音楽・アートとか

ゲルギエフ指揮ミュンヘン・フィル&ユジャ・ワンの来日演奏会

サントリーホールで12月2日行われたゲルギエフ指揮のミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏会は、素晴らしいの一言。ユジャ・ワンのピアノによるプロコフィエフのピアノ協奏曲第3番作品26では、息を呑むような迫力とスピード感。そして後半のブルックナーの第9番はミュンヘン・フィルが最も得意とするところ。贅沢な体験をさせていただきました。

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サントリーホール大ホールの約8割程度が埋まった、この日の演奏会。
C,D席はほぼ満席なのに対して、S,A席に若干空席が目立ったのは、やはりチケットの値段のせいでしょうか?
1階の右後ろの方が結構空いていましたね。
そして、全体に女性よりも中高年男性が多いようです。

それはさておき…
前半は、今のりに乗っているピアニスト、ユジャ・ワン演奏によるプロコフィエフのピアノコンチェルトの演奏でした。
超絶技巧をまるで難なく弾きこなす彼女にとって、最も得意とする曲。
これを聴きたいがために、この演奏会に足を運んだ方も多いはず。
私もその一人ですが。

定刻になりオケが舞台上でスタンバイするなか、なかなか登場してこない2人。
少しざわつく場面もありましたが、じきに大柄なゲルギエフと共にステージに現れたユジャ・ワンの衣装に目が釘付けです。

ゴールドのスパンコール?のような光り輝くワンピース。
背中の露出がなんとも魅力的で、これ以上ないというほどの超ミニ丈のスカート。
深くお辞儀をしたら、見えちゃいそう〜。
見ているこちらがドキドキしてきます。
残念ながら私の席からは足元がよく見えなかったのですが、おそらく厚底の恐ろしく高いピンヒールのはず!
2000人を前にこの衣装で演奏する度胸は、やっぱりカッコええです。
演奏に集中するあまり、足元がだらしなくなったら一貫のおしまいですからね。
音楽を聴かせるだけでなく、演奏を鑑賞させ魅せる、そんなステージ演出に徹するユジャ・ワンはクラシック界の
ひとつの新しい潮流を感じさせます。

さて、演奏はオケをリードするぐらいの豪速球鍵盤の連打が続き、聴いている私たちが息を止めてしまうぐらいの迫力ある演奏でした。
メリハリのある演奏。
スカッと終わった後の爽快感が堪らない感じ。

全速力でフルマラソンを走り切ってもなお余裕をみせる、恐ろしく強靭な心と体を持つピアニストがユジャ・ワンという人。
アンコールにプロコフィエフのトッカータ作品11をいともやすやすと弾き始めて、アンコール2曲とともに会場を沸かせてくれました。

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そして後半はブルックナーの交響曲第9番。
ブルックナーの生前最後の交響曲で、未完のままこの世を去りました。
3楽章までの演奏で約1時間。

私はブルックナーとは縁がなく、曲もよく知らなかったので、
今回の演奏会のために第7番、第8番、第9番のCDを人からお借りして
あらかじめ予習の上当日に臨むことにしました。

ミュンヘン・フィルはブルックナーの演奏には定評があるとのこと。
ゲルギエフの指揮を間近で見られるのも生のお楽しみです。

棒を使わない指揮は、まるで弦楽器を演奏しているかのような指の細やかな動き。

3楽章アダージョがワーグナーチューバーの音で静かに終わって、しばし時間が停止。
ゲルギエフが曲の終わりを合図するまで、本当にピーンと空気が張り詰めてました。

充実した演奏に、心は満たされ幸せな余韻。
演奏会後もあの印象的な行進曲調の不協和音のメロディーが頭の中でぐるぐるリピートして困りました(笑)

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