しみじみと心に深く刻まれる感動の演奏 アンスネス

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北欧のピアニスト、レイフ・オヴェ・アンスネスのリサイタルに行ってまいりました。
久しぶりに聴くアンスネスの演奏です。

チケットは友人がとってくださったのですが、P席でなんとパイプオルガン下の1列です。
こんな席、初めて座りました。しかもピアノの鍵盤のすぐ真上!
ピアニストの指の動きがこれ以上よく見える場所はないだろうというような席で、勉強になりそうです。

曲はシューベルト、シベリウス、ドビュッシー、ショパンとバラエティに富んでいます。
少し前までベートーヴェン一筋に深く探究していたアンスネスですが、今シーズンはシューベルトという新しいレパートリーを取り入れ、シベリウスとショパンは近々レコーディングも予定しているとのこと。

今回の演奏会では、アンスネスのショパンが楽しみであると同時にシベリウスのピアノ曲が聴けるのも嬉しかったことの一つ。
ピアノを自分で弾くようになって、シベリウスのピアノ曲に美しいものが結構たくさんあることを発見して、色々CDを聴くようになりました。私がいつか弾けるようになったらいいなと思うのは、樹の組曲(Op.75)の「樅の樹」という作品。
本当に美しいメロディーで、風雪に耐える樅の樹の情景が浮かんでくるような、まさに北欧の音楽で大好きなのです。
それは余談ですが、ノルウェー人のアンスネスにとって、隣国フィンランドの作曲家シベリウスの作品は身近な存在なのでしょうね。

今日の演奏会はテレビ放映が予定されているようで、テレビカメラがステージに2台、客席側に2台セットされています。

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シューベルトの音楽を精緻な音で美しく演奏。
シベリウスもショパンも素晴らしかった。
なかでも一際印象的だったのがドビュッシー。
「版画」のそれぞれの曲の特徴を見事に表現していて、実に心に残る演奏。

自分でもドビュッシーに挑戦したくなってきました。
久しぶりに「月の光」を練習してみようかと思います。


【本日のプログラム】
シューベルト:3つのピアノ曲(即興曲)D946
シベリウス:即興曲 第5番 ロ短調 Op.5-5
シベリウス:3つのソナチネ 第1番 嬰ヘ短調 Op.67-1
シベリウス:2つのロンディーノ 第2番 嬰ハ短調 Op.68-2
シベリウス:ロマンス 変ニ長調 Op.24-9
========= 休憩 ============
ドビュッシー:版画 I. 塔 II.グラナダの夕べ III.雨の庭
ショパン:バラード 第2番 ヘ長調 Op.38
ショパン:ノクターン 第4番 ヘ長調 Op.15-1
ショパン:バラード 第4番 ヘ短調 Op.52

<アンコール>
ショパン:ポロネーズ
シベリウス:悲しきワルツ

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このブログ記事について

このページは、Nancyが2016年12月 3日 12:02に書いたブログ記事です。

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