まだ見ることができない、いつ見れるのかもわからない、不思議な展覧会

最近ちょっと足が遠のいている美術展。
土日もなく働いていたせいで最近の展覧会事情に疎くなっていますが、そんな私にも気になっている展覧会が2つあります。
一つは江戸川橋にある永青文庫で開催されている○○展
もう一つは、福島の帰還困難区域内で開催されている展覧会「Don't Follow the Wind(略称DFW)」です。

一つめの永青文庫の展覧会は、9月中旬から開催されているのですが、あまり派手な宣伝もしていない展覧会なので、時間ができたら行こうと呑気に構えていたら、私よりも先に友人に先を越されてしまい、ちょっとショック。美術にかけてはアンテナを張っていると自認している自分としては、ちょっと面白くないなあ〜(ボソ)。友人曰く、団体バスで乗り付けてくる来場者で会場はごった返しており、おちおちゆっくり作品も見れなかったとのこと。入場料1500円を払って入ったものの、状況が状況でイマイチだったとの感想。ただ、売店で売られているTシャツは絵柄が面白いらしく、一見の価値があるらしいです。
んー内容が内容なだけに、やはり静かな環境で1点1点の作品に向き合いたい。

もう一つのDFWは、今年の3月11日からはじまった国内外12組のアーティストによる展覧会ですが、会場はなんとあの東京電力福島原発の影響で帰宅困難区域に指定された区域内という異色の展覧会。したがって、政府による一般立ち入りの封鎖が解除されるその日まで、見ることが叶わない展覧会なのです。
参加している作家は、アイ・ウェイウェイ、Chim↑ Pom、グランギニョル未来、ニコラス・ハーシュ&ホルヘ・オテロ=パイロス、小泉明郎、エヴァ&フランコ・マッテス、宮永愛子、アーメット・ユーグ、トレバー・パグレン、タリン・サイモン、竹川宣彰、竹内公太の12組。
いつ見られるようになるかわからない、誰も見れない(作家は別として)作品展なんて、なんだかそそられます。そんな展覧会の前売り鑑賞券が1枚5,000円もするそうなのですが、販売は好調のようだと聞き、これまたビックリです。

とは言っても、展覧会のPRをしないわけにはいかない(という訳ではないのでしょうが)、サテライト展覧会が渋谷のワタリウム美術館で開催されているという情報をキャッチしたので、12日の祝日の日に行ってみました。

4Fの展示から
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園子音監督の映像作品『22:19:43-23:04:40』
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福島の帰宅困難区域のライブ映像
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壁に飾られたDFW鑑賞券 この券が実際に使える日はxxxx年x月x日...
本展覧会の会場で購入(1枚5,000円)が可能のようです。
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宮永愛子の作品
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ノンビジターセンターの疑似体験エリア
ガラスの窓越しに覗くようになっている。モニター映像や展示品は12組のアーティストの実際の福島の展示と紐付けられている模様。
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アーカイブコーナの展示。キュレーターやアーティスト達が福島の帰宅困難区域に入るために申請した書類や許可証などの展示資料。

さて、DFWが見られる日はいつ来るのでしょう...


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名称:Don't Follow the Wind ーNon-Visitor Center
会場:ワタリウム美術館(外苑前駅下車徒歩8分 外苑西通りを千駄ヶ谷方面に歩いていった左側にあります。)
   渋谷区神宮前3-7-6
会期:2015年9月19日[土]-11月3日[火]
休館日:月曜日
開館時間:11:00ー19:00(水曜日は21:00まで延長)

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このページは、Nancyが2015年10月13日 17:33に書いたブログ記事です。

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