Fondation Louis Vuitton Building in Paris by Frank Gehry
フランク・ゲーリーの建てた建築物は人々をあっと驚かせます。
去年の10月に完成したFondation Louis Vuittonも、不思議な局面に覆われた建物で、とても独創的な建物です。
今月17日から『フランク・ゲーリー/ Frank Gehry パリ - フォンダシオン ルイ・ヴィトン 建築展』が青山のエスパス・ルイ・ヴィトンで開催されています。
さっそく見てまいりました。
本展覧会では、Fondation Louis Vuittonができあがるまでの最初のスケッチから膨大な数にのぼる縮尺模型の数々が展示されています。
歴史、プログラム、設計、内部空間、ガラスの帆、氷山(アイスバーグ)といったタイトルが付けられた6つのセクションで構成されています。
建物の外観フォルムは、ブロックプログラムの模型群と密に関連するプロセスによって実現。
ゲーリー氏は主としてスケッチやモデルを用いて、どのような外皮が実現可能かを考えているそうです。
建物の外にある白い塊は、「氷山」(アイスバーグ)と呼ばれるもので、グロット(洞窟)の上を漂っているかのように見えます。
そしてこれらの形は、太陽の動きによって変化し、驚くべき影を作り出します。その表層は19,000枚の白い特殊な鉄筋コンクリート製の「ダクタル」パネルから成り、
1枚として同じものはありません。コンピューター技術を建築分野に応用することで、このような規格外の組み立て工法が可能になったとのこと。
12枚の帆には、ユニークな曲線状のガラス3,600枚が使われています。
ゲーリー氏はコンピューター工学技術を建築に取り入れた先駆者の一人と言われます。
デザインが机上の空論で終わらないところが、彼のすごいところです。
新国立競技場の設計をした某有名建築家のように、デザインばかりが先行して実際に建てられないものを設計する建築家も世の中にはいますしね...笑
Fondation Louis Vuitton サイト http://www.fondationlouisvuitton.fr/
現代アートの発信拠点としても注目される施設だけに、生きている間に一度は行ってみたい場所です。