2015年10月アーカイブ

Fondation Louis Vuitton Building in Paris by Frank Gehry

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フランク・ゲーリーの建てた建築物は人々をあっと驚かせます。

去年の10月に完成したFondation Louis Vuittonも、不思議な局面に覆われた建物で、とても独創的な建物です。

今月17日から『フランク・ゲーリー/ Frank Gehry パリ - フォンダシオン ルイ・ヴィトン 建築展』が青山のエスパス・ルイ・ヴィトンで開催されています。
さっそく見てまいりました。

本展覧会では、Fondation Louis Vuittonができあがるまでの最初のスケッチから膨大な数にのぼる縮尺模型の数々が展示されています。

歴史、プログラム、設計、内部空間、ガラスの帆、氷山(アイスバーグ)といったタイトルが付けられた6つのセクションで構成されています。

建物の外観フォルムは、ブロックプログラムの模型群と密に関連するプロセスによって実現。
ゲーリー氏は主としてスケッチやモデルを用いて、どのような外皮が実現可能かを考えているそうです。
建物の外にある白い塊は、「氷山」(アイスバーグ)と呼ばれるもので、グロット(洞窟)の上を漂っているかのように見えます。
そしてこれらの形は、太陽の動きによって変化し、驚くべき影を作り出します。その表層は19,000枚の白い特殊な鉄筋コンクリート製の「ダクタル」パネルから成り、 1枚として同じものはありません。コンピューター技術を建築分野に応用することで、このような規格外の組み立て工法が可能になったとのこと。
12枚の帆には、ユニークな曲線状のガラス3,600枚が使われています。
ゲーリー氏はコンピューター工学技術を建築に取り入れた先駆者の一人と言われます。

デザインが机上の空論で終わらないところが、彼のすごいところです。

新国立競技場の設計をした某有名建築家のように、デザインばかりが先行して実際に建てられないものを設計する建築家も世の中にはいますしね...笑

Fondation Louis Vuitton サイト http://www.fondationlouisvuitton.fr/

現代アートの発信拠点としても注目される施設だけに、生きている間に一度は行ってみたい場所です。

今エルメス女子の間で密かなブームになっている手作りジジェに挑戦しました。
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エルメスの公式サイトには面白いものが沢山あります。
その中でも秀逸なのが「あなたのジジェをダウンロード」というこのコンテンツ!
なんと6種類あるジジェデザインから好きなものを選んでダウンロードし、厚紙にプリントアウトして、ハサミで切って組み立て、糊で貼り付けると、エルメスの紙製ジジェが出来上がるという、考えてもみないような内容なのです。

時間ができたらぜったい作ろう!と思っていて、やっとこのほど出来ました。
その過程を簡単にご紹介。

ちなみに選んだ柄は、シックな色合いの植物と鳥とか描かれたもの。
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紙にプリントアウトしたところ。A4の紙2枚必要です。

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ハサミで切り取り線に沿って切り抜きます。これがすべてのパーツ。
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まずベルト止めのパーツHを組み立てました。
折り目をピシっとつけるのがこの部分を綺麗に仕上がるコツ。
定規の角など尖ったものを折り曲げ位置に当て、筋をつけるとうまくいきます。
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案外難しいのが両サイドのマチの部分と本体との貼り合わせでした。
ほんの10分程度?で完成します。
プリントアウトする紙を工夫すると、また違った雰囲気になりそうです。
今回はレーザープリンターで印刷したのですが、インクジェットの方が向いていたかもしれません。
折り曲げたりするとインクが剥がれ落ちやすく、サインペンとか絵の具でタッチアップが必要でした。

久しぶりにした工作。手を動かして物を作るのはとても楽しいです。
楽しい絵柄が揃っているので、またつくっちゃおうかなあ〜
貴方も是非挑戦してみては?

