MUSICの最近のブログ記事

GW後半初日の本日、
「Gerda Steiner & Jorg Lenzlinger
 Power Sources ー力が生まれるところ」を
見てまいりました。
場所は水戸芸術館現代美術ギャラリーで今月6日まで
開催しています。

大雨警報のなか、躊躇する気持ちと闘いながら、
行くなら今日しかないと意を決して出発。
朝8時台の東京駅発の高速バスに飛び乗りました。

東京から約2時間、足を運んだ甲斐がありました。
充実した展覧会。
そして偶然にも、東日本大震災で多大な被害を
受けた同館のパイプオルガンの復活を記念した
無料コンサートに遭遇し、素敵な演奏を聞くこともできたのです。

そんないい日のまずは
ゲルダ・シュタイナー&ヨルク・レンツリンガーの展覧会について
写真をいっぱい撮影してきたので、アップします。

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ギャラリー入口に向かう壁面の作品
Handy God (携帯電話の神様) 2008 彫刻

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ギャラリーを入って最初の部屋
1. Nursery(苗床) 2012 インスタレーション

小学校の机の上に台が置かれ、そこにはさまざまな成長に関係するものが
展示されています。中には、下の写真のような、参加型の作品も。

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発砲スチロールの球のまわりに苔のようなものが...

緑の部分は、尿素の結晶です。
来館者が柄杓でポリタンクに入った尿素液をすくって
上からかけてあげることにより、まるで植物のように成長していきます。
学芸員の方が展示当初の作品状態を写真で見せてくださいました。
その頃に比べ、おばけのように大きくなっています。

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これは、水の中で結晶を作る実験的インスタレーション。
水温調節が難しいらしく、連休に入ってからまだ一度も
結晶化にいたっていないのだとか。
上に吊ってあるのが、作家自らが水中で制作してできた尿素の結晶。
調子が良ければ1時間ぐらいで真ん中あたりのものが
できるそうです。

この他にも、LPレコードの上で踊るきのこ?や、盆栽風の作品、
様々な種子や実が並べられている机など、色々あって面白い。



2. Sweet Little Nothing(いとしいなんでもないもの) 
2012 インスタレーション
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暖簾のかかった小さな個室に入ると、テーブルの上に白い小皿と虫眼鏡と
手書きのメモが置かれています。

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小皿に乗った「いとしいなんでもないもの」は、豚の歯にデコレーションされたもの
だったり、シュレッダーにかけられたスイスの100フラン紙幣の断片だったり、
ピンクの粉(フラミンゴの羽で作られた?)や、 USBのキャップなど様々。
とにかく暗くてよく読めないのだけれど、紙に書かれた物語が興味深く、ついつい
じっくり読んでしまいます。
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個室の奥には棚が並んでいて、一段一段に下の写真のような
「いとしいなんでもないもの」がガラス瓶やプラスチック容器に入れられ
タイトルがつけられ展示されています。
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ミミズの心臓、鳥恐怖症の薬、パチンコの三角関係、ヤンキーのおなら...
ホントか嘘か、笑ってしまうようなアイテムもあります。

3. Lymphatic System (リンパ系)
2012 インスタレーション
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寝っ転がって鑑賞する作品。
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頭上にリンパ系を再現したようなインスタレーションが繰り広げられています。
よく見ると、チューブの中を液体が流れていたり、不思議な球体など、まるで、
体内にいるかのような錯覚を覚えます。昔、ミクロの決死圏という映画が
あったけど、あれを連想します。
寝心地も良くて、ずっと横たわっていたくなります。

4. Tear Reader (涙を読む人)
2012 インスタレーション

今回最も刺激を受けた作品。
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来場者の涙を採集し、涙の結晶を鑑賞するというインスタレーション。

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涙と一口に言っても、嬉しい涙もあれば、悲しみの涙あり、刺激を受けて
生理的に出てきた涙などさまざま。
そんな涙の結晶を顕微鏡で覗いてみたら...
そこには実に多種多様な形や色があるというのです。
まるで、一面花が咲いているような文様のもの。うっすら青い色が入った
珍しいものなど、学芸員さんがプレパラートを顕微鏡にセットして見せて
くださいます。
涙については、まだまだ研究面でも分からないことが沢山あるらしいのですが、
このインスタレーションについていえば、採取して1週間後ぐらいが見頃のピークで、
1ヶ月ぐらい経つと消えてしまうそうです。

