ため息が出ました!Hermès "LEATHER FOREVER"

| コメント(0) | トラックバック(0)

DSC07930.jpg
HERMES "LEATHER FOREVER"
12月2日〜23日まで上野にある東京国立博物館 表慶館で開催されている
特別エキシビション エルメス「レザー・フォエバー」。

エルメスの最高級皮革製品の歴史と技術を、歴史ある建物を活かして素晴らしい展示で見せているという話を聞いて、小雨の降る土曜日の午後行ってまいりました。
入場料は無料。携帯やスマホ、タブレットなどでページを見せるとチケットと引き換えてくれます。

IMG_1180.jpg
こんなお天気にもかかわらず玄関まえに列ができていて、なんと30分待ちとのこと。でも意外にどんどん流れるので、実際は十数分待ちで入場できました。

ROOM No.1

sDSC07801.jpg

DSC07767.JPG
玄関を入るとすぐの部屋(上は2階から撮影したところ)。
DSC07766.jpg
さまざまな色や素材の革が壁から吊り下げられたり、置かれており、観客は自由に手に取ることができます。素材にこだわるエルメスらしい、上質感漂うものばかり!

ROOM NO.2

DSC07771.jpg
お隣の部屋へ移動すると、それら皮革素材を実際の製品に加工する工程を紹介。
(上)裁断するための型紙を映し出しています。
(下)実際にフランスからやってきた職人さんがデモンストレーションをしていました。すごい人だかりで、私はまったく見れませんでしたが、、、
IMG_1189.jpg

DSC07775.jpg

さらに奥の部屋に進むと、暗い空間に突然白いサイが出現!
ROOM No.3 時を重ねた風格
DSC07778.JPG
白のオーストリッチのサイ"ズーズ―"。パリ、フォーブル・サントノーレのブティックのウィンドウのために製作されたもの。

DSC07779.JPG

DSC07780.jpg

DSC07781.jpg

サイ"ズーズ―"の向かい側には、時を重ねた風格あるエルメスの品々が展示。
1786年、海上で忽然と姿を消したメッタ・カタリナ号。200年以上経た1970年代になってこの難破船が海底で発見され、そこに眠っていた上質なロシアンレザーが完璧な状態で発掘されました。その一部をエルメスが買い付けて作ったというメッタ・カタリナ号の《サック・ア・デベッシュ》。歴史とロマンを感じる品々を丁寧に展示しています。

(上)9. 旅行カバン《サック・マレット》1920年頃
(中)5. バッグ《ケリー》ルトゥルネ
(下)4. 紳士用ドライビング・グローブ 2000年頃
3. 革張りのステアリングホールシトロエン《C15ファミリアル》に装着 1953年
2. (後ろの写真)エルメス製レザートランクを装備したブガッティ《ロワイヤル》の広告 1929年

DSC07784.jpg

階段を昇って2階会場へ移動。
会場の表慶館は、皇太子だった大正天皇のご成婚を祝して、片山東熊の設計で作られたもので、とにかく素晴らしい洋館。階段の手すりや、吹き抜け天井など
意匠を凝らした建築で、見所もいっぱいです。

ROOM No.4 控えめなシンプリシティ
DSC07786.jpg

DSC07787.jpg
5. バッグ《リンディ》2006年
デザイナー、フレデリック・ヴィダルによるデザイン。

DSC07788.jpg


ROOM No.5 夢をかたちに
DSC07790.JPG
展示用鞍《オダス》

DSC07794.jpg


DSC07795.jpg
(上段)バッグ《イースト》1994年
(下段)野球道具
 

ROOM No.6 「時」を蔵する

DSC07792.JPG


QUESTION OF SIZE

DSC07793.jpg
18足の靴が収納されたバック

ROOM No.7 ベルトの王道

DSC07807.jpg

DSC07799.JPG

DSC07806.jpg

DSC07802.jpg

回廊部分の展示も非常に美しい!

DSC07803.JPG

吹き抜けの回廊の展示。
写真のエレクトリックギターは、1999年 ゾエ・ポーウェルズのデザインによるシルクスカーフ《黎明》をモチーフに製作されたもので、日本のロックグループ、アルフィーが結成25周年を記念して、当時のエルメス社長ジャン=ルイ・デュマに贈ったものだとか。


ROOM No.8 馬ー最初のお客様

DSC07813.JPG

DSC07816.JPG

馬具やブーツなど乗馬製品のエリア。
最後には、乗馬体験(もちろん機械です)を!

ROOM No.9 ケリーとバーキンのバリエーション

DSC07821.jpg

DSC07822.jpg
ジャン=ポール・ゴルチエによるレザーコルセット

ROOM No.10 留め具、それともチャームポイント?

バックの留め金を素敵に演出。
プロジェクションマッピングをつかって見せるという、凝った展示です。

近日中に動画アップ予定!

ROOM No.11 ノマドの精神

DSC07826.jpg

DSC07828.jpg

DSC07832.JPG

DSC07833.JPG

DSC07834.jpg
モーターバイクや自転車、スーツケース etc
旅の製品たち。

DSC07838.jpg

ヴィーナスが持っているのはあのケリーバック


ROOM No.12 スターバッグ
日本の盆栽とエルメスの技術が融合
DSC07840.jpg

DSC07841.jpg

DSC07843.JPG

盆栽にインスピレーションを得た展示。
ミニチュアの《ケリー》《バーキン》《コンスタンス》《ボリード》《ルリ》《ファーミング》《ツールボックス》《ファコ》の8つのバックから根が生えています。金銀細工職人の技を凝縮した見事な作品。
四方の壁に投影されるダイナミックな映像とコラボレーションして、大スペクタクルな空間になっています。

とにかく、歴史ある建物とエルメスという歴史あるブランドとが融合した見事な展示に大興奮しました。流石Hermès!センスの良さでは他のブランドの比ではないです。群を抜いています。実に勉強になりました。

一生に一度はエルメスのバックを持ってみたい・・・
こんなツイートを誰か叶えてくれないかなあ〜

==========================
特別エキシビション
エルメス「レザー・フォエバー」
会場:東京国立博物館 表慶館
会期:2014年12月2日〜23日
会場構成:アレクサンドラ・ブラット

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.r-deux.com/mooblog/mt-tb.cgi/260

コメントする

このブログ記事について

このページは、Nancyが2014年12月23日 15:12に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「マーカス・デュ・ソートイ教授の「オックスフォード白熱教室」再放送をお見逃しなく!」です。

次のブログ記事は「ミシュラン★恵比寿の蕎麦会席「翁」」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。