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10月14日、いつもお世話になっているプロデューサーさんからの急なお誘いがありまして、小林クレアさんのライブに出かけてまいりました。
会場は横浜のParadise Cafe'
平日の仕事帰りに行くには、ちょっと遠いのだけれど...
ホームページを拝見したら、素敵なライブハウス。
しかもオーナーが滝ともはるさんと知り、ファーストステージにはとても間に合わないと知りつつ、西早稲田から電車に乗りました。
乗り換えなしの一本で馬車道駅まで行けるのは大変便利なのだけれど、乗っている時間が約1時間。
ちょっと長いかなあ〜という感じ。
それはさておき、
クレアさんのライブ素敵でした。
有名な洋楽のカバー曲を交えた大人っぽいステージ。お酒を傾けながら楽しむ、そんな雰囲気に酔いました。
ちょっと見ぬ間に歌もMCもクレアさん上手くなったなあ。
バンドメンバーとの息のあったセッションは見ものでした。箱の大きさといい、お客様との距離感といい、すごくこのお店は彼女にあっているのかもしれません。


オーナーの滝さんは、堀内孝雄とデュエットした曲「南回帰線」でベストテン入りし、一躍有名になった方。
そんな滝さんが、奥の厨房から料理をテーブルに運んで来てくださったりしているのをみると、その気さくな人柄に、最初は一人でお店のカウンターで緊張して座っていた私でしたが、なんかリラックスしてきました。
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アンコールにクレアさんと滝さんのデュエットが実現!
曲はなんていう曲だったっけなあ...有名なあの曲!


セカンドステージが終わり夜も10時が過ぎて...
明日の朝が早いので早々に失礼することにしました。
お会計を済ませ外階段を早足でのぼっていたら、滝さんが出てこられて「ありがとうございました」と大きな声で頭を下げて私一人のために階下から見送ってくださり、これにはさすがに胸キュンキュン。
そんな素敵なお店ですParadise Cafe'は。
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お店のある馬車道のあたりは石造りの洋館がライトアップされていたり、ガス灯があったりして、とても歴史と雰囲気があります。路地にはたくさんの飲み屋さんもあり、週末だったらもう少し時間を気にせず羽を伸ばしたくなるような場所。
次の機会には、親しい友人を誘ってこちらのParadise Cafeに遊びに来たいなあと思いました。

最近ちょっと足が遠のいている美術展。
土日もなく働いていたせいで最近の展覧会事情に疎くなっていますが、そんな私にも気になっている展覧会が2つあります。
一つは江戸川橋にある永青文庫で開催されている○○展
もう一つは、福島の帰還困難区域内で開催されている展覧会「Don't Follow the Wind(略称DFW)」です。

一つめの永青文庫の展覧会は、9月中旬から開催されているのですが、あまり派手な宣伝もしていない展覧会なので、時間ができたら行こうと呑気に構えていたら、私よりも先に友人に先を越されてしまい、ちょっとショック。美術にかけてはアンテナを張っていると自認している自分としては、ちょっと面白くないなあ〜(ボソ)。友人曰く、団体バスで乗り付けてくる来場者で会場はごった返しており、おちおちゆっくり作品も見れなかったとのこと。入場料1500円を払って入ったものの、状況が状況でイマイチだったとの感想。ただ、売店で売られているTシャツは絵柄が面白いらしく、一見の価値があるらしいです。
んー内容が内容なだけに、やはり静かな環境で1点1点の作品に向き合いたい。

もう一つのDFWは、今年の3月11日からはじまった国内外12組のアーティストによる展覧会ですが、会場はなんとあの東京電力福島原発の影響で帰宅困難区域に指定された区域内という異色の展覧会。したがって、政府による一般立ち入りの封鎖が解除されるその日まで、見ることが叶わない展覧会なのです。
参加している作家は、アイ・ウェイウェイ、Chim↑ Pom、グランギニョル未来、ニコラス・ハーシュ&ホルヘ・オテロ=パイロス、小泉明郎、エヴァ&フランコ・マッテス、宮永愛子、アーメット・ユーグ、トレバー・パグレン、タリン・サイモン、竹川宣彰、竹内公太の12組。
いつ見られるようになるかわからない、誰も見れない(作家は別として)作品展なんて、なんだかそそられます。そんな展覧会の前売り鑑賞券が1枚5,000円もするそうなのですが、販売は好調のようだと聞き、これまたビックリです。

とは言っても、展覧会のPRをしないわけにはいかない(という訳ではないのでしょうが)、サテライト展覧会が渋谷のワタリウム美術館で開催されているという情報をキャッチしたので、12日の祝日の日に行ってみました。

