音楽・アートとか

円熟した演奏に魅了される

エフゲニー・キーシンが4年ぶりに来日。11月14日(水)東京芸術劇場コンサートホールで行われたエフゲニー・キーシンのリサイタルはアンコール曲ショパンのポロネーズ第6番「英雄」でクライマックスに!

歳月はかくも早く過ぎるものなのか…
キーシンも47歳。あの愛らしかった少年が、気付けばそんな年齢になりました。
現代ピアニストのビルトゥオーゾの一人と言って間違いないです。
そんな彼が今回披露するプログラムは、
前半がショパンのノクターン15番(Op.55-1)と18番(Op.62-2)。
そしてシューマンのピアノソナタ第3番(Op.14)。
後半はラフマニノフの10のプレリュードから1番、2番、3番、4番、5番、6番、7番と13のプレリュードから10番、12番、13番の合計10曲。

客席数1,999席のコンサートホール会場は、ほぼ満席。
チケットの値段が大半は10000円を超えることもある為か、やはり中高年の人の姿が目立ちます。

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ショパンの現存するノクターンは21曲ありますが、今回演奏された15番と18番はなかでも正直地味な曲。

ゆったりしたテンポで始まった15番の演奏の解釈に、新鮮さと重厚さと音楽の奥深さを感じたのは私だけではなかったようで、
一緒に行った知人曰く「名曲に聞こえた」と本音も。

つづくシューマンのピアノ・ソナタ第3番は30分前後の壮大な曲。圧巻な演奏で前半終了。

そして、今日の演奏会を心待ちにしていた私にとって、最高にエキサイティングな時間がやってきました。
ラフマニフの名曲の数々が繰り出される後半のプレリュードに突入。

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作品23の5番の勇壮な曲が終わって、6番が始まる時いつも私は震えが走るのです。

6番のせつないメロディーは心をゆさぶりますね。

もう言葉はいらない…贅沢なひととき。ARIGATOU KISSIN!

また次回、ロシアの作曲家をプログラムに入れて東京に来てください。

最後に、自身で作曲した曲をアンコール2曲目で披露するというサプライズも楽しかったです。

やはり音楽というものは、演奏家自身の生き様が現れることを今回の演奏会で確認しました。そういう意味で、彼はストイックで、充実した私生活を送っているに違いないと思うのです。

あと10年もすれば、ピアノ界の巨匠と呼ばれるようになるであろう人の今後から目が離せません。