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Thomas Demand展

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トーマス・デマンドの日本で大々的な初の展覧会が東京現代美術館にて5/19(土)より開催されています。
新作も含め約30点を観覧できます。

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Thomas Demand  《浴室》1997年、Cプリント
© Thomas Demand, VG Bild-Kunst, Bonn / APG-JAA, Tokyo Courtesy Taka Ishii Gallery, Sprüth Magers, Esther Schipper, Matthew Marks

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Thomas Demand 《制御室》2011年、Cプリント
© Thomas Demand, VG Bild-Kunst, Bonn / APG-JAA, Tokyo Courtesy Sprüth Magers Berlin London and PKM Gallery, Seoul

トーマス・デマンドは、紙で実物大に再現された風景や事象を撮影するという形の作品を展開している作家です。
今回の個展の告知ではじめてこの方の名前を知ったのですが、フライヤーに大きく印刷された
『浴室』を見た瞬間、私に様々な疑問や謎をはげかけてきて、すっかり魅了されてしまいました。

紙で製作された室内や風景は、実際にはどのくらいのスケールのものなのか?
人物が一切いないのは、なぜか?
そもそも写真が最終形なのはなぜなのか?

といった様々な疑問です。
これらは、今回のキューレーター長谷川祐子氏のギャラリートーク、そして作家ご本人による
トークによって、かなり明らかになりました。

ネタバレになるので、ここで書くのはやめておきます。
でも、おすすめです。

とくに、映像作品『パシフック・サン』には驚くべきエネルギーを感じると思います。
デマンドやハリウッドのアニメーターが全力を傾けて製作された作品であること。
今回それが初公開であることを含め、この展覧会は必見といえるでしょう。
GW後半初日の本日、
「Gerda Steiner & Jorg Lenzlinger
 Power Sources ー力が生まれるところ」を
見てまいりました。
場所は水戸芸術館現代美術ギャラリーで今月6日まで
開催しています。

大雨警報のなか、躊躇する気持ちと闘いながら、
行くなら今日しかないと意を決して出発。
朝8時台の東京駅発の高速バスに飛び乗りました。

東京から約2時間、足を運んだ甲斐がありました。
充実した展覧会。
そして偶然にも、東日本大震災で多大な被害を
受けた同館のパイプオルガンの復活を記念した
無料コンサートに遭遇し、素敵な演奏を聞くこともできたのです。

そんないい日のまずは
ゲルダ・シュタイナー&ヨルク・レンツリンガーの展覧会について
写真をいっぱい撮影してきたので、アップします。

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ギャラリー入口に向かう壁面の作品
Handy God (携帯電話の神様) 2008 彫刻

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ギャラリーを入って最初の部屋
1. Nursery(苗床) 2012 インスタレーション

小学校の机の上に台が置かれ、そこにはさまざまな成長に関係するものが
展示されています。中には、下の写真のような、参加型の作品も。

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発砲スチロールの球のまわりに苔のようなものが...

緑の部分は、尿素の結晶です。
来館者が柄杓でポリタンクに入った尿素液をすくって
上からかけてあげることにより、まるで植物のように成長していきます。
学芸員の方が展示当初の作品状態を写真で見せてくださいました。
その頃に比べ、おばけのように大きくなっています。

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これは、水の中で結晶を作る実験的インスタレーション。
水温調節が難しいらしく、連休に入ってからまだ一度も
結晶化にいたっていないのだとか。
上に吊ってあるのが、作家自らが水中で制作してできた尿素の結晶。
調子が良ければ1時間ぐらいで真ん中あたりのものが
できるそうです。

この他にも、LPレコードの上で踊るきのこ?や、盆栽風の作品、
様々な種子や実が並べられている机など、色々あって面白い。



2. Sweet Little Nothing(いとしいなんでもないもの) 
2012 インスタレーション
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暖簾のかかった小さな個室に入ると、テーブルの上に白い小皿と虫眼鏡と
手書きのメモが置かれています。

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小皿に乗った「いとしいなんでもないもの」は、豚の歯にデコレーションされたもの
だったり、シュレッダーにかけられたスイスの100フラン紙幣の断片だったり、
ピンクの粉(フラミンゴの羽で作られた?)や、 USBのキャップなど様々。
とにかく暗くてよく読めないのだけれど、紙に書かれた物語が興味深く、ついつい
じっくり読んでしまいます。
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個室の奥には棚が並んでいて、一段一段に下の写真のような
「いとしいなんでもないもの」がガラス瓶やプラスチック容器に入れられ
タイトルがつけられ展示されています。
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ミミズの心臓、鳥恐怖症の薬、パチンコの三角関係、ヤンキーのおなら...
ホントか嘘か、笑ってしまうようなアイテムもあります。