5. The 4 Waters (4つの水)
2012 ドロップペインティング(滴による絵画)

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水戸市とその周辺から採取した水に異なる種類の鉄塩を加え、
それを一滴ずつキャンバスにたらして化学反応を起こさせた作品。
左から、袋田の滝、大子町の温泉、偕楽園(吐玉泉)、涸沼

6. Logic of Beauty (美の論理)
2012 ビデオ・インスタレーション(約20分)

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ブランコに座って鑑賞。

7. Lift-up (リフトアップ) 1989-99 写真
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ゲルダ & ヨルクの初期作品。旅先で出会った人々ゲルダが持ち上げ、
その瞬間をヨルクが撮影しています。ゲルダよりはるかに大きな人や
子供から老人...
様々な人との出会いの喜びが伝わってきます。
60点の写真が展示されています。

8. Microcosm (小宇宙) 2011 ビデオ・インスタレーション
真っ暗な部屋の中央にウォーターベットが設置。
プロジェクターで映し出されるミトコンドリアのような微生物の映像を
寝っ転がって鑑賞する体験型インスタレーションです。

9. Energy Fields (エナジー・フィールド)

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ドローイング9作品、コラージュ13作品の展示です。

10. Walking Bushes (歩く茂み) 2012 インスタレーション
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屋外の展示作品で、自由に移動できます。

本展覧会のためにゲルダとヨルクは水戸に1ヶ月以上滞在し、
制作しています。「いとしいなんでもないもの」「4つの水」
「涙を読む人」など、2人の被災地水戸復興への温かい想い
とも感じました。


おまけ++++
東日本大震災は水戸の地に多大な被害を及ぼしました。
偕楽園が今年2月にやっと開園されたニュースも記憶に新しいですが、
この水戸芸術館のパイプオルガンも壊滅的な被害を受け、
今年の4月再び演奏できる状態に復活したそうです。

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オルガニストの高橋博子さんとフルート奏者神田勇哉さんの
祝復活のジョイントコンサートがこの日、13時30分より行われ、
多数の来場者で1階のホールと2階回廊が埋め尽くされました。

無料のコンサートで、たまたま偶然聴かせていただくことができ、
本当にラッキーでした。
特に、スヴェーリンク「緑の菩提樹の下で」や
タファネル「アンダンテ・パストラーレとスケルツェッティーノ」など
あまり聞く機会のない曲が良かったです。
サン=サーンスの動物の謝肉祭の終楽章ちかくで
オルガン中央の☆の飾り?がくるくる回り出したのには驚きました。

神田さんはMCが大変上手で、演奏もトークも一流。
高橋さんともども、若いお2人にはこれからますますの活躍を期待したいと思います。

今日はあいにくのお天気だったけれど、
精神的満足度の非常に高い1日でした。

水戸芸術館 http://arttowermito.or.jp/
ホイットニーのこの動画を、ここ数日で何十回みただろうか。
1989年のアリスタレコード創立25周年記念式典におけるスペシャルライブ。
「この曲のスタジオ録音盤より100倍は凄い!!歴史的名唱だ。」の
コメントには私もまったく同感です。



何度聴いても涙が出てきそうになります。

If I fail, if I succeed, At least I will live as I believe.
No matter what they take from me.
They can't take away my dignity.
Because the greatest love of all is happening to me.
I found the greatest love of all inside of me.
The greatest love of all is easy to achieve.
Learning to love yourself is the greatest love of all.

作詞/作曲 Michael Masser/Linda Creed
思いがけず譲っていただいた、モーツァルトのオペラ「ドン・ジョヴァンニ」のチケット。
久しぶりのオペラ鑑賞です。
日比谷の日生劇場で本日が千秋楽でした。

出演される歌手の方や今回のプログラムについて
まったく予備知識もなく劇場に足を運びました。

幕が開いて、第1幕のセットが現れるやビックリ。
邸宅の広い一室のようなつくり。
正面には巨大な絵画が掛けられているのですが、
セットの床が右上がりにわずかに傾斜していて、
巨大な額縁も何もかもが傾いています。