4Fの展示から
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園子音監督の映像作品『22:19:43-23:04:40』
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福島の帰宅困難区域のライブ映像
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壁に飾られたDFW鑑賞券 この券が実際に使える日はxxxx年x月x日...
本展覧会の会場で購入(1枚5,000円)が可能のようです。
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宮永愛子の作品
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ノンビジターセンターの疑似体験エリア
ガラスの窓越しに覗くようになっている。モニター映像や展示品は12組のアーティストの実際の福島の展示と紐付けられている模様。
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アーカイブコーナの展示。キュレーターやアーティスト達が福島の帰宅困難区域に入るために申請した書類や許可証などの展示資料。

さて、DFWが見られる日はいつ来るのでしょう...


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名称:Don't Follow the Wind ーNon-Visitor Center
会場:ワタリウム美術館(外苑前駅下車徒歩8分 外苑西通りを千駄ヶ谷方面に歩いていった左側にあります。)
   渋谷区神宮前3-7-6
会期:2015年9月19日[土]-11月3日[火]
休館日:月曜日
開館時間:11:00ー19:00(水曜日は21:00まで延長)

10月9日はアーティストReiNaさんのファーストアルバムリリース日であり、彼女自身の誕生日という2重におめでたい日でした。
アルバムデザインを手がけたご縁で、リリースライブにご招待いただきました。
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なかなか素敵な写真のジャケットです。
写真素材がどれも素敵だったので、やり甲斐のある楽しいお仕事でした〜。
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感謝!!BirthDay Eve 24→25~ReiNa"aRchives"release live~

2015.10.09(Fri) 19:30開演 汐留BLUE MOOD

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エネルギッシュなステージでした!

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左からキーボード:樋口 Happiness 俊哉、ベース:忘れましたごめんなさい、ボーカル&ギター:ReiNa、ドラム:川口たくや
ギター:後藤綾太
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ReiNaさんのお姉さまが、会場でライブペインティングを披露!
なんと、お姉さまは日本における《ベリーペイント》の第一人者なのだとか。
《ベリーペイント》と言われてもぴんときませんよね。
私も最初苺ペイントの略かなんか???って感じだったのですが、妊婦さんのお腹に絵を描くあれ!という説明で、すぐにピーンと来ました。テレビとかでご覧になった方もいらっしゃると思います。かわいい子供の顔とか優しいほんわかしたタッチの絵をお腹に描いて、記念撮影するというもので、最近密かなブームになっています。そんなベリーペイントを日本で広め、日本ベリーペイント協会を立ち上げたのがReiNaさんのお姉さまである中野 知香さんなのです。そんなわけで、客席奥の壁で華麗な筆さばきでライブと同時進行で製作。アルバムに収められている《色彩アゲハ》という曲からのインスピレーション作品です。
迫力ある作品に仕上がりました〜。ライブ終了後、観客の手形をこの作品に残して....完成!

話しは変わるのですが、私にとって10月の第2週は怒涛のような1週間でした。
読みが甘かった!「簡単な版下製作だから」なんて言葉を鵜呑みにして、送られてきた原稿と指示書を見るととんでもなく細かい指示内容ばかりで、写真の加工もめちゃくちゃ枚数があって、納期が正味2日なんて...
滅多なことで仕事に根をあげない私なのですが、さすがに途方に暮れてしまい、お仕事をくださった方と指示書を作成した方と、がちで深夜0時過ぎまで打ち合わせ。
結局、素材が送られてきた日曜、月曜、火曜の3日間は、ほとんど明け方まで仕事をしてなんとか校了を迎えることができました〜ハア。
もう若くないので、こういう仕事の仕方、身体に堪えます。
それだけではなくて、ほぼ同時期に英語学校の16ページもののパンフレットの入稿と重なり、これまた神経を使う内容で、読み返す度に文字直しや発音記号の修正が発生!水曜、木曜は木の抜けない最終の文字校正をして、やっと金曜に入稿完了したという次第。
密度の濃い仕事をした1週間でありました。
そんな疲れを引きずりつつ、フライデーナイトはライブでストレス発散!
ReiNaちゃんの元気な音楽で、すっかりリフレッシュさせていただきました。