3. Lymphatic System (リンパ系)
2012 インスタレーション
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寝っ転がって鑑賞する作品。
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頭上にリンパ系を再現したようなインスタレーションが繰り広げられています。
よく見ると、チューブの中を液体が流れていたり、不思議な球体など、まるで、
体内にいるかのような錯覚を覚えます。昔、ミクロの決死圏という映画が
あったけど、あれを連想します。
寝心地も良くて、ずっと横たわっていたくなります。

4. Tear Reader (涙を読む人)
2012 インスタレーション

今回最も刺激を受けた作品。
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来場者の涙を採集し、涙の結晶を鑑賞するというインスタレーション。

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涙と一口に言っても、嬉しい涙もあれば、悲しみの涙あり、刺激を受けて
生理的に出てきた涙などさまざま。
そんな涙の結晶を顕微鏡で覗いてみたら...
そこには実に多種多様な形や色があるというのです。
まるで、一面花が咲いているような文様のもの。うっすら青い色が入った
珍しいものなど、学芸員さんがプレパラートを顕微鏡にセットして見せて
くださいます。
涙については、まだまだ研究面でも分からないことが沢山あるらしいのですが、
このインスタレーションについていえば、採取して1週間後ぐらいが見頃のピークで、
1ヶ月ぐらい経つと消えてしまうそうです。

5. The 4 Waters (4つの水)
2012 ドロップペインティング(滴による絵画)

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水戸市とその周辺から採取した水に異なる種類の鉄塩を加え、
それを一滴ずつキャンバスにたらして化学反応を起こさせた作品。
左から、袋田の滝、大子町の温泉、偕楽園(吐玉泉)、涸沼

6. Logic of Beauty (美の論理)
2012 ビデオ・インスタレーション(約20分)

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ブランコに座って鑑賞。

7. Lift-up (リフトアップ) 1989-99 写真
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ゲルダ & ヨルクの初期作品。旅先で出会った人々ゲルダが持ち上げ、
その瞬間をヨルクが撮影しています。ゲルダよりはるかに大きな人や
子供から老人...
様々な人との出会いの喜びが伝わってきます。
60点の写真が展示されています。

8. Microcosm (小宇宙) 2011 ビデオ・インスタレーション
真っ暗な部屋の中央にウォーターベットが設置。
プロジェクターで映し出されるミトコンドリアのような微生物の映像を
寝っ転がって鑑賞する体験型インスタレーションです。

9. Energy Fields (エナジー・フィールド)

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ドローイング9作品、コラージュ13作品の展示です。

10. Walking Bushes (歩く茂み) 2012 インスタレーション
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屋外の展示作品で、自由に移動できます。

本展覧会のためにゲルダとヨルクは水戸に1ヶ月以上滞在し、
制作しています。「いとしいなんでもないもの」「4つの水」
「涙を読む人」など、2人の被災地水戸復興への温かい想い
とも感じました。


おまけ++++
東日本大震災は水戸の地に多大な被害を及ぼしました。
偕楽園が今年2月にやっと開園されたニュースも記憶に新しいですが、
この水戸芸術館のパイプオルガンも壊滅的な被害を受け、
今年の4月再び演奏できる状態に復活したそうです。

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オルガニストの高橋博子さんとフルート奏者神田勇哉さんの
祝復活のジョイントコンサートがこの日、13時30分より行われ、
多数の来場者で1階のホールと2階回廊が埋め尽くされました。

無料のコンサートで、たまたま偶然聴かせていただくことができ、
本当にラッキーでした。
特に、スヴェーリンク「緑の菩提樹の下で」や
タファネル「アンダンテ・パストラーレとスケルツェッティーノ」など
あまり聞く機会のない曲が良かったです。
サン=サーンスの動物の謝肉祭の終楽章ちかくで
オルガン中央の☆の飾り?がくるくる回り出したのには驚きました。