なんとなく危うい斜の世界で、物語は始まります。

雷のような音が響きわたります。館の外は吹きすさぶ嵐のようです。
そこに若いカップルが、一時の雨宿りをしにこの邸宅にやってきます。
扉を開けるドン・ジョヴァンニの召使いレポレッロ。
レポレッロは昔の召使い風のジャケットを着ているのにかかわらず、
この訪問者2人はなぜか、現代風のファッションで現れます。
女性はピンクの膝上ワンピース。男性はアーガイルのセーターに
ズボンという、ごく普通の現代の若者なのが、不思議な感覚を
呼び覚まします。
そして序曲が始まります。

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櫻井良夫さんによる舞台画(classic newsより)


第1幕の冒頭の説明だけでも、
今回の公演が非常に斬新な演出であることが
伝わるのではないでしょうか。

幕間に読んだ広報誌で理解できました。
ドイツのライン・ドイツ・オペラとの共同制作で、
演出を担当されたカロリーネ・グルーバーさんは
世界を舞台に活躍する、最もホットな女性演出家の
一人なのだそうです。
伝統にとらわれない解釈(石像はなく最後、
司教のような衣装をまとった騎士長の霊で登場)もあって、
独創的な作品に仕上がっています。

このグルーバーさんの世界観については、
植村教授のブログに詳しく書かれているので、
そちらを読んでいただくとより分かると思います。

宮本益光さんのドン・ジョヴァンニは、とてもセクシーで
ドンファンという役所を見事に演じていたと思います。
彼が革張りの2人掛ソファを、後ろからひらりと飛び越えて腰かける
ところはあまりにも素敵で、女性を魅了するジョヴァンニがまさに
そこに居るようでした。
レポレッロとのかけあいのシーンも非常に愉快。
このレポレット役の大塚博章さんも実力のある方で、
客席からの歓声もひときわ大きかったです。

ドンナ・エルヴィラ役の小林由佳さん、
ツェルリーナ役の盛田麻央さんも
良かったと思います。

ちょっぴり刺激的で、素敵な「ドン・ジョヴァンニ」に拍手。
Yさん、チケットを本当にどうもありがとうございます。

=== 以下は公演メモ====

二期会創立60周年記念公演「ドン・ジョヴァンニ」
ドラマ・ジョコーゾ全2幕

ドイツ ライン・ドイツ・オペラ(デュッセルドルフ/デュイスブルク)との共同制作

【 11/27(日)公演配役 】
ドン・ジョヴァンニ(バリトン)・・・・・・宮本益光
騎士長(バス)・・・・・・斉木健詞
ドンナ・アンナ(ソプラノ)・・・・・・文屋小百合
ドン・オッターヴィオ(テノール)・・・・・・今尾滋
ドンナ・エルヴィーラ(ソプラノ)・・・・・・小林由佳
レポレッロ(バスもしくはバリトン)・・・・・・大塚博章
ツェルリーナ(ソプラノ)・・・・・・盛田麻央
マゼット(バスもしくはバリトン)・・・・・・近藤圭

指揮:沼尻竜典
演出:カロリーネ・グルーバー
衣装:メヒトヒルト・ザイペル  装置:ロイ・スパーン  照明:山本英明
演出助手:家田淳  舞台監督:大仁田雅彦 飯田貴幸  公演監督:三林輝夫
合唱:二期会合唱団、びわ湖ホール声楽アンサンブル  管弦楽:トウキョウ・モーツァルトプレーヤーズ
共催:日生劇場[公益財団法人ニッセイ文化振興財

今日はあいにくのお天気。
吹き付ける風雨で、レインコートとブーツに守られていない膝小僧が
びっしょりになりながら、原宿からNHKホールに向かいました。

今年で第9回目を迎えたNHK音楽祭2011の
本日は最終日。
パーヴォ・ヤルヴィ指揮、パリ管弦楽団とダン・タイ・ソンによる
シューマンのピアノコンチェルトを中心としたプログラムです。

=== プログラム ===
メシアン:忘れられたささげもの
シューマン:ピアノ協奏曲 イ短調 作品54

【アンコール曲 ダン・タイ・ソン演奏 】
ショパン:マズルカ 第17番  変ロ短調 ( Op.24-4)
---- 休 憩 -----
ストラヴィンスキー:バレエ音楽 「ペトルーシカ」
【アンコール曲】
ビゼー:小組曲「こどもの遊び」から「舞踏会」

