非日常的上質時間 @築地 河庄利宮

人をビックリさせたり、喜ばせることを考えている時は、本当に楽しいです。

サポーターでもあり、日頃とてもお世話になっている方の誕生日が5月14日ということで、何かお礼ができないものか?と、ずーーーと考えていました。

相手に喜こんでもらえることを察する、というのも一つの脳トレな気がします。

私の周りで、そういうことがとても得意なのが義母。

相手の嗜好や生活スタイルなどを鋭く分析し、気のきいた贈答品やお食事にご接待するなどの気配りに、見ていていつも感服してしまうのです。
母の爪の垢を煎じて飲んでいますが、まだまだローマは一日にしてならず...です。

というわけで、今回のお祝いも実は相当頭を悩ませました。

花を贈る。趣味の物を贈る。・・・やはり相手をあっ!と驚かせるようなサプライズが欲しいもの。

グルメな方なので、やはり手に入りにくいスィーツとか、取り寄せのお酒とか?

デパ地下をあてもなく徘徊したり...どれもあまりピンと来ず...
そうこうしているうちに、宅急便で贈るタイミングを逃し、誕生日の14日が過ぎてしまい...

いろいろ悩んだ挙句、ふと思いついたのが『ちょっと上質時間をプレゼント』というアイディア。

ちょうど、汐留の音楽ライブで1週間後にご一緒するので、その後素敵なお店で軽くご馳走するというもの。

汐留周辺のお酒を飲める店を片っぱしから食べログで検索し、数件ピックアップ。素敵な店ほど、予約はマストですが、ライブ終了時間が読めないので、いろいろ策略を巡らしました。ご本人には、当日いきなりお誘いするので、相手の方の了承をいただけたと想定した上で、もし9時半までにライブ会場を後にできるなら、「河庄利宮」。午後10時近くだったら11時まで営業の「河庄利宮」は諦め、夜景の綺麗なカレッタ汐留の「マジェスティック」にお連れすることをプログラミング。

「河庄利宮」は、食べログのレビューを読んで、私がすっかり行きたくなってしまったお店です。河庄双園という老舗の料亭に隣接するダイニング&ワインバーで、料亭の女将が経営しています。

ワインバーとはいえ、お料理がかなり本格的なイタリアンが楽しめ、コースもあるそうですが、アラカルトでいただけます。原一生シェフの本格的なイタリアンをいただける一方で、河庄双園の厨房で作る和食メニューにあり、また酒飲みには嬉しい〆のラーメンもあったりする、おもてなしの心にあふれています。

きっとこちらなら、内容的にも気に入っていただけるのでは?...と直感的に感じました。

そして、おおばせいこちゃんのこの日のライブは盛大に終わり、時間は9時ちょっと過ぎ。これなら間に合う!ということで、すぐお店にお電話し伺いました。

場所は、東京メトロ「築地駅」を出て新大橋通りを築地市場方向に向かって歩いて行くと、芥川賞選考会場で有名な老舗料亭『新喜楽』のある交差点に来ますので、そこを右折してしばらく行くと頭上に『河庄双園』と書かれた看板がみえてきます。その看板のあたりにお店があります。
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まず、この扉の開け方に一瞬戸惑います。
ノブも何もないので、「開け〜ゴマ!」と言った人も居るとか、居ないとか...
(私はレビューで、実は開け方を知っていましたが...)

中に入ると、そこは私たちのようなごく一般的な人間にはちょっと非日常的空間。
当然、ドキドキ。奥から女性がすぐ迎えてくださり、お電話した者ですとお伝えすると、
とても気持ち良くカウンター席の一角に案内してくださいました。

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まずはお祝いということで、シャンパンで乾杯!!
曲線が美しい、すごく洒落た形のグラスです。
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お通し
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お酒の供に頼んだお料理「さくらユッケ」

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オードブルの盛り合わせ(1人前)

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シャンパンはあっという間に飲み終わり、2杯目にいただいたのはムルソー(MEURSAULT)。
白ワインの名産地としてブルゴーニュでも3本の指に入るムルソー。ワインのことはさっぱりですが、いただいたワインは間違いなく美味しいと思いました。
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壁にかけられた絵画はすべて、島根出身の画家 石本 正(いしもと しょう)さんの作品。
地元浜田市にこの方の作品を収蔵・展示するための石正(せきしょう)美術館というのがあるそうです。
背後の壁には彫刻が並んでおり、実に洗練された空間です。
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ポーク料理
(1人前でお願いしたところ、はじめから2皿に小分けして盛り付けしてくださいました。
取り分ける手間も省け、ちょっと嬉しい気配りです。)
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最後のお肉にあわせていただい赤。
Gevrey Chambertin Clos de Meixvelle
DOMAINE Pierre Gelin

一流とはこういうところにあるのだろうなあ〜と思わざるおえないような見事な接客で、
最後まで心地よい時間を過ごさせていただきました。

このブログを書いていて"男性が女性をデートに誘う時"って、きっとこんな思考回路なのだろうなあ〜と思えて、笑ってしまった。なんか女性を誘惑しようと考える悪い男になった気分がしてきました(笑)

このブログ記事について

このページは、Nancyが2015年5月23日 06:06に書いたブログ記事です。

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