10月10日 はロシアのピアニスト、エフゲニー・キーシン(Evgeny Kissin)の誕生日。
今年で満40歳を迎える彼の記念すべき演奏会がサントリーホールで行なわれました。
25年前の15歳の誕生日も日本で迎えたという大の親日アーティストです。
神童キーシンとして日本でも鮮烈なデビューを飾りましたが、それから
随分歳月もたち、すっかり円熟味を増した演奏を楽しみに、この日出かけました。
共演の予定だったマルタ・アルゲリッチは健康上の問題で急遽来日が中止。
この日キーシンとモーツァルトのピアノ連弾ソナタなど予定していましたが、
残念ながら叶いませんでした。
というわけで、チケット代の一部返金となりました。
前半はアレクサンドル・クニャーゼフのチェロとの共演。
・シューマン:幻想小曲集 Op.73
(共演 チェロ:クニャーゼフ/ピアノ:エフゲニー・キーシン)
Schumann. 3 Phantasiestucke for Cello and Piano with Alexander Kniazev.
・ラフマニノフ:チェロ・ソナタ ト短調 Op.19
(共演 チェロ・クニャーゼフ/ピアノ:エフゲニー・キーシン)
Rachmaninov. Sonata for Cello and Piano with Alexander Kniazev.
ラフマニノフのチェロ・ソナタは好きな曲の一つでもあり、チェロとピアノの絶妙な
ハーモニーは聴き応えがありました。
後半はキーシンのピアノのソロ演奏。
・ショパン:夜想曲 第10番 変イ長調 Op.32-2
Chopin: Nocturne No.10 in A flat major Op.32-2
・ショパン:ピアノ・ソナタ 第3番 ロ短調 Op.58
Chopin: Piano Sonata No.3 in B minor Op.58
こちらも素晴らしい演奏。
キーシンの最も得意とするショパンの魅力溢れる演奏だったと思います。
最後の挨拶で共演のクニャーゼフがステージに出ると、おもむろに
ピアノでバースデーソングの即興演奏が始まり、
観客全員で「Happy Birthday Kissin~」の大合唱です。
とっても思い出深い演奏会になったことでしょう。
その後のアンコールの演奏がさらに良くて、彼の18番「子犬のワルツ」は特に印象的でした。
全部で6曲も披露してくださいました。
演奏は文句なし。
ただ、私達観客側の姿勢に釈然としないものを感じました。
熱狂的なファンと思しき方々のアンコールを延々と望む拍手は、
演奏者にかえって失礼な気がしたのは私だけでしょうか。
たしかに、アンコールの曲数が多いことでも知られるキーシン。
だから、ファンとしては「もう一曲弾いてくれるかも?」
と待ち望む気持ちは大いに理解できるのですが...
退場する人もかなり目立った4曲目あたりで、
場内を明るくして強制修了すべき。
幕引きのタイミングは大事です。
素晴らしい演奏会だからこそ、終わりを大事にして欲しいと思いました。
今年で満40歳を迎える彼の記念すべき演奏会がサントリーホールで行なわれました。
25年前の15歳の誕生日も日本で迎えたという大の親日アーティストです。
神童キーシンとして日本でも鮮烈なデビューを飾りましたが、それから
随分歳月もたち、すっかり円熟味を増した演奏を楽しみに、この日出かけました。
共演の予定だったマルタ・アルゲリッチは健康上の問題で急遽来日が中止。
この日キーシンとモーツァルトのピアノ連弾ソナタなど予定していましたが、
残念ながら叶いませんでした。
というわけで、チケット代の一部返金となりました。
前半はアレクサンドル・クニャーゼフのチェロとの共演。
・シューマン:幻想小曲集 Op.73
(共演 チェロ:クニャーゼフ/ピアノ:エフゲニー・キーシン)
Schumann. 3 Phantasiestucke for Cello and Piano with Alexander Kniazev.
・ラフマニノフ:チェロ・ソナタ ト短調 Op.19
(共演 チェロ・クニャーゼフ/ピアノ:エフゲニー・キーシン)
Rachmaninov. Sonata for Cello and Piano with Alexander Kniazev.
ラフマニノフのチェロ・ソナタは好きな曲の一つでもあり、チェロとピアノの絶妙な
ハーモニーは聴き応えがありました。
後半はキーシンのピアノのソロ演奏。
・ショパン:夜想曲 第10番 変イ長調 Op.32-2
Chopin: Nocturne No.10 in A flat major Op.32-2
・ショパン:ピアノ・ソナタ 第3番 ロ短調 Op.58
Chopin: Piano Sonata No.3 in B minor Op.58
こちらも素晴らしい演奏。
キーシンの最も得意とするショパンの魅力溢れる演奏だったと思います。
最後の挨拶で共演のクニャーゼフがステージに出ると、おもむろに
ピアノでバースデーソングの即興演奏が始まり、
観客全員で「Happy Birthday Kissin~」の大合唱です。
とっても思い出深い演奏会になったことでしょう。
その後のアンコールの演奏がさらに良くて、彼の18番「子犬のワルツ」は特に印象的でした。
全部で6曲も披露してくださいました。
演奏は文句なし。
ただ、私達観客側の姿勢に釈然としないものを感じました。
熱狂的なファンと思しき方々のアンコールを延々と望む拍手は、
演奏者にかえって失礼な気がしたのは私だけでしょうか。
たしかに、アンコールの曲数が多いことでも知られるキーシン。
だから、ファンとしては「もう一曲弾いてくれるかも?」
と待ち望む気持ちは大いに理解できるのですが...
退場する人もかなり目立った4曲目あたりで、
場内を明るくして強制修了すべき。
幕引きのタイミングは大事です。
素晴らしい演奏会だからこそ、終わりを大事にして欲しいと思いました。
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