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パリ管弦楽団は団員一人一人がまさに個性的なアーティスト。
エスプリのお国柄でしょうか?どこか粋で遊び心を感じる演奏に思えました。
それを一つにまとめるのは、指揮者の力量にかかっているのでしょうね。
いずれにしても、パリ管が一流の演奏家集団であることは間違いありません。

ストラヴィンスキーの「ペトルーシカ」は友人も絶賛していて異論のないところだと
思いますが、私は逆に、メシアンの「忘れられたささげもの」が、こんな素晴らしい曲
だったかな?って今日の演奏で思ったくらいです。
ピアニッシモの音の美しさは見事。
例えば、第一ヴァイオリンだけでも何人もいるのに、
音がまったくぶれず、一つになって客席に聞こえてくるのですから...

パリ管弦楽団の演奏についてはさておき、
今日の注目はピアニストのダン・タイ・ソンです。

今年のNHK音楽祭は「華麗なるピアニストたちの競演」。
ボリス・ベレゾフスキー、シプリアン・カツァリス、エフゲニー・キーシンといった
そうそうたるピアニストを主役にプログラムが組まれています。
その最後を飾るのが、ダン・タイ・ソン。
彼はアジア人で初めてショパンコンクールに優勝した
ピアニストとしてながいこと世界中で演奏活動を行っています。
実はあまり詳しいプロフィールは知らないのですが、
1987〜90年国立音大の客員教授もされていたとか。
もし、私もそのまま音大に行っていたら(時期的にも)接点があったかも...
なんてね。

シューマンのピアノコンチェルト。数々のピアノ曲を作曲したシューマンですが、
完成したピアノコンチェルトは1曲しかありません。
私の大好きな協奏曲の一つです。

ちょっと個性的なパリ管に負けないくらい、彼らしい演奏だったと思います。
シューマンのピアノコンチェルトはけっこうよく聞く曲なので、
自分の中では口ずさめるくらいインプットされているにもかかわらず、
「え?」と思わせられる、ハッとする箇所がところどころにあって、
いい意味での緊張感のようなものがあったように思います。
やはり生で聴く音楽は、いい!

演奏会の帰り、友人と食事に行ったのはパルコにある
ベトナム料理 Nha Viet Namというお店。
"バイン・セオ"という屋台の名物料理をいただきながら、
演奏会の話に花が咲いた1日でした。
第3幕の舞台は「聖アンジェロ城の屋上」です。

<物語>
 カヴァラドッシは夜明けに行われる処刑を聖アンジェロ城の牢屋で待っています。彼は司祭との面会を断り、看守に指輪を与えてトスカに伝言を渡すよう頼みます。そしてトスカへに宛てた手紙を書きはじめますが、幸せだった日々を思い出し感極まって泣いてしまいます。(ここで歌われるのがテノールのアリアで有名な「星も光りぬ/E lucevan le stelle」)

<歌詞「星も光りぬ/E lucevan le stelle」>
E lucevan le stelle
e olezzava la terra,
stridea l'uscio dell'orto,
e un passo sfiorava la rena.
Entrava ella, fragrante,
mi cadea fra le braccia.
O dolci baci, o languide carezze,
mentr'io fremente
le belle forme disciogliea dai veli!
Svanì per sempre il sogno mio d'amore,
l'ora è fuggita
e muoio disperato, e muoio disperato!
E non ho amato mai tanto la vita, tanto la vita!
輝く星々 
香る大地
きしむ庭の戸
砂を踏む足音
現れた彼女は花のごとく香り
私の腕の中へ
ああ 甘い口づけ
とめどない愛撫
僕は震えながら
まぶしい女体を露わにしていく
永遠に消え去った僕の愛の夢
時は過ぎ 絶望の中で僕は死んでいく。死んでいく。
これほど命を惜しんだことはない、これほど。


 そこにトスカが現れ、これまでの成り行きを話して聞かせ通行証を見せます。カヴァラドッシは、自分の命を助けるかわりに身体の関係を迫った卑怯なスカルピア男爵をトスカが刺し殺したことを聞き、彼女の手をとり「おおやさしい手よ」とトスカの愛情と勇気をたたえます(「優しく清らかな手」)。時間が迫ったことを告げるトスカに、カヴァラドッシは君ゆえに死にたくなかったと語り、トスカと互いの愛情を歌います(二重唱「新しい希望に魂は勝ち誇って」)。


