1年に一度のピアノの発表会が無事終了

あまりに久しぶりの更新でお恥ずかしいです。
ここ数日の九州地方の地震。終息の目処がたたず、大変な状況が続いているとのこと。
被害に遭われた方々には心よりお悔やみ申し上げます。

さて、今年のピアノの発表会が一昨日無事終了しました。
昨年も聞きに来てくださった友人をはじめ、たまたまご近所の方に「こんど発表会に出るんです」なんて世間話しをしたのがきっかけで、わざわざ来てくださった方など、本当に感謝で胸いっぱいです。
恩師の田村先生も、お忙しい状況のなか本番には駆けつけていただき、本当に嬉しかったです!やはり先生に見守られていると、とても心強いものです。
皆さまに応援していただき、思い出の演奏会にすることができました。
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今年は、グリーグ作曲の叙情小曲集第5集におさめられている「夜想曲(Notturno)」作品54の4番を演奏。
大好きな曲です。
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エドヴァルド・グリーグ(1843年6月15日 - 1907年9月4日) はノルウェーの作曲家で、数々のピアノの小曲を残しており、北欧のショパンとも呼ばれています。そんな彼のピアノ曲の中でも、全10巻(全66曲)からなる 「叙情小曲集」は代表作で、まだ若い時に作曲したものから晩年のものまで含む、長大な時間をかけて完成された珠玉のピアノ曲集です。

どこか素朴な中にも美しい情景が浮かんでくるような素敵な曲がたくさんあります。
「夜想曲」(第5集4番)は、聴くとノルウェーのフィヨルドの夜を連想するという人もいるし、当時グリーグはイタリアに滞在していたのでイタリアの夜を表現しているという説もあるのですが、いずれにしても夜の静寂と森を感じる作品で、弾いている私も実に癒されます。
CDもたくさん出ています。
Juhani Lagerspetz, Leif Ove Andsnes, Peter Jablonski, Irina Mejouevaなど
色々聴きましたが、私的にはアンスネスの演奏が一番しっくりきて、お手本にしつつ練習に勤しみました。
まあ遠く及びませんが(笑)、私なりの演奏ができたのではないかと思います。
今度は何を練習しようか?悩む日々。
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「夜想曲」つながりで、ショパンに挑戦しようかな?
調 べてみると、ドビュッシー、フォーレの「夜想曲」は有名ですが、リストの「愛の夢」(あのメロディーを知らない人はまずいないほどの有名曲)も「3つの夜 想曲」というのなかの1曲。ラフマニノフやスクリャービンも「夜想曲」を作曲していて、実にいろいろな作曲家による「夜想曲」があることが判明。
これを毎年取り上げていっても面白いかも!
チクルスならぬ、「夜想曲シリーズ」なんてできたら、素敵じゃありません?!
まあゆっくり考えます。

今回は、1ヶ月前に先生にレッスンをしていただいたことも大きかったです。
教えを乞う先生がいることの有り難みを、しみじみと感じました。

録音した自分の演奏を聴いて、自分なりにいろいろ検証し問題点を見つけるまではできても、その先が困難なもの。
右手と左手の音のバランスがイマイチだなあ〜とか、一流の演奏家と比較してここがダメだというポイントは分かるのに、じゃあどうやったら今より良くなるのか?
意識して気をつければ治るというものでもないので、自己流の練習も今年に入ってだんだんつまらなくなってきていました。
そこで思い切ってお忙しい先生にお願いし、30〜40分個人指導していただきました。
短い時間にもかかわらず的確なアドバイスとそのための具体的な練習方法を教えてくださいました。
ちょっと意識して音を出すだけでも曲としてのまとまりが出てくるのが弾きながらわかってきて、これには本当に驚きました。
先生に敬服したのは、記憶にあるかぎり人生で2度目のことです。

昔、大学の授業でそういうすごい方を目の当たりにしたことがありました。
彫刻家の佐藤忠良先生です。
大 学で塑造を勉強していた時、私の等身大の裸婦像を見た忠良先生が、その像の足の付け根が気になったらしく、粘土でちょちょっと手を加えて修正してください ました。すると、その裸婦像がみるみる見違えるような作品になった、という実に不思議な体験をしました。手を加えたところは体のほんの一部だけ。しかもも のの1〜2分のことで、まるでマジシャンのような手だと思いました。動作に無駄がまったくありません。
私は、佐藤忠良先生がなぜ巨匠と呼ばれ、巨匠であったのか?
この体験で、理解できた気がしました。故忠良先生との貴重な思い出です。
若い頃はなんでも自分が一番と思っていて、先生をバカにするきらいもあった私ですが、
それ以来、やはり師匠や先生と呼ばれる方には一目置くようになりました。
それには、いい先生との出会いが大事ですけどね。
その点、私はとても恵まれていたと思います。

演奏会後は、お楽しみのディナーです(^o^)/
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リヨン料理を楽しめるという「サラマンジェ・ド・イザシ・ワキサカ」に行きました。
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ブルゴーニュの白
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「フランス産ホワイトアスパラガス オレンジ水のサヴァイヨン
すごく立派なホワイトアスパラで、こんな太いのは生まれて初めて見ました。
オレンジの風味が入った複雑なソースがかかっており、お皿ごとオーブンで焼いたものがテーブルに運ばれてきました。

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プロシェのクネル
魚のすり身のクネルと濃厚なソースが美味。

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仔鴨胸肉の"ラケ" コニャックのソース

お料理はアラカルトでいろいろチョイス。どれも手が込んでいて素晴らしかったです。
そして、シェフが最後丁重にお見送りしてくださり、とても心地よい食事会となりました。
今日1日のお疲れ様の意味も込め、美味しいもので締めくくることができとても幸せです。
これを、来年に向けての活力に変えたいと思います。

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このブログ記事について

このページは、Nancyが2016年4月18日 14:16に書いたブログ記事です。

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