神田さんはMCが大変上手で、演奏もトークも一流。
高橋さんともども、若いお2人にはこれからますますの活躍を期待したいと思います。

今日はあいにくのお天気だったけれど、
精神的満足度の非常に高い1日でした。

水戸芸術館 http://arttowermito.or.jp/
韓国の女性アーティスト、LEE BULの展覧会が
六本木の森美術館で開催されている。

タイトル:
FROM ME,
BELONGS TO YOU ONLY
私からあなたへ、私たちだけに



展示は4つのセクションから構成。

セクション1:「つかの間の存在」では、
イ・ブルの初期の作品群が展示されています。
植物の根のようなものが無数に生えた不思議な形態の着ぐるみを展示。
実際にブル自身が着用して街に出ているビデオを上映。

流線型をした車のようなカラオケボックス他。

ニューヨーク近代美術館で展示されたという
生の魚にビーズや花などで装飾を施し、次第に魚が腐敗し崩壊していくという作品を
記録したビデオが上映。
実際にNYで展示した時は、その悪臭のひどさゆえに、開始後数日で撤去された、
といういわくつきの作品。


セクション2:「人間を越えて」では、
超人間を夢見る人間の欲望をテーマにした作品が並ぶ。
動植物を思わせるさまざまなパーツを立体的にコラージュした「アマリリス」。
高い天井からぶら下がる、超人的な身体のようなオブジェは「サイボーグ」シリーズ。
ロボット・スーツに身を包んだ戦闘美少女アニメを連想させ る。

このセクションには、イ・ブルのアトリエを再現したスペースもある。
膨大なスケッチ、エスキースが展示されている。最新作「秘密を共有するもの」の犬の
模型は30点を超える。

「インフィニティ」シリーズでは、あわせ鏡を用いて無限に増殖するイメージを表現している。

セクション3:「ユートピアと幻想風景」
理想の都市や社会を実現しようとした人々や、その作品、思想をさまざまな形で
表現。作品には20世紀初頭のドイツの建築家、ブルーノ・タウトの「アルプス建築」や、
同時代のロシアで活躍したウラジミール・タトリンの
「第三インターナショナル記念塔」などが引用されている。
また、このセクションには1979年に暗殺されるまで韓国で軍事独裁政権を敷いた
朴正煕(パク・チョンヒ)や、戦前に韓国王朝最後の皇子として生まれたが、体制 の
変化から一般人として生き、2005年に東京の赤坂プリンスホテルで死去した
李玖(イ・グ)らをモチーフにした作品もある。

 「天と地」と題された作品は、朝鮮半島の聖地「白頭山」をモチーフにしている。
タイルでつくられた浴槽の中は黒い液体で満たされている。浴槽のふちは白い
山脈のようなもので縁取られている。
白頭山は現在、北朝鮮領内にあるため韓国人は自由に訪れることができない。
理想を追った人々の歴史とともに、それが実現しなかった現実について考えさせられる。

ピンクの半透明の氷山か岩塩のような塊の中に、韓国の軍事独裁政権を築いた朴正煕を閉じこめた作品「雪解け(高木正雄)」2007年。

セクション4:「私からあなたへ、私たちだけに」
イ・ブルがこの展覧会のために作った新作「秘密を共有するもの」がある。
鏡やビーズがきらきらと光を反射するオブジェは、座った犬が下を向いて
嘔吐しているというもの。六本木の夜景を前に、神々しい光を放っている。

小谷元彦展以来の、迫力あるインスタレーション作品の数々に
やはり来てよかったと思った展覧会であった。

公式サイト http://www.mori.art.museum/contents/leebul/

こちらでも詳しく紹介されています。
Internet Museum
http://www.museum.or.jp/modules/topics/index.php?action=view&id=122
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今日と明日、六本木アートナイト2012が開催されます。
昨年は震災の影響で中止となりましたが、今年は無事開幕。

六本木ヒルズアリーナには、巨大な「ヤヨイちゃん」と「リンリン」が登場。
6時すぎに到着。会場はすでにすごい人で盛り上がっています。
この時、草間彌生の詩の朗読が行われていました。

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チームラボ×高橋英明による「浮遊する楽器」
毛利庭園の池の上で浮遊する球体。
観客がボールに触れると色が変化し、音が発生します。

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「響アートラウンジ」(会場:六本木ヒルズ 大屋根プラザ)
フラワーアーティストMASSAプロデュースのバー。
アレンジメントの花とスモークと照明が調和し、大人の空間演出です。

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ホアン・スー・チエ(HUANG Shih Chieh)の「オーガニック・コンセプト」
一昨年の釜山ビエンナーレでもおなじみの作品。