 トスカは、カヴァラドッシにうまく死んだフリをするよう言いいます。並んだ兵士の銃声が鳴り響き、カヴァラドッシは倒れます。トスカは彼の演技が上手だとほめます。兵士たちが去ったのをみてトスカはカヴァラドッシに近づき、逃げようと声を掛けますが彼は動きません。処刑は本物だったのです。トスカは死んで横たわるカヴァラドッシの傍らでスカルピアの計略を悟り、マリオの名を呼んで泣き叫びます。そこに、スカルピア男爵が殺害されたのを知った兵士たちが、トスカを逮捕しようと迫ってきます。トスカは、スカルピア男爵にあの世での復讐を誓い、サンタンジェロ城の屋上から身を投げるのでした。(終)

第2幕の舞台は「ファルネーゼ宮殿」

スカルピア男爵は公邸としているファルネーゼ宮殿で夕食を取っていると、カヴァラドッシが連行されて来ます。
外では戦勝を祝うトスカのカンタータが聴こえてきます。スカルピア男爵は歌い終えたトスカを呼ぴ、恋人カヴァラドッシが拷問にかけられ、苦しげにうめく声を聞かせます。トスカは、耐えきれずにアンジェロッティの居場所を白状してしまいます。
拷問室から出て来たカヴァラドッシは、トスカが友人を売ったことを知り彼女をなじります。そこにナポレオンの敗退は誤報で、実は勝利したという報が届くのです。カヴァラドッシは狂喜してスカルピア男爵を罵りますが、怒った彼はカヴァラドッシを投獄してしまいます。助命を願うトスカ。しかしスカルピア男爵は、彼女に言い寄り、自分のものになればカヴァラドッシの処刑に空砲を使って命を助けてやろうと嘘をつきます。トスカは絶望し、何故このような過酷な運命を与えたのかと神に助けを求めて祈るのです。
(ここで歌われるのが有名なアリア「歌に生き、愛に生き/Vissi d'arte, vissi d'amore」)

<「歌に生き、愛に生き/Vissi d'arte, vissi d'amore」歌詞>
Vissi d'arte, vissi d'amore,
non feci mai male ad anima viva!
Con man furtiva
quante miserie conobbi aiutai.
Sempre con fè sincera
la mia preghiera
ai santi tabernacoli salì.
Sempre con fè sincera
diedi fiori agl'altar.
Nell'ora del dolore
perchè, perchè, Signore,
perchè me ne rimuneri così?
Diedi gioielli della Madonna al manto,
e diedi il canto agli astri, al ciel,
che ne ridean più belli.
Nell'ora del dolor
perchè, perchè, Signor,
ah, perchè me ne rimuneri così?

歌に生き、愛に生き、
ひとたびも生ける者に悪しきことなさざりき!
ひそやかに、かずかずの貧しきに手をのべて、救いたり。
まことなる信仰もちて、いつの日も、
わが祈りをば祭壇にのぼせしに、
まことなる信仰もちて、いつの日も、
祭壇にみ花捧げしに、悲しみに苦しめるいま、
なにゆえに、などて、主よ、かく報いたもうや?
宝石のかずかずを、マドンナのみころもに、
歌によりいやましに微笑え  みかくる。
み空なる星々に、その歌を捧げしに、
悲しみに苦しめるいま、
なにゆえに、などて、主よ、
ああ、などて、かく報いたもうや?
そこへスカルピアの副官スポレッタが戻ってきて、アンジェロッティが自害したことを告げ、カヴァラドッシの処遇をたずねます。トスカが観念したと見たスカルピア男爵は、スポレッタに対しカヴァラドッシに見せかけの処刑を行うよう命令します。パルミエリ伯爵の時と同じだ、と説明するのを意味ありげに聞き、彼は退出します。

トスカは、偽の処刑の後に、2人で国外に逃亡できるようスカルピア男爵に通行証を書くよう要求します。スカルピア男爵がそれを書いている間に、食卓のナイフに気づいたトスカはそれを隠し持ち、書き終えてスカルピアがとうとう我が物と迫るところで刺し殺してしまいます。
今年「夢の第九コンサート」にドレスコードで参加します。
実は第九の合唱に参加するのは初めてで、
毎日移動の電車の中はずっとiPodを聞きながら楽譜とにらめっこしています。
想像していたより難しい〜。正直苦戦しています。

