NHK交響楽団 9月度定期公演 プログラムC

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ブロムシュテット指揮のNHK交響楽団(以下N饗)とノルウェーのピアニスト、レイフ・オヴェ・アンスネスによる
ラフマニノフ作曲のピアノコンチェルト第3番の演奏会に出かけてきました。

2008年に行われたN饗とアンスネスのラフマニノフのピアノコンチェルト第2番が大変話題になって
いて、機会があれば彼のピアノコンチェルトを聞きたいと楽しみにしていました。

昨年オペラシティで行われたアンスネスのコンサートも素晴らしかっただけに、
今回の演奏会への期待は大きなものでした。

NHKホールはほぼ満席。
チケットを取ってくださった方が、急な用事で来れなかったのが残念です。

第1楽章ピアノの出だし。なんと滑らかな音色。
まるでハイブリッド車の走り出しみたいに、すーっと流れるように醸し出される音にすっかり魅了。
奇をてらったところのない王道の演奏に、夢心地で聞かせていただきました。

アンコールに演奏したグリーグの叙情小品集第5集
「ノルウェーの農民行進曲」Op.54-2も印象的でした。

Youtube にS.Richter の演奏がありました。
グリーグはアンスネスの母国ノルウェーの大作曲家。
愛すべきグリーグを演奏し終わると、客席からは拍手がなりやみませんでした。

円熟味をますます増しているアンスネスの演奏、これからも楽しみです。

休憩後はチャイコフスキーの交響曲第5番の演奏でした。
これもとても素晴らしかったです。
マエストロの選曲では珍しいそうですが、N饗とも息のあった演奏だったと思います。

第4楽章の途中で拍手がわき起こったのにはかなり仰天しました...。
途中楽章の終わりで拍手がというのは聞いたことがありましたが、曲の途中というのは
初めてです。
ブロムシュテットも相当びっくりしたと思いますよ...。
個人的には、チャイコフスキーは(ちょっとねちっこい)独特のエンディングなので
あそこで間違って拍手はして欲しくなかったですね。

後を歩いていた年配の紳士方の会話
「ブラボー!と叫ばなかっただけまだ良かったですよ」

まったく同感です。

NHK交響楽団 定期公演 Cプログラム NHKホール
指揮/ヘルベルト・ブロムシュテット Herbert Blomstedt
ピアノ/レイフ・オヴェ・アンスネス Leif Ove Andsnes
コンサートマスター/堀正文
演奏曲 
・ラフマニノフ ピアノ協奏曲第3番 ニ短調作品30
・アンコール曲 グリーグの叙情小品集第5集 「ノルウェーの農民行進曲」Op.54-2
==休憩== 
・チャイコフスキー 交響曲第5番 ホ短調作品64

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このページは、Nancyが2011年9月17日 22:09に書いたブログ記事です。

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