サイモン・フジワラ|ホワイトデー

今朝のNHKあさイチのスペシャルゲストにディーン・フジオカさんが出ていて、実にナイスガイなお方で...思わず画面を食い入るように見てしまいました(笑)

さて、先週の日曜日に出かけた展覧会、こちらはサイモン・フジワラさん。
んーまぎわらしい、、、お恥ずかしながら最近、この手のカタカナ系の名前がちょっこし苦手です。
そうじゃなくて、「そもそも人の名前が憶えられないんでしょ!」と自分で自分にツッコミを入れたくなる始末。あ〜悲しいかな

それはさておき、フジワラさんの展覧会は、新宿の東京オペラシティアートギャラリーで今月の16日から開催されています。

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ベルリン在住のフジワラさんは、現在33歳。アーティストとしてはまだ若手ですが、2010年にカルティエ・アワードを受賞されたり、2012年にイギリスでかなり大規模な個展が行われたりと、国際的に活躍されています。日本人のお父様とイギリス人のお母様を持つハーフのフジワラさん。今回は日本で初となる美術館での展覧会です。 展示会場を工場(Factory)にみたてて構成しており、生産ラインとして作品の一部が会期中に実際に生産されていくとのこと。

まずはチケットを購入し、会場に向かう薄暗い通路を進んでいき最初に遭遇するのが「ホワイト・ギフト」(2016)と題する作品。白い紙袋に動物の毛皮が入れられているというもの。
さらに進むと、次に「無題 (Untitled)」(2016)と題する梅の枝が床に置かれています。枝のまわりには様々な国の硬貨が無数に散らばっていて...ちょっと意味不明ながら、これが作品と理解しました。

このコインは2つ目の作品(梅の枝)のまわりだけでなく、続く広い明るい会場に向かって、無造作に落ちています。
絶対このコイン、会期後数えたら当初より減っているに違いないと思うのですが...?

広いホワイトキューブの会場に入ると、大きな作品が天井から吊ってあったり、床に毛皮がまとめて何枚も積み重ねられていたり。なかなか作品だけを見てそこに潜む物語を知ることは難しいですが、作品についての解説が簡単に書かれたA3の紙を入口でもらえるので、それを読みながら鑑賞すると、面白いです。

たとえば、牛乳の入ったコップの絵が会場内に7点飾られています。これも解説を読み、非常に興味を持った作品。あまり書いてしまうとネタばれになるのですが...
題名は「乳糖不耐症」(2015)。
北朝鮮には万寿台創作社という国家的に運営する美術工房があるそうで、4000人にもおよぶ職人が働いているのだとか。そこに依頼して制作したのが、この牛乳の絵。この絵をフジワラさんが依頼した背景は、実際に会場に行って作品を前に解説を読んでいただきたいと思います。北朝鮮の知られざる一面をきっと知ることと思います。

また、「レベッカ」という作品は、まるで現代の兵馬俑そのスペクタクルを味わう価値はあると思います。

現在、TARO NASU ギャラリーでもサイモン・フジワラの展覧会を開催しています。
「Pearl Diving」というタイトルで、養殖真珠をテーマに立体作品が展示されているそうです。
こちらもぜひ、足を運んでみたいと思っています。

サイモン・フジワラ|ホワイトデー
会期:2016年1月16日(土)ー3月27日(日)
会場:東京オペラシティアートギャラリー
入場料:一般1200円、大・高生800円、中学生以下無料
ホワイトデーにはカップル割引が適用されます。3/12,13,14の3日間にカップルで来場の場合、ひとり分が無料。

サイモン・フジワラ|Pearl Diving
会期:2016年1月16日(土)ー2月23日(土)
火-土 10:00-18:00 日月祝 休
会場:TARO NASU(東京都千代田区東神田1-2-11 Tel. 03-5856-5713)

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このページは、Nancyが2016年1月22日 13:25に書いたブログ記事です。

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