それはさておき、何年かぶりにPavarottiのグレーテストヒットを聞いて
プッチーニのトスカの「星も光ぬ」にしびれてしまいました。

ネットで検索したら、Angela Gheorghiu とRoberto Alagnaの映画版がYou Tubeにけっこう沢山アップされていて
すごく面白かったので、物語にそって動画をメモっておきます。

Benoît Jacquot監督 映画版 歌劇「トスカ」(2001)に登場する配役:
フローリア・トスカ(歌手)...Angela Gheorghiu(ソプラノ)
カヴァラドッシ(画家)...Roberto Alagna(テノール)
スカルピア男爵(警視総監)...Ruggero Raimondi(バリトン)
チェーザレ・アンジェロッティ(前ローマ共和国統領だが政治犯として掴まる)...(バス)
スポレッタ(スカルピアの副官)...(テノール)
堂守(教会の番人)...(バリトン)
その他羊飼い(ソプラノ)、看守、聖歌隊・市民など(合唱)

第1幕の舞台は「聖アンドレア・デラ・ヴァッレ教会」


<物語> 画家のカヴァラドッシは、聖アンドレア・デラ・ヴァッレ教会で女性の絵を描いています。
そこへ脱獄した政治犯アンジェロッティが、妹である公爵夫人が隠しておいてくれた鍵で教会の礼拝堂に逃げ込んできます。彼はそこで聖母像を描くかつての友人で画家のカヴァラドッシがいることに気がつきます。
カヴァラドッシは、たぴたぴここに礼拝に来る美しい公爵夫人をモデルに聖母像を描いていましたが、自分の愛する黒髪の歌姫トスカと比べながら絵筆を走らせています。
(ここで歌われるのが「妙なる調和/Recondita armonia」)

<「妙なる調和/Recondita armonia」歌詞>
Cavaradossi
Recondita armonia
di belleze diverse!
E bruna Floria,
l'ardente amante mia.

II sagrestano
Scherza coi fanti
e lascia stare i santi


Cavaradossi
E te, beltade ignota,
cinta di chiome bionde!
Tu azzuro hai l'occhio,
Tosca ha l'occhio nero!

II sagrestano
Scherza coi fanti
e lascia stare i santi

Cavaradossi
L'arte nel suo mistero
le diverse belleze insiem confonde:
ma nel ritrar costei
il mio solo pensiero,
ah! il mio solo pensier, sei tu,
Tosca, sei tu!

II sagrestano
Queste diverse gonne
che fanno concorrenza alle Madonne
mandan tanfo d'inferno.
Scherza coi fanti
e lascia stare i santi



カヴァラドッシ
妙なる調和だ
美しさは異なっているのに!
トスカは黒髪で
情熱的な私の恋人だ......

堂守
小僧はからかっても
高僧はちゃかすなですぞ

カヴァラドッシ
そして君は、見知らぬ美人よ
金髪をふさふさとなびかせている!
君は青い眼をしており、
トスカの眼は黒い!

堂守
小僧はからかっても
高僧はちゃかすなですぞ

カヴァラドッシ
芸術はその不思議な力で
2人の異なった美しさを一つに溶かして行く:
しかし、彼女を描いている時でも
私の思いはただ一つ
ああ! 私の思うのは、ただ君のことだけだ。トスカ、君だけだ!

堂守
こうした様々な模様のスカートたちが
聖母様と競うなんて
まったく地獄の匂いがしてくるようだ。
小僧はからかっても
高僧はちゃかすなですぞ




友人との再会を果たしたカヴァラドッシは、アンジェロッティを助ける約束をします。
トスカが礼拝堂にやって来たので、カヴァラドッシはアンジェロッティに自分の昼食の篭を持たせて再び礼拝堂に隠れさせるのです。
しかし、トスカはカヴァラドッシがすぐに鍵を開けず、しかも誰か人のいた気配がしたのでカヴァラドッシの浮気を疑います。
カヴァラドッシが強く否定したので何とか機嫌を直したトスカは、今夜、郊外の別荘に行きましょうとカヴァラドッッシを誘います。(ここで歌われるのが「二人の愛の家に/Non la sospiri la nostra casetta」この映像のゲオルグとアラーニャ(2人はこの当時夫婦でした)のキスシーンとろけちゃいそうです。)しかし、帰りかけたトスカは、聖母像のモデルが美しい公爵夫人であることに気づきます。トスカは激しく嫉妬しますが、カヴァラドッシは彼女をなだめて今夜の再会を約束します。
堂守がナポレオンの敗退を知らせに駆け込んでくるが、カヴァラドッシはいません。


