッチバックでした。
「すごく洒落たデザインのバックですね!」
と写真の中の小物に話題を向けたところ、利恵子ちゃんにスイッチオン。
急に彼女の表情が豊かになって、特別な思いで手に入れたお気に入りのバックであることを話してくれました。
それまでの物静かな語り口から一変して、とっても活きいきと熱っぽく語る様子から、これだ!と私も直感して、
「それじゃあ、CDのレーベル面はあえて写真にはせず、バックの柄を印象的に使ったら面白いかも!」
と提案したところ、すごくその案を気に入ってくださり、話はトントン拍子に決まりました。
「実はCDをケースから取り外したら、何かが下に隠されていて、買ってくださった方がびっくりするようにしたいんです!」
という意見は彼女から出てきたアイディアです。
それを受けて、面白い仕掛けを2人で考えることにしました。
そんなこんなで出来上がったのがこの"Honesty"。
アーティストさんと久々に楽しいキャッチボールをしながら作り上げたCDです。
利恵子ちゃんの歌をぜひ聴いてあげてください。
Sprout
空
よかったら、CDも買ってあげてね〜