旅するルイ・ヴィトン展
まさにルイ・ヴィトンがトランク製造をはじめた19世紀末から20世紀は、人々の交通手段が大きく変革しました。自動車が実用化され、列車が大陸を横断し、空を移動する乗り物が発明されます。
交通インフラの変化に伴って、鞄のニーズも多様化していきます。
そんな時代の流れとともにルイ・ヴィトンも進化を続けます。
砂漠の写真を背景に展示されている「冒険」のコーナーでは、冒険家、探検家のためのアイテムを多数見ることができます。
展示のなかで、ベッドが出てくるトランクにはビックリです。
1895年頃に広告用カード(今でいうところのチラシ)まで作成されていたのですから、一定のニーズはあったのでしょうね。
砂漠の展示の向かい側の壁には、海の旅の展示が。
当時の衣装や鞄が展示されています。
ドレスの手前にあるのが「スティーマー・バッグ」というもので、着用済みの衣類を入れてワードローブトランクの中に折り畳んで収納するために考案されたものです。わかりやすく言えばランドリー袋ってとこでしょう。
こちらの展示室は部屋の中央にマストとセイルが配置され、まるで自分も船のデッキにいるような気分になる粋な演出がされています。
ここでクイズです。
No.4とNo.5の
同じようなシルバーのボストンバックに見えますが...
どちらかは本当の「モノグラム・ミロワール」で、もう一方はシルヴィ・フルーリーという現代アーティストによる「ヴィトンバック」というタイトルのブロンズ作品です。
さあ、貴方にはどちが本物の鞄か分かりますか?