最近、恵比寿から広尾の日赤医療センターまでの道をよく歩きます。
この日も、恵比寿駅からぶらぶら歩いていると、なんかアートの香りがしてきて、足を止めました。
Cafeと併設された小さなギャラリー発見。
ちょっと覗いてみることにしました。
紙が光っている!?
実は、2枚の紙から成っています。
LEDのような電球?が模様の形に仕込まれた紙があり、その上に絵柄をプリントした(写真のような)紙で覆われており、2層構造になっているのですが...
紙に描かれた照明器具は、シャンデリアやペンダントライト、デスクランプなどさまざまあり、キュートでとてもお洒落。
紙から伸びているコードの先のスイッチでオン、オフできます。
実用面でもインテリアになりそうな、そんな作品たち。
解説にはこうあります。
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紙はもっと自由になれるんじゃないか。
紙にいくつかのアイデアや技術を加えて、
今までになかった紙の新しい可能性を見つけていきたい。
そんなデザイン活動を行っています。
その最初の作品が電気を通すインクを使った紙の照明、slice of lightです。
Agicと竹尾と一緒につくったこのライトは
夏に始まった展示での試みから始まり、
少しずつ少しずつ進化させながら
一つのカタチにたどり着きました。
まだまだ進化させる余地のある一つの過程でしかないですが、
その試みの現段階をプレゼンしてみようと思います。
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マテリアルとしての紙がテクノロジーをまとう事でメディアとしての紙の可能性を広げられるか。
杉本雅明氏、開発の電導インク・プロダクツ、agic(http://agic.cc/)を使い「光るポスター」の提案。
ミラノサローネ2015出品作品、日本展示。(松下計)
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以上は、展覧会紹介HPより転載させていただきました。
先入観なしに作品を観た時は、ポスターという視点はまったくなく、作品として純粋に面白いと思ったのですが、ポスターへの応用技術として考えると、ますます面白いと思えてきます。
そして、解説の中の「電気を通すインク」の言葉にビビッと反応してしまった私。
さっそく家に戻ってきて、このAgicのホームページにアクセスしてみたところ、"電導インクのペン"なるものが商品化されていて、これがとにかく凄い!
drawingと光や電気のコラボが自由にできるという、なんとも想像力をふくらませてくれる商品なのです!
Youtubeで、バースデーカードに応用したものが紹介されていましたが、アイデア次第でたくさん面白いものが作れそうです。
ピタゴラスイッチみたいで、子供の夏休みの自由研究なんかにも、とってもいいのではないかしら。
アイデアの引き出しがまた一つ増えて、ちょっと嬉しい気分。
来年のポスターコンペとかにこの技術使えないかなあ〜
空想がふくらんでくるのでした。
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slice of light EXHIBITION
光る紙の照明poster
紙のプロジェクト 博報堂デザインチーム
岡室健 / 小澤菜穂 / 露木卓也
開催期間:2015年6月26日(金)~7月1日(水)11:00~18:00
会場:Earth & Salt (東京都渋谷区広尾2-2-18 恵比寿駅から徒歩10分)
定休日:水曜日
profile -----------
岡室健[Ken Okamuro]: 1978年東京生まれ、2006年東京藝術大学大学院デザイン科修了後、
博報堂入社。TDC準グランプリ、ADC賞、JAGDA新人賞受賞。
紙の可能性を探るプロジェクトを立ち上げる。日本国内で展示。ミラノサローネ出品。