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ヤヨイちゃんの後ろ姿。


六本木けやき坂通りでは池田光宏の映像作品「by the Window」が流れていました。


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「未来へ号」がこんなところに停まっていました。

今日は「イ・ブル展:私からあなたへ、私たちだけに」を見て、
その後六本木アートナイトを楽しむつもりでやってきました。
「イ・ブル展」は良かった。
↑については後日あらためてブログに書きたいと思います。
それにしても「One Piece」の人気はすごかったなあ...。

六本木アートナイト2012。
東京ミッドタウンや、国立新美術館にもいろいろあって、
本当なら六本木で夜明かししたいところ。
でも体調もいまいちだし、明日はちょっと遠出なので、9時すぎには退散。
2日間だけなんて寂しいよお。
京都駅南側、9.5条に築23年の学生寮をリノベーションしてできたのが、
ホテル&アパートメント『HOTEL ANTEROOM KYOTO』。
昨年4月28日にオープンしたばかりです。

ホテルのデザインやディレクションに携わったメンバーが、
インストゥルメンタルバンドtoeのギタリストでデザイナーの山嵜廣和
原田祐馬(UMA design farm)、松倉早星 、染谷卓郎(Takuro Someya Contemporary Art)、アーティストの名和晃平を中心としたクリエイティブチーム・SANDWICHら、さまざまな分野で活躍するクリエイターと聞けば、
是非行ってみたくなります。

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さすが、客室もデザイン性の高い、おしゃれなインテリアです。
アメニティも白と黒でシックにまとめてあります。

至る所にアートがぽっと飾ってあるのが嬉しく、また安らぎます。

加湿器、ズボンプレッサーなどの貸し出しもあって、宿泊施設としての
サービスも上々。
朝食はバイキング形式で、こちらもおすすめです。

HOTEL ANTEROOM KYOTO
住所:京都府京都市南区東九条明田町7番
TEL:075-681-5656
京都は現代アートにとってもホットな町。

お宿はもちろんHOTEL ANTEROOM KYOTOにしました。

このホテルには、"GALLERY 9.5"というギャラリーがあります。

鈴木基真/上村卓大
'Motomasa Suzuki and Takahiro Kamimura Exhibition'
が開催されています。
若いアーティスト2人によるインスタレーション。面白いです。

こちらのホテルの客室内のアートセレクションを手掛けている
TSCA/Takuro Someya Contemporary Artによる企画展です。

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鈴木基真氏の作品
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上村卓大氏の作品

■鈴木基真/上村卓大
'Motomasa Suzuki and Takahiro Kamimura Exhibition'

会期:2012年2月17日(金)〜 3月30日(金)
会場:ホテル アンテルーム 京都 Gallery 9.5
〒601-8044 京都府京都市南区東九条明田町7番
開廊時間:12:00 - 19:00
入場:無料
主催:TSCA
先週末、京都に出かけました。
最後に京都に来たのが大学生の時だったので、
実に20数年ぶりです。

今回すっぽん料理で有名な大市さんにご招待いただいたので、
ついでといっては何ですが、ゆったり京都観光をすることにいたしました。

まえまえから、京都に行く機会があれば一度行ってみたいと
思っていたのが、大山崎山荘美術館。

私の好きな作家、山口晃さんが2008年の暮に
この美術館で展覧会をされていて、
『山口晃 さて、大山崎』という図録を出版されました。

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後年、その展覧会のことを知ったわけですが、私のなかでは
山口氏の作品とこの歴史ある地と山荘のイメージが相互にリンクし、
並々ならぬ興味を抱いておりました。
なかなかきっかけがありませんでしたが、今回初めて訪れることが
できました。

場所はJR京都線「山崎駅」から徒歩で10分程度。
(阪急京都線の「大山崎駅」からだと13分くらいでしょうか。)
無料のシャトルバスも運行されているので、坂の苦手な方でも安心です。
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山崎の合戦で有名な天王山の麓にこの大山崎山荘はあります。

夏目漱石をはじめ数々の文人や芸術家、財界人が訪れたようです。
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シャトルバスを降り、敷地内を歩いて美術館に向かう途中。
わざわざ切り崩さずトンネルにしているところに、余裕を感じます。
とんねるを抜けると、左手に大きな三重の塔が見えてきます。
はじめ敷地内にあるのかと思ったぐらい間近に見えるのですが、
すぐ裏の宝積寺のだそうです。それにしても、すばらしいロケーションです。

