2014年8月アーカイブ

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スティーヴン・ムシン展を見た後、さらに根津美術館に足を延ばしました。
実は、根津美術館は一度も訪れたことがありませんでした。よく建物前を通りすがっていたのですが...残念ながら展覧会自体には縁がなく...。

数年前にリニューアルをしてとても素敵な空間になったと人伝に聞いてはいましたが、本当に魅力的な美術館にリニューアルしていました。同行してくださった方も、その昔ここを訪れたことがあったそうですが、その時の印象とはうってかわった様子に驚いていました。

建物が立派なだけではなくて、色々なところに工夫やお洒落な心配りがあって、本当に素敵です。
まず観覧チケットがすごく可愛い!
「双羊尊」がこちらの美術館のキャラクター?のようで、その絵柄の形になっています。
しおりにして使いたくなるような凝ったデザインです。
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開催中の展覧会は、コレクションを中心とした展示内容でした。
「涼風献上」と銘打たれた展覧会のフライヤーがとっても涼しげで、思わず手にしたくなる美しいデザインです。

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故宮博物院に続いて、こちらでも中国、日本、朝鮮半島の古美術の名品に触れることができました。
景徳鎮窯の青花や殷の時代の青銅器など拝見。
テーマ毎に区切られた展示室も、一つ一つがさほど広くなく、疲れないで鑑賞できるのが何より嬉しいです。
椅子があちこち多いのもいいです。

せっかくなので、庭園も散歩です。

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なんとお茶室が4つもあるのです。
弘仁亭・無事庵
閑中庵・牛部屋
披錦斎・一樹庵
斑鳩庵・清渓亭

途中でどこを歩いているのか分らなくなってしまいます。

庭園にある茶室「弘仁亭」の前の池には、毎年4月下旬になるとカキツバタの花が見事に咲き誇るそうです。
根津美術館はあの尾形光琳の「国宝 燕子花図屏風」を所蔵していることでも有名です。(ちなみに「国宝 燕子花図屏風」は常設されておりません。)今年の4月から5月にかけて、お庭のカキツバタ(燕子花)の開花とあわせて光琳の「燕子花図屏風」も公開という、粋な展覧会が催されたそうです。
ただ、温暖化の影響でしょうか?庭園の燕子花は展覧会当初一輪も咲かず、開花が遅かったようです...。
来年は5月のゴールデンウィーク頃が見頃かもしれませんね。
もしかしたら、それにあわせて「国宝 燕子花図屏風」も見られるかもしれません。

私は大丈夫だったのですが、友人は庭園散策中に蚊に刺された...と言っていて、翌日ぐらいにデング熱のニュース。心配になってしまいました。
代々木公園だけとは限りませんからね。
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庭園内にある喫茶室「NEZU CAFE」。ガラス張りで、お庭の景色を楽しみながらゆったりお茶ができる贅沢な空間です。ほぼ満席状態で、今日は中に入ることができませんでした。

あと、ミュージアムショップで扱っている商品が魅力的なのに驚きます。陶器のマウスパッドなどちょっと面白い品が並んでいます。


後から知ったのですが、今年で新創開館5周を迎えるそうです。
それを記念した特別展「名画を切り、名器を継ぐ -美術に見る愛蔵のかたち-」が今秋開催されるとのこと。

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「国宝 瀟湘八景図 漁村夕照 牧谿筆」が展示されるようです。

== 根津美術館 概要 ==
公式サイト:http://www.nezu-muse.or.jp/
住所:港区南青山6-5-1 TEL 03-3400-2536
休館日:月曜日
開館時間:午前10時‐午後5時(入館は午後4時30分まで)
入場料:一般1000円、学生[高校生以上]800円 *中学生以下は無料

スティーヴン・ムシン展

某日曜日、この日は珍しくアクティブな1日でした。

上野の国立博物館で開催中の「台北 國立故宮博物院」を見るために、朝9時20分に友人と上野駅で待ち合わせ。
故宮の名品が日本に初めてやってきたということで、テレビでも新聞でも随分話題になったので、さぞや混雑しているであろうと予想し、9時半開館と同時に入場しようという作戦です。
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じつは門外不出の名品「翠玉白菜」は、最初の2週間のみの期間限定公開で、現在は展示されていません。
そして朝一ということもあり、想像していたような混雑はなく、ちょっと拍子抜け!?開館と同時に建物内に入場もでき、丁寧に1点1点鑑賞することもできました。
この展覧会については、また機会があればブログに書きたいと思います。

本展を観賞後は、公園内にある「韻松亭」でランチを堪能。
数日前からずっと美味しいケーキが食べたくて...
そんな私の我が儘に友人をふりまわし、表参道界隈に付き合っていただきました。

地下鉄で移動中、青山のスイーツ店を検索していると、「原宿表参道元氣祭・スーパーよさこい」祭りの情報が飛び込んできました。時はまさに祭りの真っ最中らしく、表参道は大変な賑わいのようす。表参道駅に着いたら、とりあえずヒルズの方角は避け、青山通り沿いの施設「スパイラル」に飛び込みました。

やっている展覧会やギャラリーの事前情報は未チェックでしたが、この場所はだいたい何かしら見るべきものが常にあるので、目的がなくぷらぷら散歩するのに絶好の場所です。

オーストラリアのメルボルンで活動しているアーティスト、スティーヴン・ムシン氏の日本初個展が開催されていました。
予備知識なく作品を鑑賞。
写真を見てもお分かりの通り、コミカルなタッチのイラストの数々。
絵をよくよく観察すると、非常に面白い発想が詰め込まれています。
下の写真は「東京再野生化計画」と題された作品。