そこに、警視総監のスカルピア男爵が、脱獄囚を捜しにやって来ます。彼は、昼食の篭が空になっているのを見て、カヴァラドッシがアンジェロッティをかくまおうとしていることに気づきます。そこにトスカが現れますが、カヴァラドッシがいないので不安を募らせます。
スカルピア男爵は、トスカを利用することを思いつき、カヴァラドッシは、ここで女と密会していたと嘘をつきます。トスカは嫉妬に駆られて飛び出すと、スカルピア男爵が放った密使が彼女の後を密かに付けていきます。
おおばせいこちゃんのシアターライブ「千夜一夜」が
なんと19回目を迎えました。

南青山のライブハウス「MANDALA」で10月19日、
素敵な歌と踊り、お芝居で盛り上がりました。

今日は曼荼羅書房というお話です。

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子供時代、おばあちゃんに育てられた主人公。
お父さんとの休日のデートの待ち合わせ場所は、とある書店でした。

たくさんの本を立ち読みする少女。

ある時、その書店のお姉さんに声をかけられます。
少女はこのお姉さんとの触れ合いの中で、
いつか自分の本屋を開く夢を持つようになります。

大人になってカフェのある本屋さん「曼荼羅書房」を
開店します。

少女が立ち読みで出会ったお話の中に、
「どりょく」と「こうふく」が出会うという物語が紹介されます。
とても面白いお話でした。ちなみに原作ってあるのかしら?

ステージ前半はお芝居と朗読に歌を織り交ぜながら展開。

後半は歌がメインです。

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せいこちゃんは作詞作曲はもちろんのこと、歌手として、女優としても
何でもできるスーパーレディーなんだけど、
私はやっぱり彼女の歌声とキャラが最大の魅力だと思います。

私が彼女のライブでいつも楽しみにしているのが実はMC。
せいこちゃんのMCはユーモアたっぷりで、いつも笑わしてくれます。

「ノーマジーンとマリリン」の後はなぜか拍手をもらえない...
終わりが寂しいからかなあと思って、今度は、盛り上がる
エンディングでやってみた。それでもやっぱり拍手がもらえなくて...
だから今日は(トルコ語の歌と)続けてメドレーにしちゃいます。
そうすれば、拍手がなくても落ち込まないから...と
あっけらかんと言い放つトークには思わず大笑い。
漫才より面白いせいこちゃんなのであります。


来年記念すべき20回目を予定しているそうなので、
今から次回が楽しみです。

おおばせいこオフィシャルサイト http://www.seikoohba.com/
10月10日 はロシアのピアニスト、エフゲニー・キーシン(Evgeny Kissin)の誕生日。
今年で満40歳を迎える彼の記念すべき演奏会がサントリーホールで行なわれました。
25年前の15歳の誕生日も日本で迎えたという大の親日アーティストです。

神童キーシンとして日本でも鮮烈なデビューを飾りましたが、それから
随分歳月もたち、すっかり円熟味を増した演奏を楽しみに、この日出かけました。
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共演の予定だったマルタ・アルゲリッチは健康上の問題で急遽来日が中止。
この日キーシンとモーツァルトのピアノ連弾ソナタなど予定していましたが、
残念ながら叶いませんでした。
というわけで、チケット代の一部返金となりました。

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前半はアレクサンドル・クニャーゼフのチェロとの共演。

・シューマン:幻想小曲集 Op.73 
(共演 チェロ:クニャーゼフ/ピアノ:エフゲニー・キーシン)
Schumann. 3 Phantasiestucke for Cello and Piano with Alexander Kniazev.

・ラフマニノフ:チェロ・ソナタ ト短調 Op.19 
(共演 チェロ・クニャーゼフ/ピアノ:エフゲニー・キーシン)
Rachmaninov. Sonata for Cello and Piano with Alexander Kniazev.