今回はカメラマンの鷲田さんとお席が向かい側になったご縁で、いろいろ写真にまつわるお話しを伺えてすごく嬉しかったです。ジャケットのお仕事では(saYuri&SeamanさんのCDをはじめ)何度か鷲田さんが撮影した写真を私がレイアウトして...という意味でコラボしたことがあるのですが、何かそれとは違ったコラボレーションができたらいいですね!というお話しで意気投合!久しぶりに、新しいことをしたい欲求に駆られたナンシーでした(笑)

これから来年の春にむかって、いろいろ演奏会に出かけることが増えるのでうきうきしています。

今週の火曜日は、掛谷勇三さんの演奏会がありました。スクリャービンのピアノソナタのチクルスです。

スクリャービンの番号がついているピアノソナタは全部で10曲あり、そのうちの5曲づつを2回にわけて演奏するというもので、 1回目は今年の春に行われて、当ブログに書きましたが、その第2回目がつい先ごろ行わたのです。この日は、ピアノソナタ第9番、2番、7番、3番、5番という順番です。


かなり大変なプログラムではないかと思うのです。

9番、7番は、よくぞ暗譜できるなあ〜という曲だし、、、、
一瞬も気の抜けない曲ばかり...

前回は時間ぎりぎりに到着したので、周りを観察する余裕があまりなかったのですが、この日は開場時間にはホール入り口に到着していたので、すこし周りの方々を観察。

マニアックなプログラムだからなのか、来ている方もちょっと一癖も二癖もありそうな人が多いように感じました。

というのも、私の座った中央列の通路側に座っていた壮年の方は、どうも評論家(とおぼしき感じ)の方で、演奏会中しきりに鉛筆を走らせ なにやら記録していたし、後ろの席の3〜40代とおぼしき男女2人組の会話もちょっと変わっていたなあ〜。男性は相当演奏について一格言お持ちのようで、やたら難しい批評を言っていました。

スクリャービンはどうもオタクっぽい人に好まれているようです(笑)。

さて、以下は曲の簡単な感想です。

9番と7番については、後期の作品で神秘的な曲のため、なかなか感想を求められると難しい〜。
後期の作品には、随所に長いトリルが登場します。コロコロ音が転がるような、不思議なゆらぎと不協和音。

2番は安定し堂々とした演奏。個人的にピアノソナタのなかで一番好きな曲です。2楽章形式の短い曲。

3番は4楽章からなる伝統的なソナタ形式の曲です。実は掛谷さんの演奏で、軽い衝撃を受けました。
第1楽章冒頭、(BermanとかSzidon、Kissinの演奏をCDで持ってますが)わりと音を響かせてガンガン、テンポよく弾き始めるのに対して、 驚くほど慎重に内省的な音で始まった掛谷さんの演奏スタイルに、おやっ!という感じ。3番は切なく美しい旋律が随所に ちりばめられた、彼の初期の作品(Op.23)です。美しく繊細な曲として、大事に弾いていらっしゃる掛谷さんの演奏には、すごく好感が持てました。

途中緊張しているのかな〜という場面もありましたが、ピアニストの曲の解釈に共感できる演奏で、私は良かったなあと思いました。

5番はダイナミックで聞き応えもあり、このチクルスを締めくくるのに相応しい演奏でした。

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前回はアンコールは用意がないとのことでお弾きになりませんでしたが、今回はポエムを1曲ご披露いただきました。

大好きな曲で、実は私でも弾けるのでは?なんてかつて大それたことを思って譜読みをしたことがあったのですが、聴くのと弾くのでは大違い!まったく歯がたたず諦めました(笑)

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16小節目からがなんとも胸キュンの旋律が始まるんですよね...

演奏会後は神楽坂に流れて、SHUGOというすてきなバールで一杯やりながら楽しい夜を過ごしました。

演奏会におつきあいくださった方が連れて行ってくださったお店で、旬の素材を活かしたメニューが魅力的です。筑土八幡の近くで、トッパンホールから歩いて7〜8分のところです。平日は深夜2じまで営業しているので、演奏会後でも時間を気にせずゆったりできるのも嬉しいですよ。

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