G. Puccini "TOSCA トスカ" 第2幕

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第2幕の舞台は「ファルネーゼ宮殿」

スカルピア男爵は公邸としているファルネーゼ宮殿で夕食を取っていると、カヴァラドッシが連行されて来ます。
外では戦勝を祝うトスカのカンタータが聴こえてきます。スカルピア男爵は歌い終えたトスカを呼ぴ、恋人カヴァラドッシが拷問にかけられ、苦しげにうめく声を聞かせます。トスカは、耐えきれずにアンジェロッティの居場所を白状してしまいます。
拷問室から出て来たカヴァラドッシは、トスカが友人を売ったことを知り彼女をなじります。そこにナポレオンの敗退は誤報で、実は勝利したという報が届くのです。カヴァラドッシは狂喜してスカルピア男爵を罵りますが、怒った彼はカヴァラドッシを投獄してしまいます。助命を願うトスカ。しかしスカルピア男爵は、彼女に言い寄り、自分のものになればカヴァラドッシの処刑に空砲を使って命を助けてやろうと嘘をつきます。トスカは絶望し、何故このような過酷な運命を与えたのかと神に助けを求めて祈るのです。
(ここで歌われるのが有名なアリア「歌に生き、愛に生き/Vissi d'arte, vissi d'amore」)

<「歌に生き、愛に生き/Vissi d'arte, vissi d'amore」歌詞>
Vissi d'arte, vissi d'amore,
non feci mai male ad anima viva!
Con man furtiva
quante miserie conobbi aiutai.
Sempre con fè sincera
la mia preghiera
ai santi tabernacoli salì.
Sempre con fè sincera
diedi fiori agl'altar.
Nell'ora del dolore
perchè, perchè, Signore,
perchè me ne rimuneri così?
Diedi gioielli della Madonna al manto,
e diedi il canto agli astri, al ciel,
che ne ridean più belli.
Nell'ora del dolor
perchè, perchè, Signor,
ah, perchè me ne rimuneri così?

歌に生き、愛に生き、
ひとたびも生ける者に悪しきことなさざりき!
ひそやかに、かずかずの貧しきに手をのべて、救いたり。
まことなる信仰もちて、いつの日も、
わが祈りをば祭壇にのぼせしに、
まことなる信仰もちて、いつの日も、
祭壇にみ花捧げしに、悲しみに苦しめるいま、
なにゆえに、などて、主よ、かく報いたもうや?
宝石のかずかずを、マドンナのみころもに、
歌によりいやましに微笑え  みかくる。
み空なる星々に、その歌を捧げしに、
悲しみに苦しめるいま、
なにゆえに、などて、主よ、
ああ、などて、かく報いたもうや?
そこへスカルピアの副官スポレッタが戻ってきて、アンジェロッティが自害したことを告げ、カヴァラドッシの処遇をたずねます。トスカが観念したと見たスカルピア男爵は、スポレッタに対しカヴァラドッシに見せかけの処刑を行うよう命令します。パルミエリ伯爵の時と同じだ、と説明するのを意味ありげに聞き、彼は退出します。

トスカは、偽の処刑の後に、2人で国外に逃亡できるようスカルピア男爵に通行証を書くよう要求します。スカルピア男爵がそれを書いている間に、食卓のナイフに気づいたトスカはそれを隠し持ち、書き終えてスカルピアがとうとう我が物と迫るところで刺し殺してしまいます。

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このページは、Nancyが2011年11月11日 00:06に書いたブログ記事です。

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