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大山崎山荘美術館 入口
チューダー様式の建物です。
関西の実業家だった加賀正太郎氏(1888〜1954)によって、
大正初期から昭和初期にかけて建てられました。

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内外装共に設計者加賀正太郎のこだわりが感じられる、実に贅沢な山荘です。
建物内は一切撮影禁止なので、写真で紹介できず残念。

この本館には、実に立派なディスクオルゴールがあり、1日に何回か演奏されます。
この音色がとても良くて、重厚な空間によく響きわたり、私たち以外にも
若い男の子が2人、オルゴールの前で聞きいっていました。

また、企画展示以外にも、アサヒビール初代社長の山本為三郎氏の
陶器コレクションも展示されていて、河井寛次郎、濱田庄治、バーナード・リーチ
といった東西の工芸家の作品が見られます。

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中央より右に見える、コンクリートの建造物が安藤忠雄氏設計の新館。
本館から(写真の)通路をつたって、「地中の宝石箱」と命名された
円柱形のギャラリーへと続きます。
モネの睡蓮が常設展示されています。

直島の地中美術館といい、安藤忠雄氏の建築とモネの睡蓮は
切っても切れない関係なのでしょうか?ねえ。

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一面の椿。こんな光景もみられました。
この傾斜地の後ろに宝積寺の三重の塔が間近に見えます。

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山荘の2階のテラスはティーラウンジになっています。
天気の良い日には、宇治川、木津川、桂川が合流し、淀川となる絶景が
見渡せます。
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テラスから見た眺望。
あいにくの天候でもやがかかっており、なんとなくしか見えませんでしたが、
それもまた一興です。
歌人、九条武子がこの場所(テラス)で詠んだ一首を紹介します。
「三つの川 ひとつ目にみつつ はつ夏の
  高殿にたてば 風ゆたかなり」

このテラスでお茶をいただきながら、ゆったりと思いを馳せてみるのも
すてきで贅沢な時間ですよね。
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現在開催中の企画展「蘭にみた、夢 蘭花譜の誕生」

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「蘭にみた、夢 蘭花譜の誕生」は、
空間と作品とがまさに一体となった素晴らしい見応えのある内容です。

加賀正太郎氏は多彩な趣味人であったようですが、
なかでも心血を注いだのが蘭栽培。
ロンドン滞在時に訪れたキューガーデンで感銘を受けて、
帰国後この地で蘭栽培の研究に没頭したそうです。
品種改良にも熱心で、最盛期には1万鉢もあったそうです。
そんな正太郎氏が、昭和21年に自費出版した蘭の図録「蘭花譜」。
まだカラー写真が無い時代。しかも戦中戦後の物資の不足する
時期に、木版多色摺りの図録という大変な作品を世に出しました。

学術図録というにはあまりにも芸術的な作品です。

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大山崎山荘美術館
http://www.asahibeer-oyamazaki.com

おまけ:
今、銀座のメゾンエルメスで山口晃さんの展覧会が開催されています。
昔懐かしいようでパロってる電柱シリーズ「忘れじの電柱/2012」や
確かに部屋は傾いているのに...不思議な感覚の
「正しい、しかし間違えている/2012」、
現代の洛中洛外図「Tokio山水/2012」などが見られます。
なかでもTokio山水は必見!
入り口の波板を使ったディスプレイも作品です。

山口晃「望郷―TOKIORE(I)MIX」
会期:2012年2月11日(土・祝)〜5月13日(日)
   月~土曜 11:00~20:00 (最終入場 19:30)
   日曜 11:00~19:00(最終入場 18:30)
   会期中無休 入場無料
会場:メゾンエルメス8階フォーラム
   (中央区銀座5-4-1 TEL:03-3569-3300)
主催:エルメス財団

藝大先端2012

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今年も東京藝術大学先端芸術表現科の卒業・終了制作展を見てまいりました。

力強い作品に驚かされ、元気付けられ、

一人でも多くの方に見てもらいたいと思ったしだいです。

<修 士>

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金ヨン志 「family」

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大塚真理子「Vein」

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磯野迪子「Looking at Windows」

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木村泰平「antagonist(拮抗筋)」

<学 部>

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関麻里「細胞の記憶」

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西澤知美

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米重慧一郎「うねうね」

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鈴木平人「木更津の女王」 パフォーマンス

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武藤舞子「Accept the loss」

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水島ゆめ「祈りの言葉たち」

藝大先端2011
会期:2011年1/7(土)〜1/15(日)
会場:BankART Studio NYK
http://www.geidai.ac.jp/event/sentan2012