日本鹿と日本虎を復活させ、東京に住まわせたらどうなるか?
人間が乗りこなす移動手段として成立するかもしれない?
鹿と虎はARの眼鏡をかけており、背中に乗っている人?が乗り物としてコントロールできるようになっています。餌を与えながら走らせる。
野生動物との共生を可能にする、実に面白い想像です。
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下の作品は「カウシップ」という構想に基づく絵(平面)と
模型の展示です。
牛が(げっぷやおならで)出すメタンガスを利用して空に浮かぶ飛行船。
私たちにとって、牛は身近な家畜ですが、メタンガスは二炭化酸素に比べ20倍もの温室効果を及ぼすなど、環境にとって憂慮すべき点があります。
食物連鎖や自然エネルギーといったことを考える作者ムシン氏の作品は
私たちに環境問題について考えるきっかけを与えてくれます。

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カウシップモデル(立体作品)

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会場奥に、来場者が自由に参画できる
マグネットウォールに囲まれた空間も設けられています。
訪れた人により勝手気ままに作られているにもかかわらず、
結構どれも面白い作品になっていて、楽しいです。
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中央机に置かれた様々なマグネットパーツ。
組み合わせてつくられた絵が実に面白い。
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コミカルでユニークなドローイングや展示。
チャップリンのモダンタイムスを思わせる未来の想像。でも、その作品にこめられたメッセージは決して軽いものではないように思えます。
環境破壊、温暖化、大量消費社会...
静かに考えさせられる内容でした。



故宮の重厚な作品の数々を鑑賞後だったこともあり、ちょっと現代に引き戻された感じです。
息抜きにもなり、なかなか良かった展覧会でした。


■開催概要■
スティーヴン・ムシン展
「Now, If, What, Then 'Farming Tokyo ーみんなとつくるまち' 」

会期:2014 年8月18日(月)~8月31日(日)会期中無休 11:00~20:00
会場:スパイラルガーデン(スパイラル1F) 〒107-0062 東京都港区南青山5-6-23
入場料:無料
サイト:http://www.spiral.co.jp/e_schedule/detail_1160.html

= 本展の紹介 以下、フライヤーより =
「オーストラリア・メルボルンを拠点に活動する環境デザイナー、アーティストのスティーヴン・ムシンの日本初個展。エネルギーの利活用、食物連鎖やリサイクルといったエコロジカルで今日的な視点から、華やかな食文化を誇る大都市「東京」を見直し、そこに住まう空想上の機械や装置を考案・紹介します。
本展ではそれらをドローイング作品として詳細に紹介するとともに、大きなマグネットウォールを設置して、夢ある装置にあふれる未来都市の姿を子どもたちと一緒に創り上げるワークショップも毎日開催します。

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コンポストザウルス

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クライミング焼き鳥バー


= 展示作品 =
1 「東京再野生化計画 Re-Wilding Tokyo (Two posters)」
2 「白クマバーガー農場 The Ethical Polar Bear Burger Farm」
3-6 「カウシップ Cowships」
7 「ゴキブリ戦闘服 Cockroach Battle Suit (Two posters, one description)」
8 「コンポストザウルス Compostasaurus (Two posters, one description)」
9 「人間大砲 The Body Cannon」
10 「クライミング焼き鳥バー Climbing Yakitori Bar」
11 「ハチの信号 Bee Lights (One poster)」
12 「陽気なネズミ、鶏、そして人たち Happy Rat, Happy Hen, Happy Human」
13  「鳥のディベロッパー Property Developer Bird」
14 「シティゴルフと刺し身自動販売機 City Golf and Sashimi Vending Machine (One poster)」

「パソコンで手伝って...」という母の要請を受け、久々に実家に顔を出して親孝行。
夕飯は外で...ということで、「グリルと中華、どちらがいい?」と突然母に尋ねられて、
パソコン作業に没頭していた私はまったく何も考えず
「中華」と答えました。その一言で、ウェスティンホテル内にある
「龍天門」に出かけることになりました。

前の週末も池袋で四川料理だったので、どうも最近
中華料理に縁があるようです。

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流石ホテルのお店だけあって、サービスもお料理も満足いくものでした。

内装もゴージャスで素敵です。

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前菜盛り合わせ


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蝦の湯引き


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野菜と春雨の土鍋煮込み スープ仕立て


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夏期限定メニューのポークスペアリブのピリ辛ガーリック風味


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どのお料理もはずれがなく美味しかったのですが、ホテルの方が教えてくださったお薦めが「担々麺」。

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濃厚で深い味のスープと細くて堅い麺のコラボレーションが斬新ですごく印象的。
私はすっかり気に入ってしまいました。
担々麺は辛いと思いがちですが、こちらのはそんなに辛くはありません。
辛いのが苦手な方でも大丈夫だと思いますよ。
機会があれば是非ともお試しあれ!

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この「担々麺」実はメニューには載っていません。
裏メニューなのか?でも名物で有名らしく、注文は非常に多いのだとか。

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見た瞬間、「おっぱいみたい〜?」と言って皆が笑顔になったライチシャーベット。
1人前でこんもり2つ山、仲良く並んできますので、2人で一皿でも良いかもです。
シャーベットとはいうものの、軽い粘りがありアイスクリームっぽい上品な味。

お腹いっぱいいただいて、お会計を見せてもらうと、ビックリするほどリーズナブルなお値段。

メニューに記載されているお値段はそこそこするので、正直驚きました。
というのも、「スタープリビレッジ」のメンバーだという母は、会員の特典でお食事がなんと25%割引、飲み物が15%割引になるとのこと。
どうやらこれを利用して、両親は時々羽を伸ばしている様子に羨ましいやら微笑ましいやら。
しっかり者の母の頭は、まだしっかりそろばんがはじけるようです。
まあ、美味しいものを食べて、健康で長生きしていただくのが一番ですよね。

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