ラフマニノフのチェロ・ソナタは好きな曲の一つでもあり、チェロとピアノの絶妙な
ハーモニーは聴き応えがありました。

後半はキーシンのピアノのソロ演奏。

・ショパン:夜想曲 第10番 変イ長調 Op.32-2
Chopin: Nocturne No.10 in A flat major Op.32-2

・ショパン:ピアノ・ソナタ 第3番 ロ短調 Op.58
Chopin: Piano Sonata No.3 in B minor Op.58

こちらも素晴らしい演奏。
キーシンの最も得意とするショパンの魅力溢れる演奏だったと思います。

最後の挨拶で共演のクニャーゼフがステージに出ると、おもむろに
ピアノでバースデーソングの即興演奏が始まり、
観客全員で「Happy Birthday Kissin~」の大合唱です。

とっても思い出深い演奏会になったことでしょう。

その後のアンコールの演奏がさらに良くて、彼の18番「子犬のワルツ」は特に印象的でした。
全部で6曲も披露してくださいました。

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演奏は文句なし。

ただ、私達観客側の姿勢に釈然としないものを感じました。

熱狂的なファンと思しき方々のアンコールを延々と望む拍手は、
演奏者にかえって失礼な気がしたのは私だけでしょうか。

たしかに、アンコールの曲数が多いことでも知られるキーシン。

だから、ファンとしては「もう一曲弾いてくれるかも?」
と待ち望む気持ちは大いに理解できるのですが...
退場する人もかなり目立った4曲目あたりで、
場内を明るくして強制修了すべき。
幕引きのタイミングは大事です。
素晴らしい演奏会だからこそ、終わりを大事にして欲しいと思いました。



ナンシーがデザインをお手伝いさせていただいた
CDアルバム 小林クレアさんの Love infini のリリースライブに
ご招待いただきました。

今月2日に発売となったこのアルバムを手にするのは今日が初めてです。

さて、会場は原宿のLa Donna
あの行列で有名なEggs'n Thingsの路地を少しいった先、右にある
地下のお店。
なんと行ってびっくり!!!
じつは昔ここは「周の家」という中華居酒屋レストランで、ナンシーが
お勤め時代その店の内装を担当したことがあったのです。
こんな素敵なライブハウスにいつの間にか変身して再会とは、
まったく縁とは不思議なものです。

ランチライブということで、11時30分開場、12時30分開演。
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演奏が始まるまでゆっくりお食事を楽しみました。
ひよこ豆やレッド豆などをバルサミコ酢でマリネしたサラダと
キノコのトマトソースパスタが本日のランチメニュー。
共通の友人を持つ方がお隣に座ってらして、おしゃべりも楽しかったですう。


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小林クレアさんのライブ前半。
「You've got a fried」、「No more Blues」、「Close to you」といった
スタンダードな曲を織りまぜながらアルバム収録曲「ロハスな日々」と
「恋はロマンティックされど愛はサディスティック」を聞かせてくれました。

このアルバムで小林クレアとしてデビューする以前は、
ジャズシンガーとして都内のライブハウスやクラブで歌っていたという
だけあって、落ち着いた大人のライブを見せていただいた気がします。
歌唱力もある素敵なシンガーさんです。

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多くの楽曲を提供されたミッシェルさんこと浦田学さん(中央)。
左奥はプロデューサーのハピネス樋口さん。自ら演奏とはこりゃ珍しい!?

MCのあとはミッシェルさんのキーボードによる「Moon River」が演奏されました。

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ステージ後半はCDのイメージそのままの衣装で登場。

スピード感のある、ノリノリのボサノバの曲が続きます。
「バージンアイランド(アルバム収録曲)」、「マシュケナダ」、
「イパネマの娘」、「おいしい水」、「ラビリンス(アルバム収録曲)」、
「ブライダルモーニング(アルバム収録曲)」。
ステージと観客とが一つになって盛り上がったライブ後半。
楽しい時間は過ぎるのがあっという間です。

一つ勉強になりました。
じつはあの名曲が「おいしい水」というタイトルだったとは!


12月17日(土) 中目黒楽屋(らくや)でもライブ決定。
詳しくは 小林クレア Official siteからどうぞ。
 http://label-fish.com/claire/



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