今日は24日。丸の内、銀座は人だかりで、びっくりです。
中央通りに面したティファニー本店は、彼女にプレゼントとおぼしき
カップルで1階の店内が埋め尽くされていて、ショーウィンドウ越しで
何があるのかさえ見えません。
さすがにハリーウィンストンは落ち着いています...
銀座を歩いていると、世の中が不況とはまるで嘘のようです。

話はかわって、銀座2丁目の「のばな」というギャラリーで友人がグループ展を
やっています。

↓ワックス素材を自由自在に操ってつくるキャンドルアート作家の
瀧田さり奈さんの作品です。
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さり奈さんの作品は色彩が豊かです。何層にも色を重ねる作品の美しさは
写真では伝えられないほど美しいので、ぜひ実物をご覧ください。
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今回、身につけられるキャンドルというまったく新しい発想から生まれた
「ジュエリーシリーズ」が発表されました。

中に芯が埋め込まれているので灯りをともすこともできます。
写真の作品の場合には、先端の金の突起部分に火が灯るのだとか。

このジュエリーシリーズは、横浜の展覧会で大好評で、かなり売れてしまい
今日見せていただいたのは、どれも大きなタイプのネックレス。
首から下げてみると、石のようにも見え、でもとても軽いのです。
「猛暑でも大丈夫?」と尋ねたところ、60度までならまったく問題ないそうです。

作家さんとのお話で、もの作りの秘話ほど面白い話はありませんよね。
このジュエリーシリーズを生み出すまでには、大変なご苦労があったとのこと。
なかでも、コーティング素材探しにはすごいエネルギーと時間がかかったそうです。

作品によっては、1つ作るのにまる2日以上かかるそうで、今年展覧会が
目白押しだった彼女の手は、今腱鞘炎一歩手前らしいです。

さり奈さんの「ジュエリーシリーズ」や、同じグループ展に出品されていた他の方々から
インスピレーションをいただき、私の頭の中は創造力が膨らみかけています。
来年は何かものづくりしたいなあ...

「贈りもの展」
井上愛・小林未季・瀧田さり奈・田沼真澄
〜12.27(火)まで
のばな Art Work in Ginza
中央区銀座2-4-1 銀楽ビル3F
TEL: 090-6547-2543(ギャラリー)

瀧田さり奈さんのHP
http://sarinacandle.jimdo.com/
今日は素敵な1日でした。
芸術に触れ、再会があり、新しい人との出会い...
そして知の広がり、発見。
今すごく満足な気分でブログを書いています。

まず、午前中は三菱一号館美術館で開催されている
トゥールーズ=ロートレック展に出かけました。
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写真は三菱一号館広場。手前に飾られているのは、
イングリッシュローズのオブジェ。すごく素敵です。

この展覧会は、トゥールーズ=ロートレックの36年の一生を丁寧に追った展示で、
とても興味深かったです。
19世紀末のパリのスターやムーランルージュの踊り子、シャンソン歌手、そして
娼婦といった時代を象徴する人々を表現した作家として有名なロートレック。
人物を捉える眼の鋭さを持つのと同時に、その時代を心から愛していたであろう
ことが伝わってきました。
ロートレックは数多くの女性に恋したり一目惚れしたり...そんな中で
とても印象に残ったエピソードが「54号室の女船客」という作品の話です。

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ロートレックが友人とボルドーに向かうため乗船した蒸気船チリ号で、
名も知らぬ若い女性に心惹かれ、彼女に密かな思いを寄せます。
彼女のことをもっと知りたいと思うあまり、結局リスボンまで
乗船してしまったという、なんともロマンチックなお話です。
結局、名前は分からず、ただ、54号室に泊まっている女性客だということだけ
しか分かりませんでした。そんな淡い思いがこめられた作品が
「54号室の女船客」という作品です。

この展覧会のチラシもすごく素敵で、3種類あります。
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写真2種とアリスティッド・ブリュアンの
「aristide BRUANT dans son cabaret」
を使ったもの。
三菱一号館美術館のロゴマークにも携ったグラフィックデザイナーの
服部一成さんがヴィジュアルデザインを担当されたそうです。
思わず素敵なチラシで、お土産に3つとも頂いて帰りました。

三菱一号館美術館は初めてでしたが、ぜひお勧めです。
来年は私の大好きなルドン展を開催するそうなので、
今から楽しみです。

三菱一号館美術館ホームページ http://mimt.jp/

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